進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
気の赴くままに妄想をフル活用して語ります。

「AKB48」という冠と、その冠をおろすとき GIVE ME FIVE!

2012-02-24 02:17:12 | AKB48
『日経エンタテイメント 2012年3月号』が面白かった。
内容が充実していて、読み応えがあった。
そして文字数が多い・・。

この中で、やすす先生へのインタビュー記事があるのだが、その一部が先日書いたエントリの内容に関連があるので、一部を転載しようと思う。

AKB48カフェの些細だけど大きな失敗 ~組織的失敗~
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/102617af5040111e79ae744003fef59e

一体感というのか、AKB48カフェがAKB48の一部だという認識が足りないのですね。
「程度の違いこそあれ、君たちもまた、AKB48のメンバーと同じようにAKB48の一翼を担っているのだ。」
と言ってあげたいところです。

「AKB48」と名の付くものは、なんであれ、AKB48としての品質を求める。
AKB48としての品質を維持・成長させていくことができないなら、それは辞める。

このくらいは、一度秋元さんから大号令をかけてもらってよいと思います。
(きっと日ごろから言っていることだとは思いますが。)

それと、一にも二にも人材の確保。
これが大事ですね。

[中略]

>秋元氏はその終焉をどうにかこれまでとは違う形にできないか
>ということをそろそろ考えているように思います。

「終焉」というよりも、新しく生まれ変わる「再生」、もしくは「発展」の形かもしれませんね。
私は、既存のアイドルのフレームにのっかる必要はないと思いますし、AKB48が新しいアイドルの形を見せてくれると信じてやみません。
もはや、AKB48はアイドルではないのかもしれない、とも思っています。


日経エンタテイメント

「希薄化させるな」ということをずっと言い続けています。CMで言えば、「今一番旬なAKB48だから起用された」で終わっていたら、たぶん次の年は別の人が代わりを務めるだけです。AKB48って名前をつけただけで売っていたら、やがてそれは薄まっていく。例えばグリコのCMで、単純に「アイスの実、おいしい」っていう内容だったら、たぶん飽きられる。でもあそこで、苦しかったけれども、「江口愛実」というバーチャルキャラクターを生み出す仕掛けを作ったことで、「なんだそれは」というふうになったわけですよね。『AKB48ステージファイター』というGREEのソーシャルゲームを作ったときも、単純にゲームの顔の部分だけAKB48にしたのでは希薄化するので、センターを獲るために闘うという仕掛けにしました。

だから、AKB48というひな形があって、(それを使いまわすような企画に)バンバンとハンコを押すようなことは避けたい。
 例えば、もし札幌でやろうという話になっても、これまでと同じようにやって一丁上がりになったら絶対にダメ。スタッフから「札幌はジンギスカンを食べながらショーを見るっていうスタイルにしましょう。」という提案だったら乗るかもしれない。普通に考えると札幌の人口は、東京や大阪、名古屋よりも少ないわけですから、観光客も行きたくなるようにした方がいいと思うんです。「くだらない」って言われるかもしれないけど、そういうところに勝機があるような気がするんです。努力をせずに毎回同じひな形でやろうとすると、7掛け8掛けで落ちていくんですよね。

SDN48は、3月にラストシングルとアルバムを発売して、3月31日にNHKホールでさよならコンサートをやるわけですが、打ち合わせをしていても、3月31日に解散するということを前提にしたカウントダウンの企画しかスタッフの頭にない。プロデューサーの僕からすると、なんで他のことを言ってくれないのかなと思うんです。3月31日で終わりって決めないで、面白いと思えばやればいいと思うんですよね。
 まぁ考えてみれば、作った人間は壊せるので、僕は何でもいえるけれども、作っていない人たちはそんなこと言ったら怒られるんじゃないかって思いますよね。でも、スタッフに「自分ならこうする」ということがもっとないと、回っていかないでしょうね。そのために、できるだけ現場に任せる、任せられる状況は作るようにしています。あとはヒントを与えて、アイディアを開放させる。そこを2012年はやっていきたいですね。


SDN48に限らず「卒業」について考える機会になるかもしれませんね。

でも、卒業に関して言うと『GIVE ME FIVE!』で表現しているような気がする。



最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Yossie ka)
2012-02-24 17:55:36
名前のyo、は記述ミスで先日の私です(笑)
コメントが引用される、思ってなかったラックですw

終焉という言葉にはネガな響きがありますが、
敢えて使ったのは、一時代を築いたアイドルたちは、
一定ラインでそのブランド価値を失う=終わるという歴史が
必ず繰り返されてきたからです。(あくまで『アイドル』としての寿命です)
商業ベースに乗った成功にはブームがあります。
そして女子アイドルには年齢・容姿的な旬があります。
終わりは必ず来ると自分は考えます。悲観的なのですが…。

そこを踏まえての補足ですが(長っ)
「違った終焉」を広義に解釈していただいて。
この言葉には生き残りと変容、グループが形骸化した後の
世の中でのブランドの地位のことも含まれます。
「終わったねー、見なくなったねー、懐かしいねー」と過去形で語られる、
これまでのようなグループでいいのか?
というクエスチョンと自己へのサジェスチョンを
秋元氏は誰よりも考えているのかな、と思うのですね。
昨晩ぐぐたすで荒ぶっていた(笑)意図を解釈すると
これまでのアイドル製造工場で終わらせたくないという思いがより強まっていること、
メンバーやスタッフ、グループ全ての者に自覚を持ってもらいたいこと、
何より挑戦的なのは、支えてもらっているファンも、
来るべき時が来たらメンバーとともに変容して
支え続けて欲しいというメッセージが込められていたと考えます。

これからどうなるんでしょうかね。楽しみです。

ただ、以前にも書きましたが
この人、自分と同じ視野を持つキレのいいスタッフに恵まれていないのと
リーダーシップを発揮するのに足りない物があること
そこが気になります。

もしかすると、この孤独なプロデューサーを
現メンバーから支える者が現れる?という
新鮮な構図が発生するかも、と大胆な妄想も浮かべつつ。

スミマセン。凄く長くなりました。
次回は整理してみますw
返信する
一流の組織は人を創る (advanced_future)
2012-02-25 13:06:55
>Yossie kaさん
コメントありがとうございます。

なるほど。
仰ることはすごくわかります。

>「終わったねー、見なくなったねー、懐かしいねー」と過去形で語られる、
>これまでのようなグループでいいのか?
>というクエスチョンと自己へのサジェスチョンを
>秋元氏は誰よりも考えているのかな、と思うのですね。

やすす先生、昨日のググタスではAKB48を「芸能界の予備校」にたとえていましたね。
もともと教育機関としてのAKB48を主張していたので、「アイドルが全てではない。」というのは最初からあるのでしょうね。
人生が続く以上「アイドルの後」も当然あるわけなので。


>これまでのアイドル製造工場で終わらせたくないという思いがより強まっていること、
>メンバーやスタッフ、グループ全ての者に自覚を持ってもらいたいこと、
>何より挑戦的なのは、支えてもらっているファンも、
>来るべき時が来たらメンバーとともに変容して
>支え続けて欲しいというメッセージが込められていたと考えます。

いやー、素晴らしいご意見ですね。
全くもって同意します。

SDN48の全員卒業にしても、自分たちで状況を変えていく動きがあってもいいんですよね。
卒業してそれぞれの道を進むのでもいいし、もう一度アイドルをやるのであれば、有志が集ってアイドルをやればいい。
与えられてやるのではなく、自ら考え、自ら行動し、自ら変えていく、そういう動きがあっていいはずです。
ベンチャー企業もそうやって誕生しては消えていくものですしね。
やすす先生の立場にたってみれば「秋元さんがそう決めたから」なんて話を聞きたくない。
それを上回るアイディアがあるなら、超えていけるなら超えていってほしい。
SDN48だけではなく、AKB48もSKE48...もみんな同じですよ。

本質的に創作活動は孤独ですよね。
誰もやったことのない、道なき道を行くことは誰にとっても孤独。
先頭を行く人が切り開いた道を綺麗に舗装するのも一つの役割ですが、
一緒に道を切り開く作業をしてくれる人がいて欲しい。
と思っていても不思議ではないですよね。


>もしかすると、この孤独なプロデューサーを
>現メンバーから支える者が現れる?という
>新鮮な構図が発生するかも、と大胆な妄想も浮かべつつ。

私は現れると思っています。
現れなければならないと。
AKB48が既存のフレームではない新しいフレームを創造していく組織であろうと思えば、それは必然になると思い・・たいですね。
AKB48という組織が人を創る組織であるか、試されていくのだと思います。


実に本質的なご意見ありがとうございました。
今後も何か思うところありましたら、ご意見頂けると嬉しいです。
返信する
ピーンチ? (今推し)
2012-02-25 20:55:14
いろんな方が来てますね。
僕の存在感が薄まってしまうではないか(笑)。
最近も記事は読んでましたが、
ここでまとめてコメントします!!

・乃木坂の全握
乃木坂の全握行くんですか?羨ましいです。
僕も行きたいんですけど、確か関東会場は
味の素スタジアム…北関東最南端在住の僕としては、
微妙に遠いんですよね…
明日26日の高崎のミニ握手会行こうかな、
とも密かに思ってます。


・やらされている人々
僕はあんまり詳しくないので、
見当違いかもしれませんが、ご容赦ください。
まず、現場の人たちが
みんな高い意識をもっているとは思えません。
正確にいえば、高い意識を持つことのできる素質を
有する人たちばかりではなく、
あくまでも生きる術として働いている方が
多いのではないでしょうか?
あと、どう頑張ってもいい人材だけを
集めるのは不可能でしょうから、
優秀な人は、化学における平衡定数のように、
どんな優秀な組織だとしても、
一定の比率にとどまるのかな、
と思っています。

他には、中間管理職的な立場の人に、
意見を潰されてるのかもしれない、
なんて思うこともあります。


そろそろ風呂に入るんで、
この辺で失礼します。
う~ん、まとまらなくてすみません。
返信する
風呂上りのカーディガン (今推し)
2012-02-25 22:31:52
戻ってきました。

・逆に刺さるコンテンツとして
ファンレターとか、握手会とか、
メンバーやスタッフに刺さりやすい方法で、
彼らや彼女らにこのブログが見てもらえたら
面白いな、なんて勝手に思ってます、近頃。
この記事なんかは、スタッフとか秋Pが見たら、
何か感じるんではないかと(笑)。
それくらい充実してるブログだと思います。
正直、僕のなかでは、AKBについて書いてるブログ中、
圧倒的にオンリーワンですよ。


・「GIVE ME FIVE!」未購入
買いませんでした。Mステで見たのですが、
なんかあまり楽曲に魅力を感じませんでした。
「風は吹いている」からは、フラゲ以前のような、
楽しく心おどる感じが僕の中に出てこないのです。
「純情U-19」「片思いFinally」は
いい曲だと思いました。
きっと、AKBが僕の感じることのできない、
次世代の魅力を携えるようになったのでしょう。
もちろん、秋元さんの動向は気になりまくりですが。
いよいよ、アイドル色より、
エンタメ色が強くなってきたのでしょうかね?

あるいは、僕自身がある程度好きなメンバーの
エピソードを食い尽くしたのかもしれません。
新鮮味が尽きた、と言えるのかもしれません。
ひょっとして、こういう理由で
乃木坂にくら替えしてる人は、僕だけじゃ
ないのかもしれません。
前から親と意見が一致するのですが、
すれてないルーキー時代が、
一生懸命で、かわいくて、偉ぶらないし、
芸能界に汚染されずに小綺麗なんですよね。
僕んちは、そうやってルーキーを食い散らかしてますよ(笑)。
なんか、アメリカの西部開拓や消費社会みたいで、
落ち着けない自分自身にたいして、若干虚しいんですけどね。




若いせいか、ほかの方と比べて、
なんか知性の足りない文章と
なってしまいました(笑)。
返信する
ありがとうございます。 (advanced_future)
2012-02-26 15:31:16
>今推しさん
いつもコメントありがとうございます。

>乃木坂46の全握

味の素スタジアムなのですか?
3/3の東京会場は「よみうりランド オープンシアターEAST」って書いてあったのですが。
3/3だと行けるかわからないのですが・・行きたいと思っているといったところです。
せっかくもらったので、ちょっと工夫して行こうと思っております。


>優秀な人は、化学における平衡定数のように、どんな優秀な組織だとしても、一定の比率にとどまる

たしかに、そうですね。
20:60:20の法則もそうですが、どんな組織も2割の人々が動かしていると言いますね。
私の経験的感覚でも正しいような気がします。

ただ、もっと重要なことは、20:60:20の割合はそのままでも、全体のレベルが底上げされることと、そして組織の目的に合わない人々が淘汰され新しい人々が入ってくる新陳代謝があることなのだと思います。

また、さらに重要なことは、組織を動かす2割だけが優秀なのではないというこです。
動かす2割も、動かされる6割がいなければ、その有効性を示すことはできないのです。
2割が活きる6割のあり方もまた、組織の在り方だと思います。
それが組織の系であり「システム」なのですね。
そのシステムが好回転する組織になること、それが組織論の夢なのだと、個人的には思います。

AKB48のスタッフには、たぶん初期からやっている人々と、途中で可能性を感じて入ってきた人々がいると思うのです。
中にはそうでもない人はいるかもしれませんが、いろんな才能が集まってきているはずで、そういう人々が切磋琢磨して、学習し、成長できる環境・組織になっているか、それが第一義的に重要なのだと、繰り返しですが、思います。


>それくらい充実してるブログだと思います。

そこまで評価してくれるの今推しさんが初めてです (T-T)
精進します!


>いよいよ、アイドル色より、エンタメ色が強くなってきたのでしょうかね?

なるほどー。
おっしゃることはよくわかります。
どうやら私もAKB48をアイドルだと思っていないようです。

今推しさんの文脈で語るなら、「アイドルというエンターテイメント」ではなく「新たなるエンターテイメント」へと領域を広げているのが今のAKB48だと思います。
もちろん、アイドルとしてのAKB48も残しながらです。

私は常に自己を再定義していくAKB48を肯定的に見ているのですが、確かに今推しさんのようにアイドルを求める人々にはマッチしないのかもしれません。
それゆえSKE48やNMB48といった姉妹グループや、乃木坂46も存在するのだと思いますが、その総本山たるAKB48がどうしていくのか、そもそもの「刺さるコンテンツ」というコンセプトからすれば「アイドル性をもった新しいエンターテイメント」という形は当初から意図したものと思いますので、その方向性は追求していくことでしょう。


>あるいは、僕自身がある程度好きなメンバーのエピソードを食い尽くしたのかもしれません。新鮮味が尽きた、と言えるのかもしれません。

実に本質的な指摘だと思います。
AKB48という「物語」を消費し尽くしたということですよね。

AKB48やアイドルに限る話ではありませんが、強いブランドには強い「物語性」があると思います。
永続的に続く物語で有り得るか?というところが、その企業の永続的な繁栄の基礎であるとも思います。
永続的に続く普遍的な物語を語り続けられるか、これがブランド力(顧客からの信頼の獲得)にとって重要な要素ですね。

そういう意味で、今推しさんのように、AKB48の「物語」を食い尽くしたと考えるファンがいるのは、AKB48にとって看過できない状況です。

その危機意識が、一つの形として表れたのが「ググタス」でしょう。
ググタスによってAKB48は顧客を新しい物語へ誘っているのです。
ただ、問題は、ググタスの参加者がまだまだ少ないということです。
(上位メンバーが15万越えをしているレベル。)
着実にググタスへの参加者は増えていますが、まだまだ一仕掛け、二仕掛けが必要なところです。


>僕んちは、そうやってルーキーを食い散らかしてますよ(笑)。
>なんか、アメリカの西部開拓や消費社会みたいで、落ち着けない自分自身にたいして、若干虚しいんですけどね。

正直なご意見いただけたかなと思っています。
虚しさ、がどこからくるかですよね。
おそらくは、マズローの欲求段階説で言うところの最上位「自己実現欲求」の充足といったところと関係があるのかなと思います。

つまり、消費することからは持続的な充足感は得られないということです。
真に高い充足感は、自己の内面からしか得られないのです。
「内発的動機付け」と呼ばれるものであり、これとAKB48をどう結び付けていくかというのが、人間原理といった観点から見た時の大命題です。
それこそが「刺さるコンテンツ」だからです。
これはどの業界でも同じなのですが・・

参考:
マネジメントの仕事は点火すること
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/442bce70b0735af450c69e0e31663040


>なんか知性の足りない文章

いやいや、非常に深い文章だと思います。
むしろ若いのによく考えているなと思いますよ(笑)

人間は歳の数ではなく、考えた時間と深さ。

ですね。
返信する

コメントを投稿