「浦島太郎のように18年ぶりに国会に戻ってまいりました、
暴走老人の石原であります。
私、この名称を非常に気に入っていまして、
みずから愛称にしているんですけれども......」
......という言葉からから始まる、
故、石原慎太郎さんの衆議院予算委員会での質問。
当時の安倍晋三内閣総理大臣に向けたもの。
平成25年2月12日の出来事。
最近、というか、ずーーっと政治家がひどすぎて。
それは、とりもなおさず、
僕ら国民一人一人の責任であるとも思うのですが......
「キックバック」「裏金」......
根幹には金で票を買う選挙が横たわっているわけで。
そんな票が意味をなさないほどの投票率があれば......
と思いますが。
単に法で「投票を義務」にすれば良いだけのお話なのですけど。
そんな法案すら提案できない現政権はどうなのかなぁ、と。
自民党政権は役割を終えたのかなぁ、と。
新しい、自立した日本国と政権を創造していきたいなぁ、と。
そんなことを思いながら、
上記した国会での慎太郎さんの言葉をココにも少しだけ
記し残しておこうかと。
僕個人としては大好きな白洲次郎さんと慎太郎さんとの
印象的な逸話が出てきたりもするので、
とても強く記憶している質疑となります。
全容はYoutubeにもありますので、
以下にリンクも貼っておきます。
全て見ると、どんな人でも現政権が棚上げしている?
自民党が決して表に出してこない様々なことが
透けて見えてくるかと思います。
自分の言葉を持つ人と、
借り物の言葉を使う人との違いもよく見えるかと思います。
強い個性を持つ慎太郎さんですから、
何かと好まない人も多いのかも?しれませんが、
裏金や宗教団体やゼネコン企業や経団連や
欧米諸国や官僚の下僕となっている政治家さん達よりは
何倍も尊敬できる、格の違う方であったと、
僕は思っていたりします。
==============================
(前略)
これからいたします質問は、質問でもありますし、
言ってみれば、
この年になった私の国民の皆さんへの遺言のつもりでもあります。
(中略)
国民の多くは、残念ながら我欲に走っている。
(中略)
しかも、政治家は、
そういうのにこびてポピュリズムに走っている。
(中略)
日本人がなぜか非常に好きなトインビーの
「歴史の研究」
という本の中に有名な文句がありますけれども。
いかなる大国も衰亡し、滅亡もする。
しかし、国が衰弱する要因は幾つもあって、これは自覚できる。
そしてその対処もできる可逆的なものだ。
ただ、一番厄介な大国の衰亡、
あるいは滅亡につながる要因は何か?というと、
自分で自分のことを決められなかった国は速やかに滅びるといって、
国の防衛を傭兵に任せたローマ帝国の滅亡を挙げています。
私はこれを、
総理初め国会議員、国民の皆さんに思い直してもらいたい。
ちょっと耳の痛いことになるかもしれませんね。
今では神格化されているかつての名総理だった吉田茂総理。
この側近中の側近であった白洲次郎さんから
私は面白いことを聞きました。
私はわりと年早く世間に出ていたものですから、
当時は文壇というのがありまして。
その文壇の催し物、ゴルフの会などで、
小林秀雄さんと非常に仲がよかった
白洲次郎の奥さんの正子さんの縁で白洲さんも出てこられて、
一緒にプレーをしながらいろいろな話をしましたら、
白洲さんが
「吉田先生は立派だった。
しかし、ひとつ大きな間違いをした。
それは、サンフランシスコ条約が締結された時に、
何であの憲法を廃棄しなかったのか」
こう言っていました。
私はそれを今になって思い起こすんです。
麻生さん。
副総理として大事なポジションにいらっしゃるけれども、
これは、
あなたは安倍さんと一緒にこの問題について考えてもらいたい。
ちなみに、おもしろいお話をしますと。
私の盟友......盟友というか、
非常に親しい友人であった村松剛という文学者がいました。
これは亡き三島由紀夫さんとの共通の親友でしたけれども、
彼がトロントのカナダの大学に交換教授に行って、
帰ってくる途中にニューヨークに寄って。
ニューヨーク・タイムズの日本とドイツが降伏した、
その日のエディトリアル、社説をコピーして持ってきてくれた。
それを読みました。
非常に対照的でおもしろかったのは、
日本より数カ月前に降伏したドイツについては、
この国は民族は非常に優秀だけれども、
ナチスによって道を間違った。
我々は彼らが速やかに立派な国をつくるため、
あらゆる手だてを講じ協力しようと書いてある。
日本の場合にはちょっと違う。
ものすごい大きなナマズの化け物みたいな怪物がひっくり返っていて、
その大きなあんぐりあいた口の中に、
ヘルメットをかぶったGI、アメリカ兵が何人か入って。
やっとこで牙を抜いている。
そして、その論説に、
「この化け物は倒れはした。
この醜く危険な化け物は倒れはしたが、まだ生きている。
我々は世界のために、
アメリカ自身のために、
徹底してこの化け物を解体しなくちゃいけない」
ということで、
とにかくあの憲法というのはでき上がったんです。
私たちはこれをやはり銘記する必要があると思う。
この二つの論説の違いの根底にあるのは、
はっきり申しますけれども、
近世というものを支配してきた白人のエゴイズムといいましょうか、
人種差別による非常に大きな偏見だと思います。
日本人がわりと好きなトインビーは、
日本の近代化というのは世界の歴史の中の奇跡だと、
バカなことを言った。
日本人はこれを喜んだ。
しかし、これは何をもってするかというと、
トインビーの日本の近世というものに対する不認識というか、
無知にほかならない。
江戸という成熟した期間があったからこそ、
日本の近代化は唯一、有色人種でできたのでありまして。
江戸の時代には何が起こったかといったら、
私が苦手だった高等数学でいうと、
微分積分というのは関孝和という人が江戸で発明した。
私は文献を読みましたら算用数字じゃない、
漢字で書いてあって非常に読みにくいんですが、
それから50年遅れてドイツはライプニッツが微分積分を考えた。
さらにニュートンがそれより30年遅れて、
つまり、関に比べて80年も遅れて、
とにかく微分積分を考えた。
経済でいうと抽象経済、先物買いとかデリバティブとか、
為替なんというものを考えたのはイギリス人と思われているが、
とんでもない。
遥かに先に江戸の堂島の、要するに商人が、
とにかくこういう抽象経済を始めたんです。
そういった、
とにかく日本の近世の成熟というものをトインビーも知らなかった。
外国人も知らずに有色人種の日本人が
列強に対比できる近代国家をつくったとは、
白人のおごりからすればいまいましくて許せないことなんでしょう。
そういう認識に立ってニューヨーク・タイムズの論説というのは
日本とドイツの降伏を比較しているわけです。
これは、私から言わせると本当に笑止千万で
僣越至極(せんえつしごく)の話でありますけれども、
そういう流れの中で日本の憲法ができた。
この憲法、議員の諸君も精読した人はいるんでしょうか。
憲法、憲法と言うけれども、あの前文の醜さ。
何ですか、あれは一体。
例えば、
「ここにこの憲法を “確定” する」
日本語で言えば、普通、
法律を決めるというのは「制定」ですよ。
それから
「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ」
恐怖と欠乏から免れ、、、
ちょっとおかしな日本語だね。
助詞の常套からいえば、これは
「恐怖と欠乏を免がれ」
なんです。
日本語の助詞、間投詞というのは非常に大事でして。
これ一つ間違うと全然その作品の印象、
文章の印象も違ってくるんですけれども、
これを全く無視した、日本語の体をなしていない、
英文和訳とすれば70点もいかないような、
こういう文章でつづられた憲法が、
実はいまだにとにかく破棄も廃棄もされずに、非常に、
これが醸し出した吉本隆明の言葉じゃないけれども、
絶対平和という一種の共同幻想というもので
日本をダメにしてきたんです。
どうかひとつ、総理、それを考えて、
この憲法をできるだけ早期に、大幅に変えて、
日本人のものにしていただきたい。
そのためには私は挙げてのいかなる協力もします。
(後略)
==============================
僕らには誇りがります。
あるはずです。
それは、とても大切なものだと思います。
暴走老人の石原であります。
私、この名称を非常に気に入っていまして、
みずから愛称にしているんですけれども......」
......という言葉からから始まる、
故、石原慎太郎さんの衆議院予算委員会での質問。
当時の安倍晋三内閣総理大臣に向けたもの。
平成25年2月12日の出来事。
最近、というか、ずーーっと政治家がひどすぎて。
それは、とりもなおさず、
僕ら国民一人一人の責任であるとも思うのですが......
「キックバック」「裏金」......
根幹には金で票を買う選挙が横たわっているわけで。
そんな票が意味をなさないほどの投票率があれば......
と思いますが。
単に法で「投票を義務」にすれば良いだけのお話なのですけど。
そんな法案すら提案できない現政権はどうなのかなぁ、と。
自民党政権は役割を終えたのかなぁ、と。
新しい、自立した日本国と政権を創造していきたいなぁ、と。
そんなことを思いながら、
上記した国会での慎太郎さんの言葉をココにも少しだけ
記し残しておこうかと。
僕個人としては大好きな白洲次郎さんと慎太郎さんとの
印象的な逸話が出てきたりもするので、
とても強く記憶している質疑となります。
全容はYoutubeにもありますので、
以下にリンクも貼っておきます。
全て見ると、どんな人でも現政権が棚上げしている?
自民党が決して表に出してこない様々なことが
透けて見えてくるかと思います。
自分の言葉を持つ人と、
借り物の言葉を使う人との違いもよく見えるかと思います。
強い個性を持つ慎太郎さんですから、
何かと好まない人も多いのかも?しれませんが、
裏金や宗教団体やゼネコン企業や経団連や
欧米諸国や官僚の下僕となっている政治家さん達よりは
何倍も尊敬できる、格の違う方であったと、
僕は思っていたりします。
==============================
(前略)
これからいたします質問は、質問でもありますし、
言ってみれば、
この年になった私の国民の皆さんへの遺言のつもりでもあります。
(中略)
国民の多くは、残念ながら我欲に走っている。
(中略)
しかも、政治家は、
そういうのにこびてポピュリズムに走っている。
(中略)
日本人がなぜか非常に好きなトインビーの
「歴史の研究」
という本の中に有名な文句がありますけれども。
いかなる大国も衰亡し、滅亡もする。
しかし、国が衰弱する要因は幾つもあって、これは自覚できる。
そしてその対処もできる可逆的なものだ。
ただ、一番厄介な大国の衰亡、
あるいは滅亡につながる要因は何か?というと、
自分で自分のことを決められなかった国は速やかに滅びるといって、
国の防衛を傭兵に任せたローマ帝国の滅亡を挙げています。
私はこれを、
総理初め国会議員、国民の皆さんに思い直してもらいたい。
ちょっと耳の痛いことになるかもしれませんね。
今では神格化されているかつての名総理だった吉田茂総理。
この側近中の側近であった白洲次郎さんから
私は面白いことを聞きました。
私はわりと年早く世間に出ていたものですから、
当時は文壇というのがありまして。
その文壇の催し物、ゴルフの会などで、
小林秀雄さんと非常に仲がよかった
白洲次郎の奥さんの正子さんの縁で白洲さんも出てこられて、
一緒にプレーをしながらいろいろな話をしましたら、
白洲さんが
「吉田先生は立派だった。
しかし、ひとつ大きな間違いをした。
それは、サンフランシスコ条約が締結された時に、
何であの憲法を廃棄しなかったのか」
こう言っていました。
私はそれを今になって思い起こすんです。
麻生さん。
副総理として大事なポジションにいらっしゃるけれども、
これは、
あなたは安倍さんと一緒にこの問題について考えてもらいたい。
ちなみに、おもしろいお話をしますと。
私の盟友......盟友というか、
非常に親しい友人であった村松剛という文学者がいました。
これは亡き三島由紀夫さんとの共通の親友でしたけれども、
彼がトロントのカナダの大学に交換教授に行って、
帰ってくる途中にニューヨークに寄って。
ニューヨーク・タイムズの日本とドイツが降伏した、
その日のエディトリアル、社説をコピーして持ってきてくれた。
それを読みました。
非常に対照的でおもしろかったのは、
日本より数カ月前に降伏したドイツについては、
この国は民族は非常に優秀だけれども、
ナチスによって道を間違った。
我々は彼らが速やかに立派な国をつくるため、
あらゆる手だてを講じ協力しようと書いてある。
日本の場合にはちょっと違う。
ものすごい大きなナマズの化け物みたいな怪物がひっくり返っていて、
その大きなあんぐりあいた口の中に、
ヘルメットをかぶったGI、アメリカ兵が何人か入って。
やっとこで牙を抜いている。
そして、その論説に、
「この化け物は倒れはした。
この醜く危険な化け物は倒れはしたが、まだ生きている。
我々は世界のために、
アメリカ自身のために、
徹底してこの化け物を解体しなくちゃいけない」
ということで、
とにかくあの憲法というのはでき上がったんです。
私たちはこれをやはり銘記する必要があると思う。
この二つの論説の違いの根底にあるのは、
はっきり申しますけれども、
近世というものを支配してきた白人のエゴイズムといいましょうか、
人種差別による非常に大きな偏見だと思います。
日本人がわりと好きなトインビーは、
日本の近代化というのは世界の歴史の中の奇跡だと、
バカなことを言った。
日本人はこれを喜んだ。
しかし、これは何をもってするかというと、
トインビーの日本の近世というものに対する不認識というか、
無知にほかならない。
江戸という成熟した期間があったからこそ、
日本の近代化は唯一、有色人種でできたのでありまして。
江戸の時代には何が起こったかといったら、
私が苦手だった高等数学でいうと、
微分積分というのは関孝和という人が江戸で発明した。
私は文献を読みましたら算用数字じゃない、
漢字で書いてあって非常に読みにくいんですが、
それから50年遅れてドイツはライプニッツが微分積分を考えた。
さらにニュートンがそれより30年遅れて、
つまり、関に比べて80年も遅れて、
とにかく微分積分を考えた。
経済でいうと抽象経済、先物買いとかデリバティブとか、
為替なんというものを考えたのはイギリス人と思われているが、
とんでもない。
遥かに先に江戸の堂島の、要するに商人が、
とにかくこういう抽象経済を始めたんです。
そういった、
とにかく日本の近世の成熟というものをトインビーも知らなかった。
外国人も知らずに有色人種の日本人が
列強に対比できる近代国家をつくったとは、
白人のおごりからすればいまいましくて許せないことなんでしょう。
そういう認識に立ってニューヨーク・タイムズの論説というのは
日本とドイツの降伏を比較しているわけです。
これは、私から言わせると本当に笑止千万で
僣越至極(せんえつしごく)の話でありますけれども、
そういう流れの中で日本の憲法ができた。
この憲法、議員の諸君も精読した人はいるんでしょうか。
憲法、憲法と言うけれども、あの前文の醜さ。
何ですか、あれは一体。
例えば、
「ここにこの憲法を “確定” する」
日本語で言えば、普通、
法律を決めるというのは「制定」ですよ。
それから
「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ」
恐怖と欠乏から免れ、、、
ちょっとおかしな日本語だね。
助詞の常套からいえば、これは
「恐怖と欠乏を免がれ」
なんです。
日本語の助詞、間投詞というのは非常に大事でして。
これ一つ間違うと全然その作品の印象、
文章の印象も違ってくるんですけれども、
これを全く無視した、日本語の体をなしていない、
英文和訳とすれば70点もいかないような、
こういう文章でつづられた憲法が、
実はいまだにとにかく破棄も廃棄もされずに、非常に、
これが醸し出した吉本隆明の言葉じゃないけれども、
絶対平和という一種の共同幻想というもので
日本をダメにしてきたんです。
どうかひとつ、総理、それを考えて、
この憲法をできるだけ早期に、大幅に変えて、
日本人のものにしていただきたい。
そのためには私は挙げてのいかなる協力もします。
(後略)
==============================
僕らには誇りがります。
あるはずです。
それは、とても大切なものだと思います。
「自民党政権は役割を終えたのかなぁ」と全体内容と石原の言文。
私も、今、この時期に石原さんが居てくれたらとも思います。
岸田総理のその後の対応が最重要だったかと思いますが、日本を守るのでなく自己保身でしたね。→既成路線でニヤリ😁。
こうなると世間混乱の混沌が出てきますが、
重要なのは日本人として、日本人の心と利他心を忘れずに行くしかないですね😀。
ここから日本人が試される時期かと思います。
通りすがりって流行ってるのか!?
なんて思ってましたぁ(^^)