あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

ことわざ勉強会:ドラッグストアの生みの親

2018-07-26 06:58:16 | 日記
続々誕生

 日本にいったい幾つのことわざがあるのか、正確なところは誰にも
分からない様です。
ある本には4万以上も掲載されているそうですが、その中には日本以外の
国の物も沢山含まれているのだとか。
 はっきりしないけれど沢山あるのは事実。
そこで毎週木曜日のことわざ勉強会です。
 やり方は簡単、50音の1文字が書かれたカードを袋に入れて1枚を
取り出します。
その一文字ではじまることわざを思い浮かべて、それにまつわる雑学を
学びます。
 今週引いたカードには「く」とありました。

 「薬九層倍」、くすりくそうばいが浮かんで来ました。
暴利をむさぼる意味で使われますが実はこれ、日本の流通業に物凄い影響を
与えたことわざでした。
 広い売り場に日用品から冷凍食品までの幅広い品揃え。
同じ様なスタイルのホームセンターなどと違うのは、店舗の一角に医薬品
のコーナーが設けられている点。
生活用品だけでなく健康関連の商品まで一か所で購入できるスタイルが支持
されて、国内のドラッグストアは1万7千以上の店舗と6兆円を超える売り
上げを誇っています。
 この販売スタイルが始まったのは、今からおよそ40年前。
雨後の筍の様に次々に新しい店が誕生しましたが、それを支えたのが正に
「薬九層倍」だったと勝手に私は思っています。

別物選択

 その頃薬の販売店が大手製薬メーカーと争った裁判が話題になりました。
結果は販売店側に有利な判決になりました。
その時の大手メーカーの卸値が3.6掛け、つまり1000円の商品の原価が
360円だったと報道されて驚きました。
 薬にはそれだけの利幅があるので、他の商品を安売りして集客を増やす
スタイルが可能でした。
最初は異端だった小さな試みが、やがてドラッグストアの成長と共に日本の
流通業の大きなうねりになって行ったのでした。
なんちゃって。

 そんな昔の話を思い起こさせた「薬九層倍」、改めて意味を調べるとこう
書かれていました。
<薬の売価は原価よりはるかに高く、儲けが大きい事を指す。>(goo辞書 より)
そこまでは想定内ですが、意外な文字が続いていました。
<原価の9倍もする事を示す四字熟語。>
えっ?ことわざじゃないの?

 「ことわざ」は<その国の民衆から生まれた、教訓的な言葉。>(
新解明国語辞典 より)で、「四字熟語」は<漢字四文字で作られた熟語。
自然発生的に現れた比較的新しい用語。>(Wikipedia より)
 詳しい事は分かりませんが、どうもふたつは別物。
となれば今週選んだことわざはことわざに非ず。
 ことわざは数知れずあると言うのに、別の物を選ぶとは・・・
 と言った訳で、今週は四字熟語の勉強会でした。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする