障害者の社会的受け皿替わりに刑務所？！

姉刺殺の被告に求刑上回る懲役２０年の判決(読売新聞) - goo ニュース

本来、罪を償った後は受け皿を用意して社会復帰を促しましょうと成って欲しいもの。
精神病院の社会的入院患者をどんどん退院させ、地域で受け入れようという動きがある中、
障害を理由に、
求刑より長い判決は時流に逆行していないか？

もっと言えば、そこに無意識の差別感が存在していないか？
ちゃんと同じ人としての扱いがされていないと思うのは穿ち過ぎだろうか？

刑務所を出所した直後に、
罪を犯せばまた刑務所へ戻れるとある放火事件を起こした犯人には
知的障害があったと聞く。

受け皿がないと言い放って終わるのは、
今現在、障害を持つ人たちにも充分な支援が行われていないと言うことに他ならない。

介護保険と障害者支援が同じ土俵で制度化されつつある。
介護保険はまるで充分ではない。
どんどん使えない制度になっている。
そして
障害者が６５歳を過ぎたら障害者福祉より介護保険が優先されることになっている。
高齢になったら大なり小なり心身に障害が出てくるわけで、
あっさり斬ってしまえばそういう事んんだろうが、受け皿がない障害は介護関係施設でも同じ事。
少し手のかかる障害ものある人の受け入れ先の数はすこぶる少ない。

透析患者・全盲者・インスリン自己注射が自分で管理できなくなった人等の入所施設を
家族介護ギブアップがやってきた時、
必死で受け入れ先を問い合わせて回るのも私の仕事。
お金があればなんとかなる施設も手段も多少考えられる事もあるが、
ここにお金もない人ともなれば、にっちもさっちもいかない。

６５歳を越えての受診でわかった障害は手帳は交付されても障害年金には結びつかない。
子供たちは、かつがつ自立し食べている、当人は遠慮して子に援助が求められない。
家族に収入あれば生活保護申請もできない。
とあるお笑い芸人でこの件についてはよく知られることとなった。

費用がかからず障害込みで看てくれる施設がどこにある？
『金がない』に救いはないが、捨ておけない。
こんな、どうしようもないケースを、

　　　『介護保険が優勢です』

と、民間のいちケアマネージャーに押しつけて、涼しい顔のお役所窓口…に私には見える。

（実際、ＳＯＳ電話を障害福祉窓口にしてそう言われてしまった。
　　　多少は何か救いになる情報が得られないかと期待した愚かなケアマネのワタシ）

受け皿が刑務所と言う貧相な判決は、
社会情勢が悪いのか？
今の福祉が見限られていると言うことか？


しかし、
だんだん国の動きに興味がなくなって
新聞もテレビも日ごろからあまり見なくなった。
今は、さらにオリンピック一色でますます見る気もしない中、
ネットの片隅から、嫌なニュースを拾ってしまった。



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