日々の愚問：ハウマッチ？

傾向が様変わり

　毎週土曜日は日々の暮らしの中で生じた極々小さな、ドーデもいい愚問
を取り上げています。
　先日びんずるさまが盗まれて全国的な話題になった善光寺。
その別院である善光寺雲上殿納骨堂が新聞に広告を出していました。
納骨相談承りますと記載され、１０万円から４００万円までの料金が紹介
されていました。
これを見て今週のテーマは自ずと「世の中のお墓事情」になりました。

　ズバリ気になるのは世間の皆様がいったいお墓に幾ら使われるか、です。
「お墓の消費者全国実態調査」によると平均購入額は１６９万円。
　一番多い価格帯は４割を占める８０～１１９万円で、平均をかなり下回ります。
その分を補って上へと引っ張るっているのは２８０万円を超える１２％の方々。
　全国平均のお墓の面積は１．４４㎡。
当然ながら東京都は０．６３㎡と狭くて、千葉県は１．７６㎡と倍以上。
　漠然と「お墓のお値段」と言っても内訳は様々。
＜墓地管理費：相場は年に数千～数万円。
墓石費用：種類は非常に多くて国産で５０種、外国産で１００種を超える。
価格も数十万～１千万を超えるものまで。＞

　従来は寺院に墓石を据えるこのタイプが一般的でしたが、近年は様相が
変わっているといいます。
２００８年に全体の４７％を占めていた一般的な墓は２２年には２６％
まで減少。
替わりに樹木葬が２５％から４２％に跳ね上がり、納骨堂が２０％から
２３％に増えています。

イヌやネコ

　最近よく耳にするけれど樹木葬とは何？
＜一般的にはシンボルツリーの周囲に作られた区画に納める。
平均費用は７１６６６７円。＞
　納骨堂とは？
＜建物内に遺骨を納めるタイプで平均費用は９１２６３２円。＞
（引用は全て　いいお墓　より）

　冒頭にでてきた善光寺雲上殿納骨堂のスタイルはこれかと得心しました。
でも広告にあった費用は１０万から４００万と幅が広すぎ。
どんな仕様になっているのか検索しました。
　＜最上級の霊壇は４００万円。
上部が仏具収納部分、下部が納骨部分になった仏壇型スペースに納める。＞
４００とは凄いなと改めて広告を見ると「４００万円～」となっていました。
　次は７０万円～の霊龕（れいがん）
＜ロッカー式のスペースに納める。＞
　１５～２５万円が専用の骨箱に納める「合葬納骨」、１０万円は他の方々
と一緒に境内に合葬する「送骨合葬」
様々な仕様が準備されていました。（雲上殿納骨堂　より）

　「動物納骨３万円」ともありました。
こちらは「～」が付いていないから定額制のようですが、イヌやネコならば
きっと相場です。
　でも世の中広いからゾウを飼っている人がいないとも限りません。
その場合は「ハウマッチ？」と尋ねたい気分です。