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一昨日の午後9時半、と言ってもこれはアメリカの東部時間(EST)のこと。
EST(Eastern Standard Time)と日本との時差は13時間ですから、日本時間で言えば昨日13日の午前10時半と言うことになります。
ごぞんじの方も多いことでしょうが、アムトラックと呼ばれるアメリカの鉄道で、首都ワシントンからニューヨークに向かう途中で脱線事故が起きました。この路線はアムトラックが誇るビジネス路線です。
事故が起きたのは、ワシントンDCからニューヨークへと向かう途中のフィラデルフィアでのことでした。243人の乗客のうち、現時点で7名の死亡と多数の怪我人が確認されています。
ワシントンDCの14階の私の部屋からは、すぐ下にアムトラックが走る姿が見られます。ガタゴトと30以上ものコンテナーを引っ張って長い長い貨物列車も走ります。国会議事堂のシルエットを臨む窓辺で、ぼんやりと空をよぎる飛行機を見、線路を走る列車の姿を見るのが好きです。
私たちがニューヨークに行く時はいつもアムトラックに乗ります。いくら国内線とは言え、セキュリティーチェックの列に並ばねばならない空港から飛行機で飛ぶよりは、プラットホームからすぐに乗れるアムトラックの方がずっと気楽だからです。3時間の車窓から見る景色も飛行機や高速バスよりも変化に富んでいます。
2週間前、夫は仕事でアムトラックに乗ってニューヨークへと行きました。
しかも、今回の事故と同じ時間のアムトラックです。
娘はワシントンDC発ニューヨーク行きの今日のアムトラックの切符を購入していました。けれどもそれを使えない状況の中で、飛行機でニューヨークに飛びました。
ワシントンだろうがニューヨークだろうが東京だろうが、私たちはいつだってリスクと隣り合わせで生きています。ただそれを意識しないだけです。過剰に意識をしてしまえば、怖くてどこにも行けなくなります。
2011年2月、東北大震災が起きたちょうど1月前に、ニュージーランド南島のクライストチャーチで大地震が起き、大きな被害が発生しました。当時、私たちは北島のオークランドに暮らしていて、震災が起きた日にはクライストチャーチにいるはずでした。しかも全壊したホテルに泊まっているはずでした。けれども、夫の仕事の都合でどうしても予定を2日遅らせなければならなかったのです。クライストチャーチの地震の報はオークランドで受けました。
運が良かったなどという言葉は、運が悪かった人たちのことを思えば、決して口にすることはできません。ただ、あの時も驚愕の中で思いました。「たくさんの予想もつかないリスクを回避して、今、ここに生きているのだ!」と。
同じような経験はこれまでいくつかありました。
ですから、今生きていることを当たり前などとは思わず、とてもありがたく感謝しているのです。
読んでくださってありがとうございます。
どうぞ今日も良い日でありますように。
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