細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

自信と謙虚

2007-12-16 20:54:30 | 人生論
12/15に京都駅で新幹線に乗る前に松下幸之助さんの「道をひらく」を買って読みました。いろんな人生訓がやさしい言葉で書いてあり、励みになったり、自らの戒めになったり、しています。

成功も3度続くと、傲慢になって、「俺に任せろ」になるとおかしなことになる。3度に1度は失敗して、自らを謙虚に見つめ、失敗から学んでステップアップするくらいの方がよい、ということが書かれていました。

私は高校生の頃、バスケットをしていました。一生懸命練習してある程度上達したころ、国体で全国優勝した経験ももつ監督が言いました(われわれのチームは弱かった)。「細田は上達したけど、周囲を見て安心してしまっている。だからもう伸びてない。」同じポジションの人たちを見て、自分のレベルに満足して、練習の手を緩めたのでしょう。その言葉があって、そのあとさらに練習したようなように記憶しています。

仕事も同じで、なかなか叱ってくれる人がいなくなってきます。松下さんの本などは、自分を冷静に見つめるようにさせてくれる貴重な本です。

努力して、結果を出して、人から評価されることもあるでしょうが、自分や自分たちが目指すところはどこにあるのかをよく肝に銘じて、精進を続けないといけません。自信も蓄積されてきていますが、それは明日の仕事をするための自信であって、1年後、数年後に自分のなすべき仕事に対しては、全く自信はありません。