あなたに逢えてよかった新堂 冬樹角川書店このアイテムの詳細を見る |
読み終えて著者の履歴をみると
『忘れ雪』『ある愛の詩』と
涙のとまらない”純愛小説”という新ジャンルを打ち立て、大ベストセラー。
どうもこの「あなたに逢えてよかった」が”純愛小説”3部作の完結編で
至上の愛ピュアな想いを謳いあげた作品であるらしい。
ここまで読んでビェ~っとドン引いた。
一番苦手なジャンル。
なんで図書館で借りてきたん?
年末の記憶の糸を辿ると、主人公の仕事に惹かれたものと思われる。
「思い出110番」という記憶障害の人のためのリハビリ機関の作業療法士だった。
途中の恋愛はじまりに飽きつつ、
施療する側が専門の記憶がなくなる病気になってしまう辺りで目が醒め、
美しい終わりでちょっと引いた。
愛は愛し合った記憶が消えても永遠なのだ。やれやれ~
実母はじめ親戚筋が長命認知症ばかりなので、
どうも私の行く道でもあるようでもあり、
認知症の本人と取り巻く環境をしっかり見聞きしする日常に身を置く。
しかも他人事とも思えず、ケア末席を汚しているのだ。
美しい愛より泥仕合を見てます。ないお話だから美しいのねん。
本の装丁を見れば
ピンクピンクに薔薇・ティーカップ。
もちろんブラックコーヒーでない紅茶に金のスプーンが薔薇花弁と乙女チックだったわ。
さて、その前に読んだのが
蠅男田口 ランディ文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
副題が『腐純愛小説集』
裏にでっかく
【ふじゅんあい】について説明がある。以下転記。
ふじゅんあい【腐純愛】(名)
腐った純愛。
相手あるいは自分が腐ってしまうほどの純愛。
転じて、それぐらい深い愛のこと。
不純な愛とは区別されるべきである。
匂い立つようなどろどろの腐。生きていれば自然と腐臭が立つ。
だからお風呂に入る?関係ないっか^^;
こっちも小説だからあり得ない話が数編ではあるけれど、
真実味は
真っ黄色でべろんと真っ赤な舌がピンクの四角文字「蠅男」から出ている
こっちの小説にありそうだと思う私。
小説の内容と外側ってしっかり連動しているものなんだねぇ~
続けて読むと純愛通になれまっすウソ
無事、正月休み用に図書館で借りてだらしなく積まれた本完読。
次の暇つぶしは土曜日に借りに行こうか?
休みには生身の人間に接する時間を作った方がいいのかな?
とも思うが、ついつ冬眠バージョン。
生の刺激が少ないと認知症が近いとか言うけどね???
さて、現実に逢いに~仕事いこっと~♪
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