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昭和のプロレス:ロシア人に化けたベルギー人

2018-07-06 06:29:09 | 日記
最高と最低

 ワールドカップで日本チームの野望を打ち砕いたのはベルギー勢。
その昔日本人選手にボコボコに打ち砕かれたのは、ベルギー人のプロレスラー。
見た目も体格も王者の風格を備えていましたが、活躍の舞台が与えられず
もっぱら負け役専門でした。

 毎週金曜日の「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」では、当時各国で王座
に就いていた思い出のレスラーを語っています。
今週は「オーストリアヘビー、ベルギーヘビー王者に輝いたイワン・ストロゴフ」です。

 国際プロレス史上最も豪華なメンバーが揃ったのは第4回IWAワールド
シリーズ、先週はその話をしました。
反対に無名選手ばかりだったのが、その2年前に行われた第2回ワールド
シリーズでした。
 1970年3月11日から5月19日迄の間、決勝戦に向けての予選
リーグが行われる筈でした。
主役は3度目の来日となる人間風車ビル・ロビンソン、脇を固めたのが
コンデ・マキシミリ、ジミー・タラ、ビッグコマンチ、グラン・ブラジミア、
そして本日の主役ストロゴフでした。

 このメンバーの凄さは余程のプロレスファンで無ければ分からないでしょう、
そのお粗末さにおいて。
ロビンソン以外は全く聞いたことの無い選手ばかり、辛うじて日本に名前が
伝わっていたのがストロゴフでした。
前年パリで行われたタッグ王座を決める大会で、豊登・小林組と戦った試合が
報道されていました。
 さあ史上最低のメンバーで競い合った予選リーグ戦、ストロゴフの戦績は如何に?

想像を裏切る結果

 ストロゴフは190cm130kgの巨体、スキンヘッドにアゴヒゲの
いで立ちでベルギー人ながらロシア人を名乗ってラフファイターを演じていました。
 得意技は・・・毎週テレビ中継を見ていましたが全然思い出せません。
巨体を生かして「狂ったロシアの巨人」になり切ればきっと人気が出たので
しょうが、中途半端な反則技では日本のプロレスは通用しません。
 キックとパンチで大味な攻めを繰り返した挙句に、豊登の逆エビ固めに
ギブアップしたシーンが蘇ります。
サンダー杉山・グレート草津のタッグ王座に挑戦した試合もテレビで見ましたが、
ドタドタした展開が続いた末に杉山の雷電ドロップの餌食になっていました。
 外人エースのロビンソンの座を奪い取る貪欲さがあれば、扱いも違っていた
のでしょうが。

 こんなストロゴフが予選リーグで何勝何敗の記録を残したか、皆さんは
どんな想像をされますか?
最下位?
意外と活躍してトップ通過?
 実はどちらでもありません、正解は、「勝ちも負けも無し」
何と本来行われる筈の予選リーグが一戦たりとも行われず、最後にロビンソン
対日本人が組まれて終わったのでした。
 参加外人のお粗末さ以上にこのシリーズ、段取りが史上最低のお粗末さでした。

コメント
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