さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

多くの逸話が残る「久米寺」

2014年11月21日 | 巡拝日記

     大和三山の一つ、畝傍山(うねびやま)の東南麓にあって

いろいろな逸話が残っている久米寺に行って来ました!

久米寺は推古天皇や聖徳太子の弟、更には弘法大師とか、久米仙人らが

深く関わったお寺として広く知られています

久米寺 本堂

現在の建物は江戸時代に再建されたものです

境内に咲く紫陽花、ツツジが見事な花の寺としても広く知られています  

久米寺は聖徳太子の弟にあたる来目皇子(くめのおうじ)が眼病を患い

薬師如来に祈願して平癒したことに感謝し堂宇を建立、推古天皇

勅願もあって創建されたと伝わっています

更に、若き日の弘法大師が久米寺の宝塔内で大日経を感得した

ことから「真言宗発祥の地」とされています

多宝塔

京都、仁和寺より1659年に移築された塔は桃山形式の美しい姿で

内部に大日如来坐像をご本尊にしています

本堂横には金色に輝く大日如来像が一際、映えて見えました

その奥には五体の石仏も並んで祀られていました  

久米仙人は吉野の龍門寺で修行に励み、飛行術を体得したそうです

ある日、体得した術を使い飛行中に川で洗濯をしている娘さんの"ふくらはぎ"に

見惚れてしまって法力を失い地上に落下してしまったそうです。

   

ユーモラスでおちょっこちょいな仙人は後にその娘と結婚して

幸せに暮らしていた時、聖武天皇の大仏殿建立の際に体得した仙術をもって

大木、巨石を境内に運び込んで東大寺の創建に関わったそうです

そしてこの功を認めた聖武天皇が久米寺の土地を仙人に

与えたという面白い逸話が残っています    

太子堂前のモミジが鮮やかに色づいていた光景が

とても印象に残る参拝でした!

 

コメント
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