和歌山のヒ素カレー事件。
小説ではあるのだけれど、犯人は実名で出ており、
ほぼノンフィクションの感がする。
著者が医師であるだけに、
ヒ素中毒と診断するにあたって克明に専門的に、相当なページを割いて説明が続いた。
残念ながら、私の脳では理解が難しく読み飛ばした。
一人の専門の医師だけでなく、各部門の専門医師がチームとして、
間違いなくヒ素であると証明してゆく。
裁判では疑わしくは罰せずの判断で、
むかしむかしの従業員の死は限りなくグレーだけれど、不問に付された。
グレーな部分では実母にまで盛った可能性が高い。
最初に保険金を手にした時から、
人の命と引き換えに巨額なお金を手にすることに麻痺が起こったのか?
殺されることが分かっても、逃げ出せない人のつながりは、
凄惨な他の事件にも見る。
人間ってどこまでも残虐になれる動物なれるなのか?
ヒ素の後遺症の怖さも知った。
これが事実だと思うと背筋が寒くなる。
医師と小説家と二足の草鞋で、
ここまでの長編を書く著者に読む度に驚かされる。
爪の垢、分けて下さい🙇🏻
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