陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

すっきりしない夏

2009-08-11 05:43:40 | Weblog
妹の抗がん剤治療が終了した。
予定では続けて放射線治療30日。
医師がどうも放射線科へ繋ぎ忘れていたらしく、8月末まで服薬だけ。

3度も『治療終了』と主治医が言い、妹がその都度
『最初に聞いた放射線はどうなっていますか?』と聞いたと言う。
あわててカルテを見返しては『必要です』と言い替えたとか。
いい加減だ…

息子の主治医もなんども息子の仕事を「警備員ですね?」と聞く。
おなじ医師にかかっている自閉症者の母である友人も
入所5年目なのに「どこへ入所ですか?」と行く度に聞かれると言っていた。

妹のは命に関わるがん治療。

医師にとっては毎日、何人もの患者を診ている一部だろうけれど、
患者にとってはたった一人の信頼するしかない医師なのだ。

妹がもう見慣れた抗がん剤でハゲた頭で
「自分の身は自分で守るしかない」と言った。

今日は母と妹と私の3人で夕食の予定。
母のちょっと早目の誕生会のつもり。83歳になる。
認知症がすすんだから即日忘れるとは思うけど妹も治療の副作用がない小康状態。
今なら出かけられる。

亡夫も8月生まれだった。
最後の55回目の誕生祝に食べたいと言った寿司が食べられず翌日入院。
この家に帰ってくる事はなかった。
あの8年前の夏が暑かったかどうか覚えていない。

今年は8月を10日過ぎてもギンギンの太陽にお目にかからないが、
庭には夏百合が開いてきた。
せめてすがすがしい白を置いておこう。