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宝塚星組公演『ジャポニズム 序破急』『めぐり会いは再び 2nd 』『Etoile de TAKARAZUKA』を観て

2012年12月15日 | 宝塚

この日も道はおおむね空いていて順調に劇場の駐車場に到着。



まずは昼食をと、カフェテリア 「フルール」に行きました。ここの親子丼は安くておいしく値打ちがあります。何回か前、同じ13時公演の時に初めて食べてからリピートを決めていました。




期待にたがわず絶妙な卵の加熱加減やいい味付けの丼もさることながら、今回感激したのはフルールの女性スタッフの親切なことでした。

セルフサービスなので、まずカウンターで直接注文して受け取ってトレイに乗せてレジに行き、清算する流れです。
でも片手に丼と味噌汁、香の物を二つ乗せたトレイを持って、もう一方の手で車椅子を押すのは無理です。それでヨメさんは自分で車椅子を漕いで席に行くと私に言いましたが、そのやり取りを聞いていた接客係の女性が「今ここで清算していただいたら出来上がったものを席までお持ちします」と声をかけてくれました。
感謝して代金を渡し、車椅子を押して空いた席までいって待っていたら、ほどなくしてその女性が丼一式を運んできてくれました。

食べはじめる前にセルフサービスのお茶と水を取りにカウンターまで戻ったら、先ほどの女性が「今お持ちしようと思って」と言いながらトレイの湯飲みにお茶を注いでくれているところでした。
ありがたかったですね。なにからなにまで行き届いたサービスが本当に嬉しかったです。

そのあと、土産物のお菓子などを売っている売店でフィナンシェを買って横の障害者トイレに行ったら、なんとトイレ内外の設備が一新されていました。トイレの場所も使いやすいところに移動していました。
前回ここは使用不可になっていたのでダメモトで行ったのですが、これまた思いがけないことで嬉しかったです。これまでのトイレはもうかなり古かったですからね。


フルールの接客係の女性の親切と、新しくなったトイレにホッコリした気分で郵便局に行き、年賀状と切手などを買ってから劇場内へ。

観劇したのは前楽の12月14日(金)13時からの公演です。カメラが入っていました。




1階はほぼ満席と言いたいところですが、下手側補助席前あたりがごっそり空席でした。チケットが戻ってきたのでしょうか。

始まる前につい贔屓の組なのでプログラムを買ってしまいました。↓


最初はまんま日本物で『ジャポニズム 序破急』。「序」はサクラサクラの歌から始まる「さくら幻想曲」。礼音が中心になって桜の若衆の踊る場面が始まりますが(チョンパではありません)、運動会の組み立て体操みたいな3段セットに組子が登っている場面あたりから、単調なボレロのリズムが延々と続きます。永遠に続くのではないかと思うほどでした。そして急に猛烈な睡魔が襲ってきました。(笑)

ええ、半端じゃない眠気でした。

舞台で舞っている花吹雪に睡眠導入剤が付いているのかと思うほど眠い舞台です。でも横にいるヨメさんには効いていないみたいで、そのヨメさんに覚られないように寝るのはなかなか難しかったです。(笑)

普通はウトッとしても場面が変わっているのに気付いて目が覚めるのですが、今回はいつまでたっても場面は同じ。

「破」ではいい声の声明(しょうみょう)が流れてきて、なにやら有難そうな仏教儀式みたいですが、これも一本調子で、また眠りに落ちてしまいます。「破A」が弥勒菩薩、「破B」は千体仏でテーマは「祈り」だそうですが、観ている私達にとってもまるで「行」を強いられているような感じです。

(以下の舞台画像は、どれもテレビ画面の撮影なので少々ピンボケです^^;)

「急」は「荒城の月」!で、なんで秀頼や千姫、淀君なのか表現できていなくてこれまたひたすら眠い。つい頭を大きくコックリとやってしまって、とうとうヨメさんに寝ていることが発覚してしまいました。(笑)

結局、プログラムに記載されている某名誉理事の「日本物ルネッサンス」は意気込みだけで空振りですね。老害の見本といったら言い過ぎかもしれませんが、どうやら歌劇団も「裸の王様」現象に陥っているのではと心配になります。
日本舞踊の可能性について、もっと勉強してもらわないと、せっかくの松本悠里さんももったいないですね。チエもずーっと踊りっぱなしで気の毒でした。

ここで30分の休憩。

でも最初のダメ舞台に45分も掛けたため、芝居はたった40分。これでまともなものが出来たら「阪急電車片道15分の奇跡」ではなく「星組芝居40分の奇跡」です。(殴)

これじゃあどんな作者でも無理です。前回の「めぐり会いは再び」の続きということですが、まあいくら今回説明してもらってもそれは無理。前の話を知っているものだけわかる楽屋オチみたいなコミカル舞台で、トップコンビをはじめみなさん「よくまあ白けずやっているなぁ」という感じでした。

最後はショーですが、これが一番長く50分。で、これだけがなんとかまともな作品として成立していました。

プログラムより↓


いきなり大階段が据えられていて「もうフィナーレかいな」と思ったのですが、男役軍団の黒燕尾は迫力あってなかなかの見応えです。
礼音の歌はますます円熟度を増してきていて、いいですね。


サソリのおどりもさすがでした。

紅ゆずるも二番手らしく安定していました。

私が一番面白かったのはねねが男役を引き連れてセ・マニフィークを歌うところ。

この場面では夢咲ねね、普段のか細い裏声と違って、地声に近い音域での歌が迫力があり、アグレッシブな振りで歌う姿がすごいインパクトがありました。
意外にダイナミックレンジが広いです。

芝居ではこんな表情だったのが↓


セ・マニフィークを歌う場面では、
これとか↓


こんな感じです↓






これを見られただけでも、私としてはチケット代がペイできたと思いました。(笑)
可愛らしい娘役と時には大人びた女役も魅力的な彼女ですが、今回の不敵な(笑)表情を見たら秘められた一面を見てしまったような感じでしたね。

そのほか、前の組長さんもいい場面をもらっていましたね。慣れ親しんだ星組で歌えて幸せそうに見えました。聞きなれた歌がゴスペル風になっていたのも新鮮でした。

でもまあ、今回は観たのが前楽で無理ですが、仮に機会があったとしてもリピートはしませんね。はっきりいって「豪華三本立て」は誇大広告です

トップコンビや紅ゆずる、十輝いりす(大きいですねぇ)などのファンでなければ観劇の敷居は高いです。


ショーだけでいいと割り切ればそれも一つの選択ですが、コストパフォーマンスが悪いです。

プログラム、今後は観終わってから買うかどうか決めることにします。(笑)

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