さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

心の風景「出羽三山 湯殿山」

2021年12月19日 | 古寺・名所の回顧

       

出羽三山は古くから東北を代表する聖地として

多くの人々の心を捉え沢山の信仰を集めて日本

屈指の霊場として知られるようになりました!

         

日本海の海岸線を北上して山形県鶴岡市に向かいました

八年前のこの日は雨が少し混じる天候でした!

「湯殿山神社」(ゆどのさん じんじゃ)

「湯殿山神社」は月山より流れる梵字川沿いにあって

湯殿山(標高1500m)の中腹に位置しています

聖地であることから赤い大鳥居から神社本宮へは専用の

参拝バスに乗り換えて移動しました!

「湯殿山」は出羽三山の奥宮とされ、月山や羽黒山で修行を

積んだ山伏が最後に入山する修験道の聖地とされています

湯殿山の神牛が見守るここからが聖地です

神域に入ると当然の如く「禁撮影」の

大きな看板がありました!

湯殿山は山岳信仰の対象であり、山自体に神が鎮まるものと

され拝殿や本殿のような人工的な建物は禁じられています

また、参拝に際しては履物を脱ぎ、裸足になってお祓いを受

けてからお詣りをするといった俗界と切り離された場所です

湯殿山神社は写真撮影禁止、土足厳禁という厳しい戒めが

あり、お祓いを受け、禊ぎをしてから入山します

参道を素足で歩くことで聖地である山の大地の気を直に感じ

得る参拝方法になっています  参拝の詳しいことは昔から

一切口外せずに「語るなかれ」「聞くなかれ」の

「問わず語らず」が慣わしになっている珍しい神社です

         

出羽三山は1400年もの歴史を持つ日本の原郷で

日本人の心のふる里と云われる処です  

この地を八年前に訪ね得たことの喜びや感動が

八年経った今も鮮明に想い出されます

    

 

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心の風景「出羽三山 月山」

2021年12月15日 | 古寺・名所の回顧

      

江戸時代中期の頃から「西の伊勢参り、東の奥参り」と

称されて多くの参拝者で賑わったと云われる出羽三山は

「羽黒山=現在」「月山=過去」「湯殿山=未来」とされ

三山を巡ることは死と再生を辿る「生まれかわりの旅」

として信仰を集めてきたと伝わっています

              

月山神社には観光道路が整備されており8合目辺りまで

バスや乗用車で登ることが出来ます

眺望は抜群で遠く庄内平野まで見えました!

バスを下車して徒歩で天空の楽園と呼ばれている

弥陀ヶ原の景観を楽しみながら歩きます

標高約1400mの8合目の地で高山植物をめでながら遊歩道を

歩きますが、山頂1984mの標高にある月山神社(本宮)には

片道でおよそ3~4時間も掛かるそうで2千m級の登山には

それなりの服装、装備も必要とのことでした

カメラの望遠モードを最大限にして撮った本宮はすぐ近くに

見えますが片道3~4時間もの道のりと聞き驚きました!

月山の頂上登山が難しい場合は古くから頂上の「本宮」に

参拝したのと同じご利益があるとされる月山「中の宮」に

鎮座する御田原神社への参拝コースがセットされている事

を聞き、ちょっと気落ちした感が残りました!

中の宮 「御田原神社」

月山の頂上を見上げながら八合目に鎮座する御田原神社に

参拝した後、高山植物の宝庫とされる「弥陀ケ原」の散策

で見渡す限りに広がる紅葉の景色が懐かしく思い出されます

この日は「鳥海山」の姿も遠くに観ることが出来て

良い月山詣でになりました!

   

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心の風景「出羽三山 羽黒山」

2021年12月11日 | 古寺・名所の回顧

 日本各地の霊山や聖地、巡礼地と呼ばれている

各所を巡っていますが、八年前の秋に巡った山形県の

「出羽三山」詣での旅が最も強く印象に残り、その後の

私の人生観をも変えた旅になりました!

         

「出羽三山」とは山形県鶴岡市にある羽黒山、月山、湯殿山

の総称で1400年以上もの昔に第32代崇峻天皇の第一皇子で

あった蜂子皇子によって開かれたと伝わっています

この三山は祖先の霊魂、山の神、海の神が鎮まる山として

古くから信仰を集める日本屈指の修験道の霊山で羽黒山が

現世を表し、月山が前世、湯殿山は来世という三世の浄土

を表すと云われています  また、西の伊勢神宮に対して

出羽三山に詣でることを「東の奥参り」として人生儀礼の

一つとする風習もあり参拝者が絶えないパワースポットです

         

「羽黒山」(はぐろさん)の出羽三山神社

月山や湯殿山は雪深い山頂や渓谷にあり通年にわたる

参拝が困難なことから冬でも参拝が可能な羽黒山山頂

に三山の神々を合祀している神社です

赤い橋の先が結界聖地で空気感が一気に変わりました!

国宝に指定された東北最古の「五重塔」

雪深いこの地で立ち続ける姿はとても荘厳で

鳥肌が立ったことを思い出しました

五重塔からの先は山頂へと続く約2kmの

参道で2446段もの石段です

巨木の連なる参道の石段を黙々と駆け上がりました

40分~50分ほど掛かって山頂に到着です

三神を祀る日本随一とされる大社殿の

「三神合祭殿」

茅葺屋根の木造建築は日本最大の建物で

詣でた時は改修工事中でした

切妻造りの「鐘楼」

神々の宿るお社に手を合わせつつ、飛行機とバスを

乗り継いでこの地までこれた事に感謝の思いが自然

に沸き立ち心が洗われる感覚に浸れました!

    

 

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心の風景「蔵王のお釜」

2021年11月15日 | 古寺・名所の回顧

  8年前の秋に出羽三山詣で月山を訪ねた折に

   運よく観ることの出来た火口湖の素晴らしさが

今も目に焼き付いています!

「蔵王のお釜」

標高1674mの五色岳が1182年に噴火して出来た火口湖は

長径約400mあり、その火口湖に水が溜まったものです

「お釜」の湖水は強酸性のため生物は生息出来ず太陽の光の

当たり方で色を変えるので別名「五色沼」とも呼ばれています

湖水のエメラルドグリーンの神秘的な色は想像を超える

美しさでした  この地に着く直前まで雨が降っていて

視界は悪かったのに一気に雲が切れて目の前に現れた

素晴らしい光景に目を奪われた感動の一瞬でもありました!

      

 

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心に残る風景「元興寺」

2021年11月02日 | 古寺・名所の回顧

  「ならまち」には世界遺産もありました!

1300年の歴史を持つ古都奈良の国宝で

且つ世界文化遺産の「元興寺」〔がんごうじ〕

元興寺は日本最古の本格的仏教寺院の飛鳥寺が

平城京遷都に伴い平城京内に移転された寺院です

奈良時代には近隣の東大寺や興福寺と並ぶ

南都七大寺の一つとして栄えたそうです

飛鳥時代に作られた日本最古の瓦が残る建物や

石塔が整然と並ぶ姿は見応え十分でした

「ならまち」に世界遺産とか日本最古の文化がある事など

全く知らずに訪ねました そして訪ねた元興寺の凄さに

驚いた記憶が今も残っており「ならまち散策」の楽しさ

意外性などの奥深さが思い出されます

    

 

 

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