国宝に指定された建築物のある湖南三山の三ケ寺は滋賀県の南東部に位置し
南に阿星山系、北に岩根山系、中央に琵琶湖へ注ぐ野洲川が流れる湖南市に
あって平成17年の秋に湖南三山を結成、立ち上げてから10年目となりました
「阿星山 常楽寺」 (あせいざん じょうらくじ)
奈良時代の和銅年間(西暦708~715年)元明天皇の勅命により
良弁が開基したと伝わっています
紅葉した樹木に囲まれた国宝の本堂
西暦1360年に火災で焼失してしまったが同じ年に再興されたと伝わっています
桁行七間、梁間六間、向拝三間の入母屋造り、桧皮葺きの姿は
威風堂々として重厚な姿は圧巻です!
本尊の千手観音菩薩像は秘仏により拝観は叶いませんでしたが、
本尊を取り囲むように立ち並ぶ風神、雷神、二十八部衆立像は見応えがありました!
それぞれに像高が76~100cm程の小ぶりな像ですが、個性豊かで
様ざまな表情を見せる仏像に思わず時間を忘れて見惚れてしまいました
本堂側から境内の紅葉を眺めて格別の景観を堪能しました!
もう一つの国宝・三重塔
本堂の左奥に建つ国宝・三重塔
塔高23m、塔幅4.5mの塔は室町時代建立の名建築とされています!
屋根を支える垂木のラインや屋根間のバランスが最高に美しい!
塔周辺の樹木との自然調和が見事で室町時代の職人の
情熱と技術が傾注された日本古来の名建築とされています
日本の秋の自然美と建物の造形美が見事に兼ね揃った「常楽寺」は
寺名通りに常に楽しくさせてくれる場所のようで
こころが和み、優しく癒されました!