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オオタカが希少種を狩る

2016-12-01 06:25:49 | 日記
ご先祖様の指示

 男の狩猟本能なのか、狩りの場面って魅力的です。 
テレビではアフリカのサバンナでライオンがインパラを襲う様子を見られますが、
身近な場所ではせいぜい蝶を狩るカマキリくらいです。
 太古の昔に獲物を狩っていたご先祖様のDNAが指示するのか、実際のハン
ティングを見たいものです。

 毎週木曜日はウォーキングの途中で見かけた野鳥を取り上げています。
今週は、 タカ科 ハイタカ属 オオタカ です。

 森林公園の遊歩道を埋め尽くした落ち葉を、ガサガサと派手な音をたてて
進んでいた時、3メートル程先の地面から突然何かが飛び立ちました。
大きな羽音をたててカラスくらいの鳥が右手に舞い上がり、軽く旋回しながら
遠ざかっていきます。
 一瞬見えただけでしたが、ドバトを鷲掴みにしていました。
重い荷物が邪魔して高度を取れないのか、上に舞い上がって林から抜け出すのでは
なく、低い位置を旋回しながら私が今来た方向に遠ざかって行きました。
すぐに追いかけましたが相手は空を飛ぶ鳥、サッサと林から抜けだして向こうの
建物の蔭に消えてしまいました。

珍しい鳥も美味しく頂く

 羽の色や大きさで判断するとオオタカに思えました。
昔は人里近くでは姿を見られ無かった鳥ですが、近年は人の生活域に進出して
います。
都会のど真ん中東京23区でさえ、20年前に比べて10倍以上の目撃例がある
と言います。
 環境省の国内希少動植物に指定されていましたが、平成26年に指定解除の
方針が打ち出されています。
そんなですからこの公園で狩りをしていても不思議はありません。

 オオタカは樹々が絡み合った林の中でも狩りが出来る数少ない猛禽類です。
枝の上で待ち伏せをして獲物が飛び去ると急降下、瞬時に減速をして背後から
襲い掛かります。
その間僅かに5秒。
水平飛行で80km、急降下では130kmのスピードを誇りながら、木が密集
した空間で横方向からも襲い掛かれる敏捷性も併せ持っています。 

 つい先日、この森林公園で何年も定期観察を続けている愛鳥家にお会いしました。
オオタカらしき鳥を見た話をすると、2年前にこの公園で撮影したと言って
1枚の写真を見せてくれました。
A4判に引き伸ばされたそれには、地面に獲物を押さえつけてこちらを睨むオオタカ
が写っていました。
 捕えられたのはアオバトです。
長野県ではなかなかお目に掛れない人気の鳥も、弱肉強食の世界では単なるエサに
過ぎません。
希少な鳥を大切に、そんな人の思惑などにはお構いなしです。
 狩れる相手であればそれは即食料。
とても潔くてとても恐ろしい世界が、すぐ近くの森林公園にありました。
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