細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

YNU土木 見学会の伝統と文化

2022-05-05 17:19:26 | 職場のこと
横浜国立大学の土木同窓会の同窓会報に、毎年、見学会に関する報文が掲載されるのですが、下記の文章を原稿として提出しました。現在は、私はYNU土木の見学会マネージャーの立場は退き、後方支援・アドバイザーの役割になりました。

「土木工学教室の見学会は,教室の伝統と文化と言っても過言ではないと私は思っています。私が着任した2003年10月にはすでに教室見学会の文化はあり,2008年ごろから私が見学会マネージャーを中村文彦先生に任されました。国内外の様々な見学会の企画が実施されてきました。2016年3月の台湾見学会(メインは嘉南大圳の烏山頭ダム)を皮切りに,土木の学生たちが主体的に企画する,宿泊しての大型見学会を年に2回実施するようになり,私もほとんどすべてに参加し,学生たちと多くを学び,土木技術者として社会に貢献したいという気持ちを皆で共有する貴重な機会を積み重ねてきました。これらがもはや伝統と言って過言でないYNU見学会の実績であり,入学する学生たちの中にも見学会に憧れて入ってきた方たちも少なくありません。

 その見学会がコロナ禍に翻弄されました。学生たちの企画も何度も延期され,中止に追い込まれたものもありました。そしてついに,2022年3月に,利根川流域の治水をテーマに,関宿,渡良瀬遊水地,南摩ダム建設現場を巡る日帰りの大型見学会が実現できました。この企画も,実は実施の直前に予定していた受け入れ先からコロナ禍のため中止の連絡が来て,その逆境を学生企画チームがはねのけて,自分たちで創り上げた企画でした。実施ができて,参加者が満足するのを見て心から喜んでいた学生マネジメントチームには感心しました。YNU土木見学会の伝統と文化はこれからも着実に受け継がれていくことでしょう。

細田 暁」

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