Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

平等ではない神の愛

2018-08-23 11:57:36 | メイの教訓
前回の続きを書くつもりでいたのに
飛び入りで書きたいことができてしまいました。

今日も朝から窓の外がスモッグで曇っています。
ようやく高層ビルの合間から
うっすらと海が見えては来ましたけれど
まだまだいつものシアトルとは違います。

カナダとの国境付近、オリンピック半島で起きた山火事の影響が
いまだにこの町にも留まっているのです。

そんな中、一歩外へと出れば
ベンチの上で寝泊まりするホームレスの人たちに
ますます出会うようになりました。

※ シアトル市 ホームレス対策に「アマゾン税」を導入(2018年5月)

* アマゾンお膝元「シアトル」を悩ます事態 (2017年9月)

* アマゾン本社の影響でシアトル にホームレスが増加 (2017年9月)

* あふれかえるホームレス、、、、眠れないシアトル (2016年9月)

通りがかりの人と目を合わさないようにして
毅然とした表情で遠くを見つめ続けている人

公共のベンチで全てを諦めたように
顔を向こう側に向けて横になっている人

通りにペタンと座り
どこからかかき集めて来た枯れかけた花を売る人


成功する人たちが増えていくのと同時に
脱落していく人たちも増えていきます。

仕事を求めて外から集まって来る有能な人たちが増えれば
その分、はじき出される人たちも増えていきます。

「天気が温暖、治安が行き届いているシアトルには、
マイクロソフトやアマゾン、スターバックスなどの
民間の多国籍企業の本社が集まっている。」

確かに
マイクロソフトやアマゾンやスターバックスだけでなく
コストコも、大手デパートチェーン のノードストロームだって
この町から始まりました。

若い頃からいくつかの国、様々な町に住んで来たメイおばさんにとっても
加えて言えば、もはや起業など考えもしないメイおばさんにとっても
ここは不思議な魅力のある町です。

なんと言えばいいでしょう。
心が自然にフワリと踊りだすような、、、
なにかをしたくなるような、、、

さて、話を戻しましょう。
ホームレスの人たちは、メイおばさんの家の周りにも見られるようになりました。
ダウンタウンにも近い「First Hill」と呼ばれるこの一角は
静かで、美しく、およそ「ホームレス」という言葉には似合わない場所です。
住人たちは誇りを持って暮らしています。

そんな居心地の良い場所のベンチをベッド代わりにする人たちは
定期的に公共の力で一掃されます。
この町には、そうした人たちを保護し、社会復帰を助ける施設があるのです。

毛布にくるまった人たちが一人もいなくなった整然とした道に
こんな三行の言葉が白いチョークで書かれていました。


たまたまホームレスになってしまった人たちからの
たまたまならずにすんでいる私たちへのメッセージなのでしょうか。


LOVE OF
GOD NO
EQUAL

(神様の愛は平等ではない。)

そしてこれはもしかして
「ノアの方舟」に出てくるオリーブの枝なのでしょうか。


神様の怒りを買ったがために長い間続いた洪水に苦しんだのち
鳩が加えて来たオリーブの葉によって
水が引き始めたこと、陸地が近いことを知り
再び「希望」を手にした人々のように
失われた希望が戻ってくることへの願いなのでしょうか。

珍しくどんよりとした空の下で
一雨降ればすぐに消えてしまうようなたったの3行が
いまだにメイおばさんの心に引っかかっています。

入り口には24時間コンシェルジュ
特別なキーがなければ上にも下にも動かないエレベーター
暗証番号を知らなければ自分の家のドアすら開けない、、、

そんな三重のセキュリティーに守られながら
ちょっと複雑な思いで
ホームレスの人たちのことを
この理不尽な世界のことを考えているメイおばさんです。





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