陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

猫 石牟礼道子詩文コレクション 1

-0001-11-30 00:00:00 | 
猫 石牟礼道子詩文コレクション 1
石牟礼 道子
藤原書店

このアイテムの詳細を見る


石牟礼さんと言えば水俣病。不知火の魚をいっぱい食べて発病死した猫の話かと一瞬思った。
真冬の丸の内地べたに水俣の患者さんと眠るシーンから始まる。
排泄の後、コンクリート地べたを掻く猫が登場してくる。
描写の細かさが猫を知り尽くしている人、猫を心から愛おしいと思う人だと言うのが伝わってきた。しっかり胸に抱いて図書館から我が家へお移り願った。
むかしむかしの生活にごく自然に居た猫と人間の暮らしが懐かしく語られた後、
黒猫ノンノが登場する。現実と超現実をいったりきたり。
最後に真っ白い生後20日くらいの捨て子猫をノンノが拾うシーンから、
どこまで猫の事が分かっている人なんだと描写の細かさにうっとりする。
猫の不思議も愛らしさもぎっしり詰まってこれは確かに詩文なんだと納得した。

あとがきが町田 康。
偶然にも、パンクは趣味じゃないゼと思いつつも
「猫」の字に惹かれ、ペラペラめくったらにゃん子写真がいっぱい入っていたから、
この人の「猫にかまけて」を一緒に借り出している。つぎはこちらへいざいざ~♪  


最新の画像もっと見る

コメントを投稿