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死ぬまで生きる。生まれたら必ず死ぬ。
きわめて当たり前の事をいつもどこかに置き忘れている。
死なないための医療がどこまで生をひっぱっていくのか?
治療で苦しむ間の『生』はほんとうに生きていると言えるのか?
常日頃気になっている部分が小説になっていた。
霊的な感覚でガンを切っていた外科医がガンになる。
へたくそな他の医師に自分のガンを切って欲しくなかった。
簡単に患者に行ってきた告知も自分となったら違ってみえる。
ガンも自分の命の一部でしかない。
ガンも生きたがっているというは逆転の発想は目からうろこ。
ガンが増殖しやすい環境を自ら作り出していることを改めると
増殖が止まると言う。
民間療法にある絶食や玄米食菜食はこのあたりの発想らしい。
ガンを切った張ったでやっつけるだけの医療は夫の時に経験スミ。
せっかくの命の時間を手術や抗がん剤や放射線で苦しみの時間に変えていた。
スピリチャルな部分はよく分からない。
読後すっきりはしないけれど、大きな問題提議ではある。
人間も自然の一部だから、大きな目でみた自然な生き方をして、
その先に自然な死があることをあるがまま受け入れていればいいのかな?
日本尊厳死協会の今年の会費振込用紙が来ていたので払い込んでおいた。
本当にその時どうなのかは未知数だけれど、今、現在の私の意志表示として。