オヤジどもよ! (Book of dreams) | |
中村 うさぎ | |
フィールドワイ |
本当は小説が好きなんだけど、図書館にエッセイしかなかったんで借りてきた。
題名ほど過激でなかった。
しかも、中村うさぎ自身が父親の性格似ということで、オヤジ=自分の部分も見ている。
オヤジといいつつ痛烈なオンナ批判もあり。
男らしさ=強引さ 女らしさ=従順さ
の図式から
『男のやさしさは女を守ってるやさしさ』アホか!と小気味良い。
従順なんて謙虚さではなくて自立心欠如と言っている。
そうそう。そうなのよ。
大体、私の夫が死んだ時にほざいた一部主婦オンナの一言に、未だにムカついている。
『ワタシ ひとりになったら生きてゆけない』
ひとりになったって死なんのじゃ!ボケ!
(おぉ~中村節が移ってしまった^^;)
これからひとりでどうやって生きて行くか?
しっかりせねばと、悲しみのど真ん中で
固い決意をしている人間の辛さへの想像力すら持ち合わせていない。
ひたすら庇護の中に居る自分の物差しでしか物を考えない。
自立なんざ、ご存知なかろう。お気楽やね~
仏壇に手を合わせた後で
『こんなインテリアぶちこわしな物を自分ちに置きたくない。』
と、言った主婦オンナまでいた。
誰が好き好んで置きたいか!
その後、ソイツは完全に避けて年賀状の返事すら返さない。
直球で物を言うと、
反発の買うが友達の出来ると父親の例からそれに似ている自分をうさぎちゃんは語っていたが、
事によりけり。
私はこの人を元々嫌いだったけれど、完全に相手にしない固い決心をした。
おっとっと、話が反れた。
最後に理想のオヤジ三原則が書いてあったからそれを記して〆とする。
① 媚びない (徒党を組まない)
② 愚痴らない (自分を憐れまない)
③ エバらない (ただし、言いたいコトははっきり言う)
これは女男関係ない人型の理想だと思う。
うさぎちゃんも書いているが どれも大変難しい。
孤独な道とみつけたり。
オヤジどもよ! (文春文庫) | |
中村 うさぎ | |
文藝春秋 |
↑文庫本でも出ているらしい。
表紙のイラストが随分違うが、こっちの方が内容に則している感じ。