goo blog サービス終了のお知らせ 

いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

グローブトロッター再発見

2013-03-24 07:49:47 | 
グローブトロッター
言わずと知れた、英国のトラベルケース。
創業は1897年。
100年以上続く老舗
そして英国を代表するアイテムのひとつ。

エリザベス女王のハネムーンを始め
南極探検隊や、エベレスト登頂など
過酷な極地にも持ち込まれる鞄。
最近では007スカイフォールでも、スコープ付き
グローブトロッターが話題になったのは
記憶に新しい。


グローブトロッタージャパンのHPより引用

バルカンファイバー製の軽くて丈夫な鞄ゆえに
その利用形態は幅が広い。

私は以前は鞄は革製でなければならないと
ずっと思っていたが
こと、トラベルケースに関しては
グローブトロッターの良さを認め
使用している次第。
とても使い勝手が良い。

そして最近、印象に残った写真。
ダイナースクラブの月刊誌
シグネイチャーの広告。

「人生は旅である。」

という一文と共に掲載された
サー・ウィンストン・チャーチルの写真。
テェスターコートとトレードマークのホンブルグハット。



一流品のみを好んで使うチャーチルの手には
グローブトロッターのアタッシュケース。
そのエイジング具合から
愛用品であることがわかる。

この写真を見て
今更ながら、その利用シーンについて考えさせられた。

私の場合、PCを入れ
更に書類を放り込むと
鞄がバーベルを連想させる重さになることも、しばしば。
「良い鞄は重いのである。」
というやせ我慢も最近ではそろそろ厳しくなってきた。

今後はビジネスでの利用も
考える余地がありそうである。
一度検討してみようと思う。

さて、もう一枚インパクトのある写真。
某旅行社のものだが、BLBGのT代表によると
これは無断使用とのこと。

いけませんね~。



誰が見てもグローブトロッターに見えます。
しかし目くじらをたてて
問題にしないところは、流石BLBGの度量の大きさですね。




タスティングのガーメントケース

2013-03-17 08:01:07 | 
さて、先週の続きです。
以前から気になって、やっと今回購入する事が出来たの物
それは革のガーメントケースです。

革のガーメントケース。
これは探してみるとわかりますが
本当に今は、中々見つかりません。
効率を求め、軽さを求め、扱いやすさを求めた結果
ナイロン製のガーメントケースが
市場を席巻してしまいました。

今回、表参道のヴァルカナイズロンドンで
思いがけずデッドストックがあり
無事購入に至りました。

タスティング
創業は1875年、靴の聖地として有名なノーザンプトン
その郊外にタンナーとして
スタートしたメーカーです。

このガーメントケース
現行の物とは革質が違い
バッファローレザーが使用されています。



質実剛健なしっかりした皮革です。

最初はこの革質
そして4等分に切り返されたデザインが

はたしてスーツに合うだろうか?

と思いましたが
色が黒という事もあり
実際の出張でも
違和感なく使う事が出来ました。

詳細のディティールをご紹介します。

ファスナーにはさりげなく
タスティングのロゴ。



内側にもロゴが入っています。



ガーメントを開けると
中は布張りで色はバーガンディ。
私の好きな配色です。



内側には小物が入れられる
ポケットが2つあり実用性も確保されています。

付属品としては
ハンガーと肩掛け用のストラップ。



ハンガーはそのまま
クローゼットにもかけられるよう
上部のフックが回転式になっています。

肩掛けストラップはセンターが白のストライプですが
私は使う事は無いと思います。

収納用の布製のケースも付属しています。
革製品の場合は必ず保管の時はこれに入れてしまう事で
カビなどから守る事が出来ます。



タスティングのガーメントケース。
防水スプレーをしておけば、雨の日も頑丈な革が
荷物を守ってくれそうです。

革は使い込めば使い込む程
エイジングが進み
使う人の歴史を刻んでいく事になります
今後は出張や旅行の
心強い友となりそうです。



定期エイジングレポート その2

2012-11-03 06:57:26 | 
さて、先週の続き
鞄のエイジングレポートです。

まずは万双のダレスバッグから。
軽く乾拭きし、まずは気になる部分を補修。

色落ちしている
ストラップ部分。



サフィールの靴クリームを
塗り込んでおきます。



そしてぶつけられたりして
痛んだコバ部分。
ここで冒頭の写真のコバインキを使用します。
このコバインキ、元々は靴用です。
コバインキが乾いたら
ワックスを塗っておきます。
勿論これも靴用。同色の茶色の物がいいですね。



さて、一通り補修が出来たら
いよいよダレスバック本体のメンテに入っていきます。
ホワイトハウスコックスのブライドルレザーフードを
指で丁寧に塗っていきます。
結構、根気がいる作業です。
全て塗り終わったら、ブラシを使って縦と横に
交互にブラッシング。
ムラが出ないようにします。



そして一晩放置プレーです。
さて、じっくりレザーフードが染み込んだところで
ひたすら丹念に乾拭き。

そしてジャーン!
とても奇麗になりました。
新品とは又違う趣です。
どなたかが、革製品は新品の時はまだ半製品で
使われる事によって、完成すると言っていましたが
正にその通りですね。



そして裏も鈍く光っています。



後は次のメンテまで
時々乾拭きするだけで充分です。
すでにヴィンテージな趣が出ている
と思うのは私だけでしょうか、、、

さて、ついでに一番酷使されている
雨専用鞄もレポートしておきます。

こちらも色落ちしたハンドル部分の付け根を
コバインキで補修。



思いっきり痛んでいるコバ部分も
コバインキを塗り込みます。
その後は先程と同じようにワックスを塗っておきます。



鞄本体は先週お伝えした
コルニルのディアマンテクリームを
柔らかい布で塗っていきます。
比較的直ぐに乾くのでその後は
乾拭き。これも簡単に拭き取れます。

その後、雨対策として
同じくコロニルのプレミアムプロテクトをスプレー。



これが乾いたところで、拭き取りをして完成です。



さて、これから又、1年間
この鞄達と一緒に頑張っていきたいと思います。



定期 エイジングレポート

2012-10-28 06:44:13 | 
皮、鞣すと革になります。
そして、それは靴になり、鞄になり
あるいはジャケットにコートになります。

その中でも特に鞄は
使えば使い込む程
年輪を重ね、その人の人生をも語る
重要なパートナーとなります。

今年もやってきました。
革の鞄のエイジングレポート。

冒頭の写真は
大峡製鞄の鞄。
ブライドルビスポーク細マチダレスと
サンタクローチェソフトの
オーバーナイトケース。

そして下の写真はベルティングレーザーの
ハートマンのスーツケースと
スウェインアドニーのブライドルダレスバッグ。



これらはこの後紹介する鞄に比べると
登場機会も少なくエイジング状況も
あまり変わっていません。

何故か、、、

そう、これらの鞄はとても重いのです。
良い鞄は重い。
これはまぎれも無い事実ですが
人間とは横着なもので
やはりつい、軽い方の鞄を選んでしまいます。

そして最も使用頻度が高いのはこれらの鞄。

まずは革鞄なのに雨専用鞄。
こちらはインディードの物。



過酷な運命のサドルレザーの鞄です。
雨だと、傘などがあり
どうしても扱いが乱雑なってしまう事もしばしば。

エッジもかなり痛んでいます。



持ち手近辺はもっと、、、



戦ってますね~、、、
ありがとうございます。

そしてこちらが私の右腕とも言える鞄。
もっとも活躍している鞄で
重要な場面では必ず随行しています。



いかにもドクターズバッグという風情の
万双のブライドルダレスバッグ。
これは強度が必要ないところは、すいているので
比較的軽いというのも登場機会が多い理由です。

何でも飲み込むこのバッグ。
ひどい時は靴を運んだりもします。
ストラップと持ち手部分。
とても丈夫です。
その傷がビジネスでの戦歴を語っています。



エッジもかなり、きてます、、、



そして裏も、、、



ご苦労様です。

エイジングレポートは
メンテナンスレポートのタイミングでもあります。



これらを使って
メンテナンスしていきます。
勿論コバもメンテします。
メンテナンスレポートは
又、改めて。

SKYFALL CASE

2012-10-27 07:00:11 | 
007最新作 SKYFALL。



公開に先立ち、それに付随する
色々な商品が取り沙汰されています。

私が今回、気になった物は
グローブトロッターのSKYFALL CASE。



映画で使われている物の
レプリカモデル。
グローブトロッターでは
異例中の異例のアルミニウム製。

これはかなり重そうですね、、、
特徴的なガジェットハンドル部分。



流石007モデル。
ただ者ではありません。
この部分、実はピストル!
ではなくて
スコープになっています。

これはマニアにはたまらない仕掛けでしょうが
実用性はちょっと落ちるかもしれませんね。
というより60万円近いこのケース
実用に使うのではなく
やはりコレクションモデルでしょうか。

内側はキルティングになっていますが
素材は高級素材のアルカンタラ。
徹底的に拘ってます。



勿論限定モデル。
シリアルナンバー付きで100台。
日本には4台入荷するようです。

007ファンでどうしても欲しくなった方は
伊勢丹メンズ館が先行で販売するとの事ですので
お問い合わせ下さい。

やはりジェームスボンドは
使う物も一流でないと、いけませんね。

そして、グローブトロッターデビュー

2012-04-08 05:53:10 | 
神戸ブランメル倶楽部の
「コットン ア ウォーク」に向けての旅行鞄購入。

以前、購入したハートマンのレザーラゲッジ
これを使うには従者がいないと、中々難しい程の重さ。
しかも国内2泊の旅行(出張)では、大げさすぎる。

今回の「コットン ア ウォーク」は
5月12日~13日の2日間の予定。
スーツ又はスポーツジャケット+トラウザースを
持ち運ぶ必要があり
ある程度の鞄の大きさが必要です。

スーツ持ち運ばない出張の時は
ハートマンのスーツケース
使っていますが、これは余りにもビジネスライク。
今回のような愉しいイベントにはマッチしません。

色々な理由をつけていますが
結論を言えば
先週お伝えした
グローブトロッターが欲しい!

その購入の正統化の理論付けだけです。
前置きが長くて、失礼しました。

さて、買う気満々でまずは
銀座三越のグローブトロッター売場へ突入。
流石銀座店、品揃えが豊富で
南極点到達100周年モデルのエクスペディションや
ネイヴィー+リバティ内装の限定モデルなどもあります。

一番気になっていた
センテナリーの赤とサファリのベージュを見せてもらいました。
因にセンテナリーはエッジの革は光沢のある革ですが
サファリはヌメ革を使ったエイジングが愉しめる革。
サファリのベージュのビンテージの鞄があり
拝見させていただきましたが
角のヌメ革がベージュから茶褐色なり
とてもいい雰囲気でした。
しかしちょっとかわい過ぎて
女性っぽいかな~と。

そして、ここでショックなことが発覚。

4月から価格改訂で1万円ほど、値上げしたとの事。
しかも、正規代理店で購入した時に付く
カバーケースが付属しなくなったとの事です。
がーん、という事で少し冷静になり
その日は帰宅。

色々な購入ルートを調べて
多少の不安はありましたが
今回は通販で購入する事にしました。
購入価格は定価のおおよそ半額ちょっとでした。

そして商品が無事到着。



箱を開けてみると
ちゃんと金属部分などもカバーされ
非常に丁寧な梱包でした。

商品は傷等もなく、全く問題ありませんでした。


CENTENARY 21"TROLLEY CASE Red

やはり、赤にして良かったと思います。
とても落ち着いた色合いです。
しかもちょっとテンションが上がる
愉しい色だと思います。

縦置きの状態。



そして、持ち手部分を引き出した状態。



裏側です。



そして鞄の底部。



キャスター部分。



やはり手作りだけあって
非常に丁寧且つ精緻な作りです。

そして購入のきっかけにもなった
最も私が好きな革のストラップ部分。



そして最後に鞄の内側です。



誇らしげなグローブトロッターの
エンブレム。



並行輸入ということで
ロットNoは消されています。
因に正規代理店では2年間の保証が付きますが
こちらはありませんので
そこは割り切りが必要です。



今までは食わず嫌いで
しかも鞄は革でなければならない
紙で出来た鞄なんてと思っていましたが
軽く実用性もあり
しかも趣味性も高く
とても気に入りました。

さて、そうなると
良く積み上げている写真を見ますが
同じ仕様の違う大きさの
グローブトロッターが欲しくなってきます。
特に旅行用なら、9インチのミニユーティリティケースが
欲しくなりますね。
携帯、カメラ、財布と文庫本1冊位が入れば充分ですので
9インチが最適です。

う~ん、これは流石に正規代理店で購入しようと思います。

日本橋三越では5月中旬に
グローブトロッターのフェアが開催されるとのこと。
そしてバルカナイズでは7月に
限定モデルも出るとの事ですので
愉しみですね。

グローブトロッター
ハマると全てのサイズを揃えたくなるので
そうならないよう
気をつけたいと思います。


グローブトロッターについて

2012-04-01 07:16:27 | 
グローブトロッター言わずと知れた
1897年創業の英国の鞄メーカー。
英国王室を始めとして冒険家からビジネスマンまで
世界中で愛用者の多い鞄です。

最大の特徴はヴァルカン・ファイバーという
とても軽量で丈夫な紙!で作られているという事。
しかも使えば使う程、丈夫になるとか、、、

「鞄は革でなければならない」を
標榜してきた私はグローブトロッターを
鞄の候補に考えた事は
今まで一度もありませんでした。

しかし、センテナリーシリーズのサファリというモデル。
ただののっぺりしたグローブトロッターとは
ちょっと趣が違うのではと思った途端
とても気になる鞄として急浮上してきました。

特に冒頭の写真のアイボリーのタイプ。



エッジが革で覆われ
いかにもツーリスト用の鞄と言う
革のストラップ。



そしてとてもシンプルな内側。
旅行用鞄はその方がかえって使いやすいです。



このベージュ色なら革の部分は
エイジングが進めばかなりいい色つやになりそうです。
そしてアイボリーのボディは直ぐに汚れるでしょうから
味が出てくるのも早いのではと思ったりします。

しかしビジネスで使うとなれば
この色がいいのか、、、



しかしこれではあまりにつまらない。

ではいっその事、こんな色は。



オレンジ色。
いかにも英国らしい色ですが
これはちょっと派手すぎる。

同じ系統の色でも
いっそ赤の方が逆に落ち着いている気がします。
これならネイヴィーのスーツに
バーガンディーの靴に合わせれば
コーディネイトが纏まります。



そして、どうも聞くところによると
ビスポークも出来るらしい。
英国では随時受け付けているようですが
日本では昨日、今日と伊勢丹で
ビスポークフェアをやっているとか、、、

こうなるとライニングをリバティの内装で
外側の色やパーツも選ぶ事が出来
自分だけのオリジナル鞄が作れます。

う~ん、悩みます。

グローブトロッター好きの方。
お気軽にコメントを。

究極のガーメントケース

2011-11-05 06:56:50 | 
探し歩いているガーメントケース。

ひとつの究極の形のガーメントケースを
見せて頂きました。

場所は銀座の魔窟こと
いつもお世話になっている
パーソナルテーラーです。

このガーメントケース
パーソナルテーラーのオーナーである
H川氏がヨーロッパでビスポークしたもの。
ヨーロッパに居住していた時との事ですので
かなり昔の物だと思います。

氏はいつも小旅行の時は
このガーメントケースひとつで出かけたとの事。

とてもよく鞣された
ブライドルレザー。
かなり肉厚で鞄自体の重さは
恐らく3kg~4kg位はあると思います。

鞄のハンドル部分はとても
頑丈でまず壊れる事はないような作りです。
両サイドは革のベルトで閉じ
下の部分には鞄に入れたまま
スーツがかけられるよう
ハンガーラックが付属しています。

表面に大きな傷がありますが
これは一度だけ間違って飛行機に乗る際
荷物を預けた時についてしまったモノとのことです。

そして裏面。



ファスナー部分はドレスシャツなど
色々な物が仕舞えるポケットになっています。
氏の本名はF原さんというので
M.Fとイニシャルが入っています。

写真はありませんが
内側はシルクサテンになっていました。

さて、この手のガーメントケース
今は見る事がまずありません。

とても上質でしかも頑丈そうな革。
使い込む程にエイジングしていく。
正に旅を重ねる人と共に
年輪を重ねて行き、そしていつも寄り添い
サポートしてくれるようなガーメントケース。

今はビスポークでも
ここまでの鞄は作ることは難しいのかもしれません。

当面はガーメントケース探しの旅は
続きそうです。



最後のダレスバッグは、、、

2011-09-17 04:48:13 | 
明治7年創業
銀座タニザワのダレスバッグです。

先日銀座に寄った際に
撮影させてもらったもの。

実はダレスバッグが大好きで
スウェインアドニーや大峡製鞄など
大小合わせて5つのダレスバッグを
所有しています。

基本的にはロンドンタン、黒、ダークオークなど
その日のスーツや靴の色に合わせて
鞄を取り替えています。

そして、今、仕上げとなる
最後のダレスバッグをゆっくり探しています。

最後のダレスはバーガンディ。
以前アクアスキュータムの物を所有していましたが
思うところがあり、会社の友人に譲った為
今は、バーガンディダレスが欠番となっています。

バーガンディダレス、、、

実は探すとこれが意外にないのです。
良く寄る伊勢丹メンズ館や
梅田の阪急メンズ館を覗いてみますが
これはと思うダレスには
巡り会えていません。

そして、先日、銀座に行った際に
出合ったのが
冒頭のタニザワのダレスです。

作りを仔細にチェックしましたが
とても丁寧な作りで
革も上質の物が使われていました。

で、購入したのか?というと
まだです。
最後のダレスとなると
ここは慎重に、、、

実はタニザワのダレス
総手縫いのダレスもあるようで
そちらも今度、見せてもらおうと
思っているところです。

良くこのブログで書いていますが
物との出会いは一期一会で
出合った瞬間に購う事を決めてしまう物もあれば
じっくり検討を要するものもあります。

これは価格の問題ではなく
ひとつのインスピレーションなんだと思います。

さて、タニザワと言えば
もうひとつ気になる鞄が。

そうエアーバッグです。



1959年 当時の皇太子今上天皇陛下が
御訪欧の際に使われた旅行鞄。
当時の物は牛革製でしたが
現在は素材が変わり
豚革となっています。

これはビジネスにはちょっとカジュアルすぎるので
やはり、旅行の時に使うのでしょうね。

いずれ、好きな時に旅行が出来るようになったら
購入しようと思います。

さて、最後の鞄と言いながら
まだ、色々購入してしまう可能性も
ゼロとは言えませんが
バーガンディダレス
今後もじっくりと探したいと思います。


理想のガーメントケースとは

2011-08-21 05:45:13 | 
このところ、冠婚葬祭や出張で
ガーメントケースを使う機会が多くなり
以前のペラペラの安いモノでは不安になり
ガーメントを購う事に。

本当は革製のガーメントケースが欲しかったのですが
愕然とする現実が、、、

この冒頭のガーメントケース
新宿の鞄専門の老舗で購入しました。
価格は1万をきる価格で
とてもリーズナブルなのですが
なかなか良く出来ています。

中は下の写真のように
ポケットも豊富で
スーツは2着まで収納可能。
ファスナーも上下どちらからでも
開閉出来るようになっていて
とても便利です。



しかもキャリーケースにもセット出来るよう
こんなベルトが付いた構造になっています。



生地もしっかりとした厚手のモノで
ナイロン製なので雨もはじき、そして軽い。
持ち手はしっかりした革製。
まあ、実用面ではまったく問題ないモノ。
というより寧ろ
これ以上何を望むのか、、、

しかし、しかしです。
やはり革製のガーメントが欲しいのです。

しかしこれが探してみると
まったくと言っていいほど
見当たらない。

というよりガーメントケース自体
置いてあるところが少なく
置いてあっても種類はごく僅かという状況に
愕然としました。

銀座、日本橋、丸の内、新宿、渋谷近辺の
セレクトショップ、百貨店、路面のブランド店
鞄専門店を回りましたが
全滅です。

唯一見つかったのはこちら。

このガーメント。
確かに革製らしいのですが
3万以上の価格の割には
革質があまりにもプアな感じです。
ちょっとビニールのような。



そして、こちら。
エルメスのバーキンに非常に似た
リーズナブルなバッグを出している
イタリアのメーカーのモノ。



価格は15万以上!!ですが
ちょっとデザインが違いますね~。

そしてこちら。
イギリスのタスティングのモノですが
作りは非常に良いのですが
革質が靴のライニングと同じ材質とのこと。
クラシックではなく
カジュアルですね~。
惜しいです、、、



その他は全くと言って良い程
革製のガーメントケースはありません。

ヤフオクやeBayもチェックしましたが
う~ん、今ひとつです。

望むべくは、冒頭の写真のタイプで
革はブライドルレザー
内側はシルクサテンとかだと
理想的です。
重くても良いのです。

やはり、ガーメント自体の需要が減っているのでしょうね。
お店に回っても
革製のガーメントは、ここ数年扱っていないというのが
お店の回答。

特に老舗系のお店では
「昔は色々あったんだけどね~」と
言われます。
信濃屋の白井さんにも
「うちも前はタナー・クロールとか
 いいのあったんだけどね~」とのこと。

う~ん、その時代に
タイムマシーンで行ってみたいですね。

こうなるとガーメントケースも
ビスポークの時代なんでしょうか、、、
う~ん、どなたか素敵な革製ガーメント
ご存知の方がいらっしゃたら
お知らせ下さい。