さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

湖南三山・国宝巡り「常楽寺」

2014年11月30日 | 巡拝日記

   

国宝に指定された建築物のある湖南三山の三ケ寺は滋賀県の南東部に位置し

南に阿星山系、北に岩根山系、中央に琵琶湖へ注ぐ野洲川が流れる湖南市に

あって平成17年の秋に湖南三山を結成、立ち上げてから10年目となりました

「阿星山 常楽寺」 (あせいざん じょうらくじ)

奈良時代の和銅年間(西暦708~715年)元明天皇の勅命により

良弁が開基したと伝わっています

 紅葉した樹木に囲まれた国宝の本堂

 西暦1360年に火災で焼失してしまったが同じ年に再興されたと伝わっています

桁行七間、梁間六間、向拝三間の入母屋造り、桧皮葺きの姿は

威風堂々として重厚な姿は圧巻です!

本尊の千手観音菩薩像は秘仏により拝観は叶いませんでしたが、

本尊を取り囲むように立ち並ぶ風神、雷神、二十八部衆立像は見応えがありました!

それぞれに像高が76~100cm程の小ぶりな像ですが、個性豊かで

様ざまな表情を見せる仏像に思わず時間を忘れて見惚れてしまいました

 

 

 本堂側から境内の紅葉を眺めて格別の景観を堪能しました!

  

                

もう一つの国宝・三重塔  

 本堂の左奥に建つ国宝・三重塔

塔高23m、塔幅4.5mの塔は室町時代建立の名建築とされています! 

 屋根を支える垂木のラインや屋根間のバランスが最高に美しい!

 塔周辺の樹木との自然調和が見事で室町時代の職人の

情熱と技術が傾注された日本古来の名建築とされています

 日本の秋の自然美と建物の造形美が見事に兼ね揃った「常楽寺」は

寺名通りにしくさせてくれる場所のようで

こころが和み、優しく癒されました!

  

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湖南三山・国宝巡り「善水寺」

2014年11月29日 | 巡拝日記

     

滋賀の湖東三山(西明寺・金剛輪寺・百済寺)は旅行会社がツアーを組む程に有名で

メジャーな名所ですが、少し南に位置する湖南三山という古刹は紅葉と国宝を巡る

コースで静かなブームとなって年々、参拝客が増えているそうです。

そんな古刹巡りに紅葉のタイミングを計って行って来ました!

    

湖南三山は滋賀県湖南市にあって奈良時代に建立された天台宗の三ケ寺

善水寺・常楽寺・長寿寺の三山のことです

「岩根山 善水寺」

標高405.5mの岩根山の中腹に建つ山岳寺で奈良時代の

和銅年間(708~715年)元明天皇の勅命によって草創された古寺です

境内入口には毛氈が敷かれたお茶処が設けてありました! 

 紅葉狩りの団体参拝客が来ていて騒がしくちょっとイライラ!  

 

この紅葉を観て・・・ゆったりとした気持ちを取り戻しました!  

 国宝の本堂

 入母屋造り、桧皮葺きで桁行七間、梁間五間の天台密教殿は西暦1366年に

再建された国宝建物で本堂外陣に二体の仁王像、内陣には梵天、帝釈天、

四天王、更には十二神将までもが全て揃って一同に介している様は

圧巻で全国でも希少だそうです!     

庭園や独特な積まれ方をした石組みに庭木の配置などは極、自然に調和していて

見ていても飽きのこない和める境内です!     

 

 

 本堂前に何気なく置かれた燈籠も計算された配置でしょう!

元三大師堂 

 

素晴らしい紅葉でした!   

 霊水場

 桓武天皇の病気を平癒したと伝わる霊水は一口飲むと体中に広がって

いくような不思議な感覚が味わえて寺号の由来にもなっています!

 鐘楼

御開帳の案内

開創1300年を迎える来年、4月19日~6月14日の間、

秘仏のご本尊「薬師如来像」がご開帳により公開される案内がありました。

来年、新緑の頃に参拝客の少ない平日を狙って

再訪してみたいと思う古寺となりました!

   

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庭木の綺麗な「光専寺」

2014年11月28日 | 巡拝日記

    木曽川左岸沿い、祖父江町の古寺に行って来ました!

真言宗 「光専寺」  

 

明るい朱色の山門が派手に目に映りました!    

 山門とは別に「唐門」があり由緒あるお寺のようです!

 本堂

 

 

カラフルな欄間絵が目を引きました! 

大屋根には寺号が入っていました! 

鐘楼 

 庭木の産地らしくいろいろな樹木が手入れよく整った境内でした!

 

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七宗町のだるま寺「大雄寺」

2014年11月27日 | 巡拝日記

      美濃七宗町のだるま寺に行って来ました! 

 国道41号線沿いの飛騨川

 飛騨川の水の色が綺麗でした!    

 「大智山 大雄寺」 (だいおうじ)

 通称、「だるま寺」の山門

 「大智山」と書かれた山号の扁額

 山門前にこんな "だるまさん" が出迎えてくれます!  

 境内はモミジが色づいていました!

 本堂

本堂前の石庭

 満天星(どうだんつつじ)がいい感じに紅葉していました!

お寺のすぐ近くには酒蔵がありました!    

 江戸時代に造られ今も現役で使われている箪笥

数百万の値が付くそうですよ!

    

 蔵元のご主人が親切に新酒の仕込み場を案内して下さり、酒造りの

お話を楽しくお聞きすることが出来ました。

帰り際に「金泉」という銘柄を購入。晩酌でたらふくいただきました。 

原種のせいかアルコール度が19~20度もあり

かなり・・・・・・効きました!!  

        

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美濃白川の「洞雲寺」

2014年11月26日 | 巡拝日記

  

美濃白川のちょっとユニークな古寺に行って来ました!    

山間に積まれた石垣の大きさに驚きました!

 「大龍山 洞雲寺」 (だいりゅうざん とううんじ)

しっかりとした造りの鐘楼門 

この門に掲げられた「大龍山」と書かれた扁額はかの有名な水戸光圀公が呼び寄せた

支那の東皐心越(とうこうしんえつ)の銘がある貴重なものだそうです

 

木像とか塑造の仁王像はよく見かけますが石像は珍しく初めて見ました!   

  

 再建されて真新しい本堂

 

天井には青い龍の絵が描かれていました!   

 だるま大師像も居ました!

 お寺に駕籠が必要だったのでしょうか?   

境内の不動明王像 

      

何よりもユニークだったのはご住職でした!

気さくで飾りっ気のない

美濃弁で話されるお人柄が一番、印象に残りました! 

    

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