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国語のおさらい:日本一の景色

2020-07-30 06:29:09 | 日記
いち抜けするのは

 「景」という漢字。
<①ひかり ②あきらか ③ながめ ④ありさま ⑤あおぐ ⑥めでたい 
⑦堂々としている ⑧おだやか>(漢語林 より)
たったひと文字がこれだけの意味を持っているそうです。
 絶景・背景・夜景など景を用いた言葉はたくさんありますが、その中の似た印象の
三つの言葉に悩みます。
使い分けが良く分からないのです。

 毎週木曜日は国語のおさらいをする日。
今週は「風景、光景、情景」のあれこれを学びます。

 どれも景色の様子を語っていますが微妙に使い方、使う場面が違う気がします。
気がするだけでうまく説明はできません。
だから先ずはそれぞれの意味のおさらいから。
 <風景:眺める対象としての自然、街、人の様子。
光景:目の前に具体的に見える状況やありさま。
情景:人の心を強く動かす景色。記憶に残る場面。>(99BAKO より)
 この中で情景は質感がちょっと違いそう。
新明解国語辞典を引くと<情景:それを見たりその様子を思い浮かべたりする人の心に、
何かを訴える所のある場面。>とあります。
ぼんやり眺めている場面にはそぐわない、そう覚えました。
 ならば風景と光景の使い分けは?

日本一に輝くのは

 こんな設問がありました。
<「洪水で変わり果てた町の〇〇を眺め立ち尽くした。この〇〇には風景と光景と
どちらが相応しいか?」
回答の78.8%が光景、15.9%が風景、5.3%がどちらでも良い、だった。
災害などの場面では光景の方がすんなり読める文章になる。>(毎日ことば より)
 風景は基本的には好ましい場面を表す。
例えば田園風景や風景写真など。
一方光景は良くも悪くもインパクトが強い場面を表す。
だから見慣れた景色には使いにくい、と解説されていました。

 では「日本一の風景」とか「日本一の光景」と言った場合、どんな景色が選ばれるのでしょう?
試しに検索すると「日本一美しい風景2020」のタイトルが付いたカレンダーがありました。
その年頭を飾る1月のページは雪を抱いた富士山。
 一方Cheer Careerと題されたブログでは、23時に登り始め数時間後に漸く着いた
富士山山頂からの景色が「日本一の光景」と書かれていました。
風景も光景も共に富士山を選んでいるのがしっくりきます。
 ちなみに「日本一の絶景20選」のタイトルにも長野県の諏訪湖から眺め見る
富士山がありました。

 「風景と光景と情景の違い?
ああそれはね、」尋ねられたらどんなことでも即座に的確に答えられる大人。
そんなデキルおやじに私はなりたかった。
 でも悲しいかな、還暦を過ぎてもおさらいをする身です。
今週の「景」にあやかるならば、常識をわきまえる大人、それが私の「憧憬」です。

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