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昭和のプロレス:リトマス試験紙

2024-08-02 06:29:49 | 日記
パンフレットの見開き

 「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」では主役を盛り立てた脇役達を
振り返っています。
今週は「メキシコのつむじ風、ホセ・ロザリオ」です。
 1972年の日本プロレスの第14回ワールドリーグに初来日。
未知の選手の実力を推し量る手段のひとつがシリーズのパンフレット。
主役級から順に写真入りで紹介されています。
 2年前の第12回大会の見開きはデストロイヤー、コックス、ブッチャー
の3選手、前年の13回大会はジョナサン、タイラー、サベージ、マルコフ
の4選手が並びました。
 そして14回大会ではモンスーン、ブッチャー、マードックに次ぐ外人勢
4番手としてホセが載っています。
カリプス・ハリケーン、キラー・ブルックス、マイティ・ブルータスなど
知名度の高い選手を差し置いての位置づけは、間違いなく期待の表れ。
178cm103kgと小柄ながら開幕前には台風の目と見る向きがあったのでした。

 リーグ戦の序盤戦はホセの善戦が目立ちます。
上田と小鹿を破り星野には2戦して2勝。
残念ながらミツ・ヒライには1敗しますが、公式戦は2回ずつ対戦が組まれる
ので、再戦での雪辱が期待されました。
 上位陣との初戦は大木戦。
試合はもつれて両者リングアウトに終わっていますが、こちらも再戦が待たれる
内容でした。
 善戦を続けたホセでしたが、ここでアクシデントに見舞われます。
膝を負傷して途中帰国してしまったのです。
来日は1回のみなので、国内の記録だけではホセの実力は推し量れません。

テレビの登場回数

 しかしネットで検索してもホセの国内外での試合記録の詳細は見つかりません。
となれば他の外人勢の戦績から推し量るのがひとつの手。
 決勝戦に進出したモンスーンが最高得点の14、ブッチャー13、マー
ドックが12。
パンフで並んだ3人が上位を占めています。
ハリケーンの11、ブルータスの7、ランバージャックの6、サルバトーレ
の2が続きます。
 肝心のホセは僅かに4点。
不甲斐ない戦績に映りますが他の選手は日本人9名を相手に18戦を行った
末の得点。
ホセが6試合しかこなしていないことを考慮するとなかなかの好成績です。

 もうひとつの評価材料がテレビ局の中継内容。
ワールドリーグは4月3日から5月15日までの間に7回中継されましたが、
その間に画面に登場した回数は人気のバロメーターと言えるもの。
 最多は毎回登場のブッチャー、次いで6回のマードック。
以下モンスーン、ハリケーン、ブルータス、ブルックス、ランバージャック
と続きます。
 肝心のホセはどうしたことか一度もテレビに映りません。
前評判の高さを考えるとこれはかなり異常な事態。
余程見栄えがしなかったのか、テレビ中継が始まる前に負傷してしまったのか
不明です。
 もっとリトマス試験紙になる様な判断基準を探さねばなりません。
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