黄昏オーディオ

ちょっとだけオーディオ。

対談本で著名人と酒を飲む

2010-05-12 00:05:00 | 書籍・読書

嫁さんも子供も寝静まった中、2階にあるオーディオ部屋で音楽を聴きながら冷えた白ワインをちびちびやりながら本を読んでます。飲み過ぎないようにと紙パックの安ワインは冷蔵庫に入れたままに、グラスごとに階段を下りて、真っ暗なリビングを抜けて冷蔵庫に注ぎに向かう途中、子供のおもちゃを蹴ってしまい「私ドキンちゃん。ウフフ」なんて暗闇で、しゃべられるとさすがにドキン!としてしまいます。
今日の読書は「耳で考える」解剖学者の養老孟司さんとジブリ作品や数多くの映画音楽を手がけるヒットメーカー久石譲さんとの対談形式の著作。対談形式といえば先日読んだ香山リカVS勝間和代とは随分違い、こちらは終始和やかムード。この手の対談形式を酒を飲みながら読んでいると、一緒に酒の席でいて話を聞いているかのような錯覚感じますが、香山さんVS勝間さんのときには、弱ったなぁ…と固唾を飲んでちょっと遠巻きに話を聞いているような印象を受けましたが、今回の場合は終始和やかな感じ。年齢的にも養老さんが、一回り以上も上で、お互いの違う専門分野をそれぞれの視点から尊重しながら姿勢が強く感じ取れます。前書きは養老さんが書き、あとがきは久石さんというすみわけです。まえがきの冒頭、
久石さんは、失礼ながら、とてもか「まともな人」である。直接にお目にかかれば、誰でもそう感じるのではないかと思う。芸術家というのは、いちおう「変な人」という偏見が世界的にある。たぶんそうではなくて、芸術家であろうかなかろうが、変な人は変なのである。
それに対し久石さんのあとがきで印象的な一文は
今でもはっきり覚えていることがある。初めてラジオで対談した時に「良い音楽とは何ですか?」という僕の質問に対し、養老さんは一瞬沈黙された後に「長く聞かれるもの、時間が経っても色あせないもの」と明快に答えられた。音楽家あったら誰でも知りたいことであり、その答えを見つけ出すために一生を費やすのだが、養老さんはあっさり数秒で即答された。僕は何だかうれしくなり平成の良寛様よろしく、あれも聞きたいこれも聞きたいと矢継ぎ早に質問したものだった。

私は音楽をやらないので、この問いと、答え難易度については計り知れないが、「平成の良寛様
よろしく」というのが非常に二人の対談での関係を端的に物語っています。で本文については読んでのお楽しみということで。音楽好き、音好き、脳好き、そして、できればちょっと現代音楽好き、といいった趣向の方であれば、読んでいて、膝を打つような箇所がいくつもあります。
要は私にはズバリ楽しめました。

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