いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

Tom Jamesのスーツ

2012-07-29 06:07:52 | スーツ
以前より色々な場所でお会いする
Ken Aokiさん。
現在はニューヨークに在住し
神戸ブランメル倶楽部や朝日新聞などにも
服飾のコラムを持っていらっしゃいます。



年4回来日するKenさんは
日本に沢山の顧客がいて
オーダースーツを展開されています。

そのブランドはTom James

日本ではスーツと言えばテーラーや
デパートに出向くのが一般的ですが
Tom Jamesは訪問して販売するスタイルを取っています。
欧米では同様のスタイルが結構あるようです。
ライフスタイルとして、土日祭日は
自分のホビーや家族サービスに時間を割きたいという方が多く
かなりニーズがあるとの事でした。

前回Kenさんにお会いした時に
アメリカ縫製のメーカーですがアメリカントラッドだけでなく
ブリティッシュトラッドも展開されているとのお話を伺い
今回来日時にオーダーしてみる事にしました。

先ず生地選びから。

私は初めてのテーラーでスーツをオーダーする場合
基本的にはもっともオーソドックスな
生地を選ぶようにしています。
その方が生地が目立たず
そのテーラーのモデリングや縫製のレベルが
分かりやすいからです。

今回選んだ生地は英国HOLLAND&SHERRYの
ネイヴィーのチョークストライプ。
目付は400g前後です。
バタクハウスカットなどが主に展開している生地に比べると
軽い部類の生地だと思います。



裏地はクラレットという
私が大好きなバーガンディ系の色で
玉虫色のように見る角度によって
色合いが変わります。



生地選びが終わると採寸です。

なにやら秘密兵器が出てきて
約30箇所を色々な方法で計測していきます。



計測が終わると
スタイルを決めていきます。
今回、ネイヴィーのチョークストライプですので
シングルの3Pと決めていましたが
Tom Jamesのシステム、ディティールの選択肢が
とても豊富です。
ラペルのタイプだけでも10種類位あり
それをさらにカスタマイズする事も出来るとの事。

豊富に選べるのはいいのですが
正しい知識がないとブリティッシュトラッド+アメトラみたいに
チグハグなスーツになってしまいますので
モデリスト(今回はKenさん)のアドバイスに沿って
選んだ方がいいと思います。

Tom Jamesのシステム
この後は専用の型紙(パターン)を起こし
仮縫いへと進みます。

縫製はOxxford Clothes製のほぼ手縫いのものと
ボルチモアで行われるファクトリーメイドが選べます。
Oxxford Clothes製を選ぶと
他のビスポークテーラーと価格が変わらなかったので
今回はファクトリーメイドでオーダーしました。
ファクトリーメイドでも勿論重要な部分は手縫いになります。

さて、次回仮縫いは3ヶ月後
恐らく神戸のツイード ア ウォークの時に
合わせて仮縫いになると思います。

愉しみですね。