大和三山の一つ、畝傍山(うねびやま)の東南麓にあって
いろいろな逸話が残っている久米寺に行って来ました!
久米寺は推古天皇や聖徳太子の弟、更には弘法大師とか、久米仙人らが
深く関わったお寺として広く知られています
久米寺 本堂
現在の建物は江戸時代に再建されたものです
境内に咲く紫陽花、ツツジが見事な花の寺としても広く知られています
久米寺は聖徳太子の弟にあたる来目皇子(くめのおうじ)が眼病を患い
薬師如来に祈願して平癒したことに感謝し堂宇を建立、推古天皇の
勅願もあって創建されたと伝わっています
更に、若き日の弘法大師が久米寺の宝塔内で大日経を感得した
ことから「真言宗発祥の地」とされています
多宝塔
京都、仁和寺より1659年に移築された塔は桃山形式の美しい姿で
内部に大日如来坐像をご本尊にしています
本堂横には金色に輝く大日如来像が一際、映えて見えました
その奥には五体の石仏も並んで祀られていました
久米仙人は吉野の龍門寺で修行に励み、飛行術を体得したそうです
ある日、体得した術を使い飛行中に川で洗濯をしている娘さんの"ふくらはぎ"に
見惚れてしまって法力を失い地上に落下してしまったそうです。
ユーモラスでおちょっこちょいな仙人は後にその娘と結婚して
幸せに暮らしていた時、聖武天皇の大仏殿建立の際に体得した仙術をもって
大木、巨石を境内に運び込んで東大寺の創建に関わったそうです
そしてこの功を認めた聖武天皇が久米寺の土地を仙人に
与えたという面白い逸話が残っています
太子堂前のモミジが鮮やかに色づいていた光景が
とても印象に残る参拝でした!