いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

ブラックウォッチ計画 完了 その2

2012-02-12 06:45:27 | スーツ
さて、昨日の続きです。

こちらのパーソナルテーラー
トラウザースの作りが
かなり個性的です。

他のテーラーでは
少なくとも見た事がない仕様です。

さて、一番特徴的なのは
裾の作りです。



かなり極端なモーニングカット。
すごい傾斜です。

そしてこちらのテーラーの意匠ともいうべき
前半分だけについたダブルの裾。
しかもこれは折り返してあるのではなく
わざわざ後付けで付けられたモノです。



タウン仕様が前半分で
カントリー仕様は後ろ半分を同様の仕様にするとのことです。

そしてもうひとつ特徴的なのがこちら。



トラウザースの側章がわり作られた
インバーテッドブリーツ。
これがとてもカッコいいです。

冒頭の写真のように座った時に
チラッと開いて見えるようになっています。
これは手がかかる仕様だと思います。

縫製は抜群の腕を持つY氏ですが
本当に大変だと思います。

そしてウエスト周り。
ハイバックのブレイシーズ仕様です。



切り返しは2カ所。



フロントは勿論ボタンフライです。



そして履き心地に大きく影響する
内側の作りですが
フルライニング仕様となっています。



私が座る時に膝の辺りをちょっと上に引っ張って
座ろうとしたところ
その必要はないとの事でした。

なるほど、確かにフルライニングだと
そんなことをしなくても
膝に生地がひっかるような感覚はありませんでした。

さて、このトラウザース
どんな履き心地かと言えば
ズボンを履くというよりは
袋状のモノを履いているような
全くストレスフリーのトラウザースです。

しかも、立ち姿が美しいと思います。



このトラウザース。
フォックス・ブラザーズに
わざわざ織機のセッティングまで変えさせ
かなり高密度に織った特別な
藍色&エクリュのハウンドトゥース。
ヘヴィーオンスなので
トラウザース単体ではかなりの重さがありますが
それをまったく感じさせない作りです。

歩いた時に
ちらっと見える側章部分の
インバーテッドプリーツと合わせ
エレガントな香りを持つ
クラシックトラウザースだと思います。

う~ん、、、
やはりホワイトトラウザースも
あった方が、良いかもしれませんね。

さて、次回は本丸の
ブラックウォッチについて
ご紹介したいと思います。