偏見

仕事を辞めて日中に散歩を習慣とし始めた友が言った。

　　毎日、同じコースを歩く同じ人に会うのよね。
　　その人、背が高くてがっちりしてて
　　精神を病んでる人みたいなの。
　　昼日中に毎日歩いてるって、たぶんね？
　　なんかねぇ～
　　ステッキにしては長い棒を持ってるの。
　　ちょっと怖い。

沈黙があって…

　　これって…
　　偏見だよね？

実際、
散歩に木刀を持っていて通報され
職務尋問を受けたと憤慨した人も知っている。

どんな人であれ、特に力強そうな人が
意味不明に見える棒の携帯は
周りを不穏な気持ちにさせる。

でも明らかに、
精神病うんぬんは偏見だろう。

彼女はヘルパー時代の同僚。
一緒に介護福祉士試験を受けてから仲良くなった。
実技の相手をし合った仲だ。
一番、偏見など持ってはいけない立場だろう。
でも、こういう気付にホッとする。

根強い偏見は
誰の中にも、
いや、私の中にも
ないとは言いきれない。
無意識、無自覚である部分が怖い。


話変わって、
散歩しつつ、
こんな風によそのお宅に写メを向ける私も
不審者通報されかねないような？
ヤバいか？
周りきょろきょろ。
もっと不審者っぽく見えるわ(^_^;)