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覆面10傑、第7位ザ・スピリット登場

2017-04-07 06:25:46 | 日記
人気企画
 
 初期の全日本プロレスを彩った戦いに「覆面世界一決定戦」がありました。
人気マスクマンのザ・デストロイヤーが世界の強豪覆面10人を迎え撃つ、
とあっておおいに話題になった企画でした。
 ヒットはうれしいのですが、主催者側は悩みました。
10人ものマスクマンをどうやって集めるか、頭の痛い問題です。
何しろ本場アメリカマット界を探しても、デストと大会場で戦える実力と
人気を併せ持つマスクマンは数える程しかいなかったのですから。

 毎週金曜日は「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」と題してお送りしています。
今週は私が選ぶ昭和のマスクマン10傑の第7位、「意外に評価が高かった
急造マスクマン」です。

 第一戦に登場したのは当時デストと人気を二分していたマスカラスでした。
いきなり真打が登場してしまって、ファンは後が続くのかと心配になりました。
 案の定二番手以降は急造マスクマンがお茶を濁します。
トルネードはマードック、アベンジャーはモロウスキー、バラクーダはミラノ
が覆面を被って、聞いた事も無いマスクマンになって登場しました。

 漸く第5戦にカリプス・ハリケーン、6戦にミスターレスリングと本場
アメリカマット界で活躍している正真正銘のマスクマンが登場しましたが、
それも続きません。
 続く7戦のブラックデビルは小粒のマヌエルソトが正体とあって、ファンも
いささか食傷気味です。
人気企画に陰りが見え始めた頃、そのタイミングで登場したのが今回の主役
ザ・スピリットでした。

御大の絶大な信頼

 急造マスクマンながら、大阪府立体育館、日大講堂と大会場でドラマチック
な戦いを展開して、ファンの目をもう一度この企画に向けさせました。
それもその筈、正体は1966年に日プロに初来日、以降大きなシリーズに
登場し続けたキラー・カール・コックスですから、抜かりはありません。
 大方の急造マスクマンがそのシリーズだけの登場で終わりましたが、スピリット
だけは再来日も果たしています。
更には覆面を脱いで素顔に戻って登場しています。
 驚くべきは最後の来日で、御大馬場の持つPWF選手権に挑戦した事です。
看板タイトルへの挑戦は単に実力があるだけでは務まりません。
ファンの心に、チャンピオンは勝てるだろうか、と幻想を抱かさなければ大会場
を満員にはできません。
 とうに50歳を過ぎていたコックスを挑戦者に仕立てるとは、馬場の信頼が
如何にあつかったかを物語っています。

 人気企画の覆面世界一決定戦は、ブラックジャック・モースとダン・ミラーの
にわかマスクマンを挟んで、最終戦には本場で活躍していたスーパー・デストロ
イヤーが登場し幕を下ろしました。
 合計7人が急増のマスクになりましたが、スピリットだけは少々違った色合いの
印象です。
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