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進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
気の赴くままに妄想をフル活用して語ります。

映画『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on』 私たちはそれでも夢を見る 【修正】

2012-02-08 13:24:00 | AKB48
※夜中の3時に書いたせいか出来がイマイチだったので、書き直しました。


忙しくて更新できませんでした。
申し訳ありません。
人生というのは実に複雑なものです。

さて、『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』を観てきました。
しかも場所は平日夜のお台場メディアージュで、ほぼ貸切状態でした。

せっかく映画を観たので、主要項目について雑感だけ述べたいと思います。

全体

面白かったです。
AKB48をかじったことがある人なら、十分に楽しめる内容です。
しかも、単に面白いということで終わらない映画だとも思いました。
観ている側にある種の覚悟を迫ってくるというか、スクリーンの中に映し出される彼女たちの姿を見ていると、自然と自分をどこに置くべきか不安になる人も少なからずいるのではないかと思うのです。
彼女たちの必死な姿が、観ている側の心を揺り動かしてしまうから。

特に私が気高く美しいなと思ったのは、西武ドームのアンコールで遅れて出てきた前田敦子さんの表情です。
満身創痍の状態にも関わらず類稀なる精神力で登場した時の彼女の表情は綺麗ではなく、美しかった。
たとえがおかしいかもしれませんが、それはまるで出産を終えた直後の妊婦のようでした。
背負った荷物の重みなんて一切感じさせない、振り返ることのない、振り返る必要さえないと感じさせる真直ぐな瞳。
これが修行の果てに、人間がいきつく境地かと思わざるを得ないほど、強烈なメッセージでした。

若い女の子(20歳過ぎくらい?)グループが見に来ていて、上映後に泣いていたのが印象的でした。
彼女たちがなぜ泣いたのか、その答えは、劇場に足を運んで確認してみてください。


3.11 震災復興支援

本作全体を通して貫く軸、メインテーマといっても過言ではない項目です。
誤解を恐れず言えば、AKB48にとって「震災復興支援」はいろんな意味でプラスに働いたし、ある意味でAKB48の2011年を象徴している気がします。
AKB48にとっての2011年は、レコード大賞などの華々しい結果を残したことからわかるように、アイドルの枠を超えて広く社会的に認知された年でした。
震災復興支援が2011年を象徴しているとするのは、AKB48が震災復興支援によって社会的意義を証明したのではないかと思うからです。
それは、社会的にはもちろんなのですが、それよりもメンバーたち自身がAKB48の社会的意義を自覚する機会となったということが大きいです。

AKB48は茶番だと批判されることもあります。
メンバーの中にも、なぜこんな競争なり無理難題を押し付けられるのかと疑問に思う人もいるでしょう。
なんの意味があるのかと。
しかし、たとえ茶番でも、その茶番を求めてくれる人がいる、笑顔になってくれる人がいる、元気になってくれる人がいる、ということを実感することができたのです。
AKB48が茶番なら、アイドルも、エンターテイメントも茶番なのです。
でも、その茶番でも、それを待ってくれる人がいるならば、求めてくれる人がいるのならば、何かを感じてくれる人がいるのならば、そこには疑いようもなく、やる意味はあるのです。

ただ、不満ではなく希望なのですが、震災復興支援をメインテーマにするのであれば、他の誰でもないAKB48がそれをやる意味をもう少し深堀りして欲しかったと思います。
AKB48でなければできないことについてです。
上映時間の制約や、多くを表現しようとすると伝わりにくくなるということはよく理解しているつもりです。

また、「震災復興支援」というテーマからもう一つの映画全体を貫くキーワードを理解するとしたら「夢を見る」ということでしょう。
この映画全体に横たわるものは、映画の題名に『少女たちは傷つきながら、夢を見る』とあるように、夢を見ることの本質を問いかけるものです。
よく大人は子供に「夢を持て」とか「夢を見ろ」などと人の気持ちも知らずに簡単にいいますが、夢を見ることは簡単ではありません。
いや、正確には夢を見続けることの難しさは、誰しも理解するところだと思います。
夢を見ることは綺麗ゴトではないのです。
夢は、傷つきながら、それでも見ようとするものに微笑む。

私個人の考えを述べれば、被災者とはいえ12期研究生である岩田華怜さんにあそこまでフォーカスする必要性はなかったと思います。
しかし、あえてクローズアップしたのは、その点を強調するためだったと理解しました。
AKB48というのは単に夢を見る場ではないことを、わかりやすく表現できるからです。


西武ドーム

まず、メンバー達はよくがんばってます。
良いコンサートにするために限界ギリギリまで追い込んでいるのが伝わってきます。
これはもはやアイドル活動ではなく「修行」と言ってもいいと思います。
それくらいこの総力戦の映像には迫力があります。

ただ、このような内容の映像を見せられると、私などは大変に気になる点があるのです。
「マネジメントは何をやっているのだ?!」ということです。
秋元康氏も「メンバー達だけの問題ではない」と言及していましたが、であるにも関わらずそれをすべてメンバーに転嫁するような作りはどうかと思います。
メンバー達の努力が美談のように表現されるこの映像ですが、あえて極端な表現をすれば、シゴキに近いレベルです。
マネジメントの不作為をメンバー達の努力で埋めるというのは、なんたる醜態かと言いたくもなりますが、公演はメンバー・スタッフ全員で創り上げるものだという思想で、あえての設定なら、それこそ鬼です。
AKB48は修行なのですね・・。


選抜総選挙

あえて触れるまでもなく、前田敦子と大島優子のライバル関係なくしてAKB48のここまでの発展はなかったと改めて思わされる内容でした。
センターという宿命を背負うゆえに孤独な前田敦子と、できるゆえに孤高な大島優子。
対照的な二人がかもし出すコントラストの強さが、AKB48の多様性と強さをよく表している気がします。
そして一つ思ったのが前田敦子がAKB48のセンターなのは、彼女がセンターに相応しいということではなく、彼女以外にセンターという重責を背負える人がいないということなのだと、私は思いました。


じゃんけん選抜

目新しい話はなかったのですが、センターはセンターになる人を選ぶということなのだと思いました。


チーム4

あえてきつい言葉で表現させてもらいたいのですが、この映画に最も期待していた項目だったので、ちょっと期待外れでした。
大場の復帰に関してはもっと修羅場なのかと思っていたのですが、チーム4のメンバーが大人し過ぎたし、それに大場が甘えてしまっているというのが残念でなりませんでした。
もっと本音でぶつかり合ってよかったと思います。
本音が何かわからないのであれば、そのわからない感を表現すべきでした。
本気と本気が衝突するところに、新しい発見があるものです。
安定を目指して基底状態にたどり着くようなストーリーに幻滅しました。

いや、これは本人たちの間ではあって、映画の中に出てこなかっただけかもしれませんが。

しかし、それ以上に問題だと思ったのですが、「戻ってきてもいいでしょうか?」ってお前は小学生か!ってツッコミたくて仕方ありませんでした。
同意を求めてどうする。
全然違うし、あってはならない態度ですね。
君が戻るも戻らないを決めるのは、君だけではない。
しかし、もし戻れる余地があったとして、そこに戻るかどうかを決めるのは、君の意志次第だ。
君の意志でそれを選択したのなら、覚悟を決めて悩まず、真直ぐに進めばいい。

だから、戻ってもいいか?などと聞くのではなく、抜けて迷惑をかけた分だけ、いやそれ以上の分を努力してみんなに返すから、もう一度チーム4のメンバーとして上を目指して活動させてください!的なこと言わなきゃだめだ。
心ここにあらずというか、理解していない感満載。
ちゃんと自分の頭で考えたか?と言いたくなる。
もっと頭を使って、そしてもっと心の奥底にある深くてどろどろして得体のしれないものを取り出して、それを飼い慣らして欲しい。
そこから逃げている内は大成しない。
そこが足りないところなのだけれども、しかし、そこが可能性であり希望なのだと思うところに、彼女の魅力があるのかもしれません。

何も知らずに語ってますが、気を悪くしたら申し訳ありません。
いろいろあって今は考え方も変わっていると思いますので、思い過ごしであることを祈ります。

そして、そもそもあえてチーム4にクローズアップした意図は、他のチームはもうほぼ完成系だからなのでしょうか。
チームビルディング的な悩みを抱えているのが現在進行形ではチーム4だからですよね。
その観点からいうと、どうしても消化不良なんだよなぁ・・。

ただ、山内鈴蘭さんと中村麻里子さんは只者ではない感を出していましたね。
山内鈴蘭さんはある程度のところまで行くのではないかという予感がしました。
勝手な妄想です。


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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (たま)
2012-02-18 12:16:08
はじめまして!熱い気持ちが伝わる素晴らしい内容でした。面白かったです。ありがとうございました(^-^)
返信する
Unknown (通りすがりx)
2012-02-18 16:04:08
まだ観てないから何も言えないけど

全体:AKBを殆ど知らない人達にはどう映るのか聞いてみたいかも、やっぱ少しは知ってる人向けどドキュメンタリーだと思うから

震災復興支援:茶番でも何もしない方達よりは絶対のマシですからね
(神戸の震災の時、山口組が地元民に支援しましたよね、悪でもタメになるんですよ、口だけの人よりは)

西武ドーム:初日、そんなに出来が悪いなら返金してくれるのって書き込み有りますよね
西部ドームのコンサートについて言えば・・ジャニーズとかのコンサートを見本にして欲しいです、特にスタッフは

選抜総選挙:優子の孤独・・小野恵令奈や河西智美の人気がもう少し有ったら優子も孤独を背負わなかったかも

じゃんけん選抜:初代チャンピオンの内田真由美もやっと18歳になってTVの深夜制限取れたし・・彼女もこれからかな(岩役いいよね~)

チーム4:この映画には必要ないと思うけど・・
山内鈴蘭さん:たしかプロゴルファー目指してたんだっけ・・TVで企画物とかやってたよな
中村麻里子さん:こまりこ・・最近良く観る名前かも
返信する
ありがとうございます。 (advanced_future)
2012-02-18 20:15:01
>たまさん
コメントありがとうございます。

ありがとうございます。
今後も意見交換できると嬉しいです。

よろしくお願いいたします。
返信する
チーム4は映画にいらなかった (advanced_future)
2012-02-18 20:38:28
>通りすがりXさん
いつもコメントありがとうございます。

私もAKB48を知らない人の反応が知りたいです。
でも映画見ないでしょうからね・・TV番組だったら見るかもですが。

個人的な意見を言うと、年末にTBSの『金スマ』のスペシャルでAKB48をやった時には、一般の人にもわかるような形の番組構成でした。
あの番組をみてAKB48に対する見方が変わった人たちもそれなりにいたそうです。
今回の映画も、何もしらない人が見ても、それなりに真に迫るものがあると思います。

>西部ドームのコンサートについて言えば・・ジャニーズとかのコンサートを見本にして欲しいです、特にスタッフは

その意見聞きますね・・。
あまりにも準備不足・・と感じてしまいます。

「メンバーに素人さを求めたりはするが、マネジメントにまで素人さを求めた覚えはない。」
という冷静な意見も。

>優子の孤独

大島優子さんはAKB48の中にいると抜きん出ているから本当のところでは孤独ですよね。
年長組みだから頼る相手がいないし、ライバルとしてあっちゃんがいなかったらバランス取れていなかったでしょうね。
Xさんがいうように、他の1期以外のメンバーがもうちょっと台頭してくれていれば違ったでしょうけどね・・。

>岩

岩はなにか特殊ですよね。
というか、AKB48の中にあって特殊じゃない人探す方が大変ですけど。

>チーム4

中途半端な内容だったし、必要なかったです。
意図はわかります。
未完成のチームで、メンバーがAKB48に注力しているからですよね。
(他のチームはAKB48以外の活動が多くなっているから)
でも・・何か足りないんですよ。
このチームが他のA/K/Bのチームを追い抜いていく期待を抱かせてくれない。
AKB48として認められることを目指しているチームだから。
全然面白くないですね。
がっかりです。

チーム4推しの人のために念のため言っておきますが、
本文中でも表現したつもりですが、
私はチーム4のメンバーがダメだと言っているのではありません。
本当はもっとできるメンバーなのに、できていないのにがっかりしているのです。
本人達が一番わかっているとは思いますが・・。
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