陽だまりのねごと

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かぐや姫「ひろしま60」

2005-08-07 01:32:53 | Weblog

被爆60年目の広島のかぐや姫再結成コンサートに行って来た。黒田征太郎の「広島PEACEコンサート」のイメージデザイン「とりたち」の鳩が舞台を彩っていた。その絵は今、収益金を基金に設立された被爆高齢者のためのと特別養護施設「倉掛のぞみ園」のロビーに掲げられているそうだ。

懐かしいラブソングに若かったあの頃がよみがえってくる。演奏も観客も同世代。生きてきた時間も背負っている物も皆半端ではないだろう。日常はみんな音の波が消し去って高揚した熱気に身をゆだねた。5時開演から終演は9時過ぎ。4時間以上経っていたとは驚きだった。

帰路の電車でゆっくりコンサートのパンフを開いたら、こんな南こうせつの言葉が目に止まった。

世界には嫌悪や憎悪はいくらでもある。きっとそれより少しだけの多く愛が存在している。家族への愛、男女の愛、同胞への愛、人への愛、生きとし生きるものへの愛。その総量を僕らはみくびってはならない。

市長の平和宣言「あやまちは繰り返しません」の後で、総理の「非核三原則を守る」と言う言葉はあったけれど、自衛軍と自衛隊を改名。軍事色が強まった自民党憲法改革案を見た後だけに、郵政民営化を語るほど力強くはない口調に心底信じられないシコリが残った朝の式典だった。

戦争は普通の人、普通の日常生活を送って居た人たちを殺すか殺されるかと言う残虐な非日常へと追いやる。戦火を生き抜いてきたご高齢な人から戦争賛美を聞いた事がない。

平和と大上段に構えなくても、少しだけお隣さんを思いやる愛する事なら私にもにでも今すぐ出来る。「憎しみを上回る愛の総量」が充填されたかな?いっぱいのラブソングが体に満ちて、今夜の私はまだやさしい。

「広島PEACEコンサート」が1995年に幕を閉じてからもずっと「倉掛のぞみ園」への慰問は続けられているそう。
このコンサートはTBSで8/14(日)21:00~23:30に放映予定。