昨日、戸田教室の進級審査を行なった。
皆さん、お疲れ様でした。
私が偉そうな事を言うのも何なのだが、一応、指導員として、総評…いや、感想みたいな感じで書かせてもらおうと思う。
ブログを何人の会員が読んでくれているかは分からないが…
<少年・少女部>
まずは、お疲れ様!
全体の印象としては、まじめに取り組んでくれたと思う。
やはり惜しいのは、「力強さ」と「技のメリハリ」である。
「力強さ」については、現段階のレベルなら、もう少しスピードを出すだけでも違ってくると思う。
とにかく優しい。
あれでは人を倒すどころか、崩す事もひるませる事すら出来ない。
皆が優しい気持ちをもってくれるのは嬉しいが、稽古では、武道を習っているという気持ちを強く持って、力強さをもっと意識して欲しい!
「技のメリハリ」については、蹴る時は蹴る、回る時は回る、最後極める時は極める、この辺りが曖昧で、とにかく「流れ」でやってしまう。
私は、少年・少女部では「動きが決まったら、一呼吸おくように“1”と数えなさい」というのだが、なかなか難しいようだ。
少年・少女部においては、技の完成度云々よりは、この「力強さ」と「メリハリ」を意識付けていきたいと思う。
そして、少年・少女部の審査において、一番気になったのは三級受験の者達である。
戸田教室(少年・少女)において、現在一番進んでいる級が、三級受験である。
今回は4名いた。
技は、先の「力強さ」と「メリハリ」をもう少し欲しいところがあったが、まぁ、子供にしては合格点をあげてもいいと思える内容であった。
しかしである!
稽古や審査に臨む態度に疑問点を残す事になった。
審査における作法がなっていないのである!
足の出す方向、左右交互に行なうというルール、極めを打つ時の手の方向、等々
4名見事に何処かしら間違っていた。
三級受験者に関しては、かなり厳しく、高いものを求めたので、小学校低学年の子達では重荷になってしまったのかもしれないが、高い級になるというのはそういうことで、年齢は関係ないと思っている。
私の中では、三級は、高級(高いレベルの級という意)と低級(一般レベルの意)の線引きとなる級だと認識している。
故に、三級受験に望むものは、技は当然として、審査作法や所作に関しても、後進の手本とならなくてはならないと思っている。
それなのに…
足はバラバラ、打つ手は適当、力強さもなければ、本当に自分が不合格になるかも知れないという危機感すらない。
私の指導が行き届かないところもあるだろう。
しかし、それならば、何故「手の位置はここでいいのですか?」「打つ手はどちらになるのですか?」等々、疑問に思うところを聞いてきて欲しい。
三級受験の者達は、決して怠けていたとは言わない。
しかし、口がすっぱくなるほど言った「君達は、みんなの手本とならなくてはいけない級を目指していて、他よりは厳しくもなるし、今回は不合格者をだすぞ!」と言っていた事にも、どこか上の空で、稽古にもう一つ上の真剣みがなかったように思える。
結局、審査稽古で約3週審査向けの稽古に当てたのに、三級受験者が私に言ってくるのは「先生、誰々君がふざけています」ということばかり…
結局、私が見ていないところではふざけているのだ…
それが、審査で見事にでてしまったのだろう…
当教室での審査の目的の一つとして、
『みんなの見ている前で、いつもと違う環境で、緊張と戦いながら、
いかに平常心を保ち、表現できるのか?』
を問うている部分がある。
「技が出来ればいいんだろう?」
「細かい作法まで覚えてられねぇよ!」
と考えている者は、絶対に合格させないつもりでいる!
そういう意味で、昨日の三級受験者にはガッカリであった。
申し訳ないが、ハッキリ言わせて戴く…
今まで、進級審査で不合格者を出した事がない。
それは、「帯を進呈してから、自分の意識が変わり、成長していく」ことを期待している櫻井代表師範の考えもあって、私もそれに習い、少年・少女部では特にそう意識してきた為である。
その結果が、本人達にその気持ちがあったかどうかは断言できないが、「審査前にいつもうるさい事を言うけど、結局合格させるじゃん!」という気持ちを芽生えさせ、どこか稽古への集中力を欠く結果を招いていたのかもしれない…
少なくとも、昨日の審査では、私はそう感じた。
それを裏付けるものとして、私が本気で注意をし始めたところから彼らの顔色も変化したのを見ても、恐らく、気を抜いていた部分はあったと思う。
昨日の稽古では、審査の後、長々とお説教をさせて戴いた。
皆、正座である。
私も危うく足がしびれるほど、長いお説教であった。
昨日の私のお説教で、少年・少女部のみんなが、今後の稽古に対しての取り組み方を各々感じ、考えてくれると嬉しい。
そして、稽古に臨む際に、子供としての元気が失われる事は、私としては絶対にさせたくないので、私自身、そのあたりも含めて指導に関して考えなければならないだろう。
生意気にお説教などをしているが、本当は、私が彼らに勉強をさせられているのかもしれない…
頑張れ!少年・少女達!
※三級受験者の合否に関しては、特に熟慮を重ねて検討をさせて戴こうと思う。
昨日の審査の印象を大切にしながら、より冷静に判断できる時もおきつつ…
<一般部>
こちらは、真剣な取り組み、しっかり見させて戴きました。
文字数の都合もあり、このくらいで…(笑)
いつも一般部中心なので、たまにはいいですよね?
済みません…
皆さん、お疲れ様でした。
私が偉そうな事を言うのも何なのだが、一応、指導員として、総評…いや、感想みたいな感じで書かせてもらおうと思う。
ブログを何人の会員が読んでくれているかは分からないが…
<少年・少女部>
まずは、お疲れ様!
全体の印象としては、まじめに取り組んでくれたと思う。
やはり惜しいのは、「力強さ」と「技のメリハリ」である。
「力強さ」については、現段階のレベルなら、もう少しスピードを出すだけでも違ってくると思う。
とにかく優しい。
あれでは人を倒すどころか、崩す事もひるませる事すら出来ない。
皆が優しい気持ちをもってくれるのは嬉しいが、稽古では、武道を習っているという気持ちを強く持って、力強さをもっと意識して欲しい!
「技のメリハリ」については、蹴る時は蹴る、回る時は回る、最後極める時は極める、この辺りが曖昧で、とにかく「流れ」でやってしまう。
私は、少年・少女部では「動きが決まったら、一呼吸おくように“1”と数えなさい」というのだが、なかなか難しいようだ。
少年・少女部においては、技の完成度云々よりは、この「力強さ」と「メリハリ」を意識付けていきたいと思う。
そして、少年・少女部の審査において、一番気になったのは三級受験の者達である。
戸田教室(少年・少女)において、現在一番進んでいる級が、三級受験である。
今回は4名いた。
技は、先の「力強さ」と「メリハリ」をもう少し欲しいところがあったが、まぁ、子供にしては合格点をあげてもいいと思える内容であった。
しかしである!
稽古や審査に臨む態度に疑問点を残す事になった。
審査における作法がなっていないのである!
足の出す方向、左右交互に行なうというルール、極めを打つ時の手の方向、等々
4名見事に何処かしら間違っていた。
三級受験者に関しては、かなり厳しく、高いものを求めたので、小学校低学年の子達では重荷になってしまったのかもしれないが、高い級になるというのはそういうことで、年齢は関係ないと思っている。
私の中では、三級は、高級(高いレベルの級という意)と低級(一般レベルの意)の線引きとなる級だと認識している。
故に、三級受験に望むものは、技は当然として、審査作法や所作に関しても、後進の手本とならなくてはならないと思っている。
それなのに…
足はバラバラ、打つ手は適当、力強さもなければ、本当に自分が不合格になるかも知れないという危機感すらない。
私の指導が行き届かないところもあるだろう。
しかし、それならば、何故「手の位置はここでいいのですか?」「打つ手はどちらになるのですか?」等々、疑問に思うところを聞いてきて欲しい。
三級受験の者達は、決して怠けていたとは言わない。
しかし、口がすっぱくなるほど言った「君達は、みんなの手本とならなくてはいけない級を目指していて、他よりは厳しくもなるし、今回は不合格者をだすぞ!」と言っていた事にも、どこか上の空で、稽古にもう一つ上の真剣みがなかったように思える。
結局、審査稽古で約3週審査向けの稽古に当てたのに、三級受験者が私に言ってくるのは「先生、誰々君がふざけています」ということばかり…
結局、私が見ていないところではふざけているのだ…
それが、審査で見事にでてしまったのだろう…
当教室での審査の目的の一つとして、
『みんなの見ている前で、いつもと違う環境で、緊張と戦いながら、
いかに平常心を保ち、表現できるのか?』
を問うている部分がある。
「技が出来ればいいんだろう?」
「細かい作法まで覚えてられねぇよ!」
と考えている者は、絶対に合格させないつもりでいる!
そういう意味で、昨日の三級受験者にはガッカリであった。
申し訳ないが、ハッキリ言わせて戴く…
今まで、進級審査で不合格者を出した事がない。
それは、「帯を進呈してから、自分の意識が変わり、成長していく」ことを期待している櫻井代表師範の考えもあって、私もそれに習い、少年・少女部では特にそう意識してきた為である。
その結果が、本人達にその気持ちがあったかどうかは断言できないが、「審査前にいつもうるさい事を言うけど、結局合格させるじゃん!」という気持ちを芽生えさせ、どこか稽古への集中力を欠く結果を招いていたのかもしれない…
少なくとも、昨日の審査では、私はそう感じた。
それを裏付けるものとして、私が本気で注意をし始めたところから彼らの顔色も変化したのを見ても、恐らく、気を抜いていた部分はあったと思う。
昨日の稽古では、審査の後、長々とお説教をさせて戴いた。
皆、正座である。
私も危うく足がしびれるほど、長いお説教であった。
昨日の私のお説教で、少年・少女部のみんなが、今後の稽古に対しての取り組み方を各々感じ、考えてくれると嬉しい。
そして、稽古に臨む際に、子供としての元気が失われる事は、私としては絶対にさせたくないので、私自身、そのあたりも含めて指導に関して考えなければならないだろう。
生意気にお説教などをしているが、本当は、私が彼らに勉強をさせられているのかもしれない…
頑張れ!少年・少女達!
※三級受験者の合否に関しては、特に熟慮を重ねて検討をさせて戴こうと思う。
昨日の審査の印象を大切にしながら、より冷静に判断できる時もおきつつ…
<一般部>
こちらは、真剣な取り組み、しっかり見させて戴きました。
文字数の都合もあり、このくらいで…(笑)
いつも一般部中心なので、たまにはいいですよね?
済みません…
ビシビシに厳しくする指導は、今後も全く考えてませんが、「武道を学んでいる」「ふざけて学べば大怪我するほど、危険な技を学んでいる」という事をもっと知ってもらえるための指導を心掛けたいと思います。
子供達なので仕方がないと言えばそうなのかもしれませんが、やはり、真剣みが足りないように見えちゃうんですよね。(私の指導反省も兼ねて)
あとは、今後はもう少し「痛い」思いをしてもらおうと思っています。
成長期なので、関節に与える影響を考えると無理はさせられませんが、皆あまりにも「痛み」を避ける傾向がみられるので…
「痛み」を知る事で、他を思いやる精神は、武道教育にとって避けてはいけない指導内容だと思っておりますしね。
さて、ごりらさん
年寄りは労わってますよ!(笑)
せっかく稽古に来てくれたのに、じっと見学させてばかりいては申し訳ないと思う、私や会員の方々の優しさじゃないですか!
しっかり稽古に携わって戴けて良かったです!(笑)