陽だまりのねごと

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井上ひさしさん死去

2010-04-11 22:29:12 | Weblog
吉里吉里人 (1981年)
井上 ひさし
新潮社

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井上ひさしさん死去 作家、小説「吉里吉里人」 75歳(産経新聞) - goo ニュース

川柳マガジン4月号「現代川柳時評」で大野風柳氏が井上ひさしの言葉をとりあげられていた。

   むずかしいことをやさしく書く
   やさしいことをふかく書く
   ふかいことをゆかいに書く
   ゆかいなことをまじめに書く

         1999年11月”二十世紀に記す”より

吉里吉里人は表紙が色あせて我が家の本棚にも鎮座している。
子供の頃はひょっこりひょうたん島が夕食前の楽しみだった。
私の子供たちも11匹の猫を親子劇場で楽しんだ。
今時75歳はまだまだな気がする。残念。
ご冥福をお祈りします。 合掌

草すべり その他の短篇  南木 佳士

2010-04-11 08:05:14 | 
草すべり その他の短篇
南木 佳士
文藝春秋

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『その他の短篇』とあるけれども山の話で
自分が住んでいる生活している空間からまったくはみ出していないから
短編集を読んだというより南木 佳士を知ったという感じ。
大きなストーリー展開も色恋もただただ淡い回想からはみでない。
浅間山が主に描かれていて、思わず地図を調べたくなった。
作者の住む佐久間市公式HPのライブ映像を見つけた。
今もときどき火を吹く生きている山らしい。
こういうでっかい地球の営みを目の当たりにして鬱であった心情を察する。
浅間山というと浅間山荘くらいしか思い浮かばなかったけれど随分くわしくなった。
作者に歩く体力、歩ける体が備わっていて良かったとしみじみ思う。
なんとなし足に違和感があり、散歩も長くは無理、
誘われた里山のかたくりの花すら観にゆけそうもない自分の足腰がうらめしい。
どうしたら快復するのか?出来る努力ならしたい。
元気に自分を抜いて登ってゆく女性パーティを眺めて見送る作者の気分になっている。
作者よりもっともっとダメンズ(この前に読んだうさぎちゃんに感化されてる言葉か
の私。
せめて、市議会議員選挙の投票所まで車はやめて歩いて行こう。
立候補する人応援する人を身近に知っている選挙だけど、どうしてあそこまで元気でいられるんだろう?
などと思う今、気力が落ちている自分をやわらかく肯定してくれる一冊だったような。