今日は夕方にフリーな時間があったので、ちょっとがんばっちゃいました。
AKB48 CD売上枚数の推移
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/67fcb5a794396c02c97bf2a913674bea
のつづきです。
AKB48グループ全体の置かれている状況を把握するための一環として、AKB48/SKE48/NMB48/ユニット/ソロのCD売上枚数を比較分析してみました。
※「乃木坂46は48グループではないだろ?」と指摘されそうですが、私の中では乃木坂46は48グループなのでご了承ください。
※ SDN48は・・加えたかったのですがユニット・ソロが多くて疲れが・・次の機会には是非加えたいと思います。
■AKB48のCD売上枚数(CDシングル系列)

■AKB48グループ(AKB48/SKE48/NMB48/乃木坂46)のCD売上枚数(時系列)
AKB48/SKE48/NMB48/乃木坂46時系列に並べていました。

まず、AKB48はキングレコードに入ってからCDの発売タイミングが1年のうちに何時出すかが明確に決まっていますが、ソニー時代にはかなりムラがありました。
今、AKB48の活動はしっかりとしたタイムラインに乗っていますが(1年のうち何時何をやるのかが明確になっている)、それはAKB48という利害関係者の多い複雑で大きな組織を動かすためのの業務プロセスだと思っていましたが、そうではないことに気づきました。
AKB48がブレイクする前、キングレコードに移籍した後に今のタイムラインの原型はできていたようです。
つまり、基本となる堅牢なタイムラインの上に様々なアプリケーションを拡張してきたのです。
よくAKB48は「メディアとしてのプラットフォーム」論として語られることが多いのですが、それだけではなく、様々なエンターテイメント・アプリケーションが動作するOS(オペレーティング・システム)のようなプラットフォームとなるべく、アーキテクチャ設計されてきたとも言えるのかもしれません。
また、興味深いのは、SKE48はCDの発売間隔がAKB48、NMB48に対して長いことです。
NMB48はCDの発売間隔がAKB48と同程度に短いです。(SKE48だけ遅い)
しかしながら、SKE48は着実にCDの積み重ねていることがわかります。
それに対し、NMB48はスタートダッシュこそ綺麗に決めたようですが、その後は失速気味です。
何の裏付けもないのですが、おそらく(それは経営上の制約からくるものであったかもしれませんが)SKE48は時間をかけてじっくりと「SKE48のファン」を獲得してきたのに対して、NMB48はAKB48ブランドを使って垂直立ち上げを狙ったこともあり、AKB48の人気に頼っている部分があるのではないでしょうか。
そのため、AKB48の人気に連動している部分があるのではないか、という気もします。
(他にも要因はあるとは思いますが)
そういう意味では、NMB48はAKB48ブランドを都合よく使ってビジネスをブーストしたものの、持続性においては危うい感じも少々ある気もします。
SKE48に比べてメディア活動などが順調そうに見えるだけに、ある意味で意外な特性です。
SKE48とNMB48は、それぞれ異なる経営方針だったようですが、長期的にみて有利なのは今のところSKE48ではないかと個人的には思ったり思わなかったりします。
(これから先どうなるかわかりませんが。)
なんにせよ、それぞれに特性が出ているのは面白いと思いました。
■AKB48グループ(AKB48/SKE48/NMB48/乃木坂46)のCD売上枚数の割合(時系列)

■ユニット・ソロのCD売上枚数(時系列)

■AKB48グループのCD売上枚数の合計と分析(時系列)

こうやって各値をグラフ化してみると、面白い傾向が読み取れます。
細かいところでは、他にもいろいろと話があろうかと思いますが、マクロでみると明らかな傾向があります。
デフスター(ソニー)時代は停滞期で、キングレコードに移籍した後、第1回選抜総選挙(涙サプライズ)の後までは低成長期にあります。
その後、第1回選抜総選挙のあと、第2回選抜総選挙(ポニーテールとシュシュ)まで成長率が上がります。(中度成長期)
実感としても『ポニーテールとシュシュ』と『ヘビーローテーション』のあたりまではAKB48が徐々にマス・アイドルとして認知されはじめた時期と一致します。
そして、この成長はAKB48単体での成長率によってもたらされたものでした。
その後、第2回選抜総選挙から第3回選抜総選挙(Everyday,カチューシャ)までの間に急激に成長率が上がります。(第1次高度成長期)
この時、何が起きていたかというと、AKB48自体が成長していたということもありますが、その裏でユニット・ソロの活躍が増え、これがAKB48グループ全体の成長率向上に大きく寄与しています。
つまり、第2回選抜総選挙の結果、マスアイドル化したAKB48のメンバー達の外活動が増えたということであり、これが成長要因です。
第3回選抜総選挙の後、一度成長率が止まりますが、第4回選抜総選挙(真夏のSounds good!)までの間に再度急激な成長率を記録します。(第2次高度成長期)
この時、何が起きていたかというと、SKE48/NMB48/乃木坂46などの他のグループの活躍が増えており、これが成長率向上に貢献しています。
AKB48の成功の後、他のグループが成功し始めることによって、AKB48グループ全体の成長率が上がったのです。
その後、今に至るまでどうなっているかというと、少々停滞気味です。
他の成長要因がない状態です。
つまり、
AKB48 → ソロ・ユニット活動 → 他グループ → ?
という状態なのです
普通に考えれば、「海外グループ」ということになるのでしょう。
AKB48 → ソロ・ユニット活動 → 他グループ → 海外グループ
本当にそれしか手がないのでしょうか。
果たして今後どうなっていくのか、楽しみです。
(書いていたが、時間がなくなったので、ここでいったん終了します。続きがあるのかは・・わかりません。情熱次第です。)
【追記】
これまでの成長期に必ず関わっていると思われるのが「選抜総選挙」です。
(あっ、今日は寝て起きたら衆議院の総選挙ですね。)
まず、注目を集めることができるので、AKB48を拡散するマーケティング効果があります。
それと、ファンやメンバー、関係者にとっての共通の目標点になり得るので、様々な活動を選抜総選挙に向けて行くことで、あらゆるエネルギーを効果的に高めていくことができると思います。
たぶん、全体戦略としては、選抜総選挙のタイミングにその年のピークを持ってくるように、前述したタイムラインにアプリを乗せていく形になろうかと思います。
(選抜総選挙のタイミングで花を咲かせるように、1年のタイムラインに従ってネタを植えて育てていくということ。)
(そういう意味で、今、来年の選抜総選挙の時にセンター争いを盛り上げるために、一生懸命ネタを仕込んでいるところだと思います。例えば島崎遥香をゴリ推しして候補に押し上げるなど。)
ただ、上で説明したように、これまで成長要因としてAKB48以外の要素をうまく取り込んできたことを考えると、やはり次は海外グループの需要を取り込むというのが考えつきます。
来年の選抜総選挙に向けて海外グループを巻き込んでいくという形にするのではないかと、なんとなく思ったりします。
まぁ、きりがないのですが・・。
【再追記】
「アルバムが入っていないのですが?」
全くもってその通り。
これは意図的にそうしてます。
わかってたのですが、だってアルバムやDVDやBDとシングルじゃ額も違うしめんどくさい・・www
それにあんまり重要じゃないです。
なぜシングルにフォーカスするかっていえば、それが握手会や総選挙を包括した指標だから。
それもリアルタイムの。
そういう意味では、売上や利益は遅れた値だからそれよりも優れた指標かもしれない。
あくまで参考値ですね。
AKB48 CD売上枚数の推移
http://blog.goo.ne.jp/advanced_future/e/67fcb5a794396c02c97bf2a913674bea
のつづきです。
AKB48グループ全体の置かれている状況を把握するための一環として、AKB48/SKE48/NMB48/ユニット/ソロのCD売上枚数を比較分析してみました。
※「乃木坂46は48グループではないだろ?」と指摘されそうですが、私の中では乃木坂46は48グループなのでご了承ください。
※ SDN48は・・加えたかったのですがユニット・ソロが多くて疲れが・・次の機会には是非加えたいと思います。
■AKB48のCD売上枚数(CDシングル系列)

■AKB48グループ(AKB48/SKE48/NMB48/乃木坂46)のCD売上枚数(時系列)
AKB48/SKE48/NMB48/乃木坂46時系列に並べていました。

まず、AKB48はキングレコードに入ってからCDの発売タイミングが1年のうちに何時出すかが明確に決まっていますが、ソニー時代にはかなりムラがありました。
今、AKB48の活動はしっかりとしたタイムラインに乗っていますが(1年のうち何時何をやるのかが明確になっている)、それはAKB48という利害関係者の多い複雑で大きな組織を動かすためのの業務プロセスだと思っていましたが、そうではないことに気づきました。
AKB48がブレイクする前、キングレコードに移籍した後に今のタイムラインの原型はできていたようです。
つまり、基本となる堅牢なタイムラインの上に様々なアプリケーションを拡張してきたのです。
よくAKB48は「メディアとしてのプラットフォーム」論として語られることが多いのですが、それだけではなく、様々なエンターテイメント・アプリケーションが動作するOS(オペレーティング・システム)のようなプラットフォームとなるべく、アーキテクチャ設計されてきたとも言えるのかもしれません。
また、興味深いのは、SKE48はCDの発売間隔がAKB48、NMB48に対して長いことです。
NMB48はCDの発売間隔がAKB48と同程度に短いです。(SKE48だけ遅い)
しかしながら、SKE48は着実にCDの積み重ねていることがわかります。
それに対し、NMB48はスタートダッシュこそ綺麗に決めたようですが、その後は失速気味です。
何の裏付けもないのですが、おそらく(それは経営上の制約からくるものであったかもしれませんが)SKE48は時間をかけてじっくりと「SKE48のファン」を獲得してきたのに対して、NMB48はAKB48ブランドを使って垂直立ち上げを狙ったこともあり、AKB48の人気に頼っている部分があるのではないでしょうか。
そのため、AKB48の人気に連動している部分があるのではないか、という気もします。
(他にも要因はあるとは思いますが)
そういう意味では、NMB48はAKB48ブランドを都合よく使ってビジネスをブーストしたものの、持続性においては危うい感じも少々ある気もします。
SKE48に比べてメディア活動などが順調そうに見えるだけに、ある意味で意外な特性です。
SKE48とNMB48は、それぞれ異なる経営方針だったようですが、長期的にみて有利なのは今のところSKE48ではないかと個人的には思ったり思わなかったりします。
(これから先どうなるかわかりませんが。)
なんにせよ、それぞれに特性が出ているのは面白いと思いました。
■AKB48グループ(AKB48/SKE48/NMB48/乃木坂46)のCD売上枚数の割合(時系列)

■ユニット・ソロのCD売上枚数(時系列)

■AKB48グループのCD売上枚数の合計と分析(時系列)

こうやって各値をグラフ化してみると、面白い傾向が読み取れます。
細かいところでは、他にもいろいろと話があろうかと思いますが、マクロでみると明らかな傾向があります。
デフスター(ソニー)時代は停滞期で、キングレコードに移籍した後、第1回選抜総選挙(涙サプライズ)の後までは低成長期にあります。
その後、第1回選抜総選挙のあと、第2回選抜総選挙(ポニーテールとシュシュ)まで成長率が上がります。(中度成長期)
実感としても『ポニーテールとシュシュ』と『ヘビーローテーション』のあたりまではAKB48が徐々にマス・アイドルとして認知されはじめた時期と一致します。
そして、この成長はAKB48単体での成長率によってもたらされたものでした。
その後、第2回選抜総選挙から第3回選抜総選挙(Everyday,カチューシャ)までの間に急激に成長率が上がります。(第1次高度成長期)
この時、何が起きていたかというと、AKB48自体が成長していたということもありますが、その裏でユニット・ソロの活躍が増え、これがAKB48グループ全体の成長率向上に大きく寄与しています。
つまり、第2回選抜総選挙の結果、マスアイドル化したAKB48のメンバー達の外活動が増えたということであり、これが成長要因です。
第3回選抜総選挙の後、一度成長率が止まりますが、第4回選抜総選挙(真夏のSounds good!)までの間に再度急激な成長率を記録します。(第2次高度成長期)
この時、何が起きていたかというと、SKE48/NMB48/乃木坂46などの他のグループの活躍が増えており、これが成長率向上に貢献しています。
AKB48の成功の後、他のグループが成功し始めることによって、AKB48グループ全体の成長率が上がったのです。
その後、今に至るまでどうなっているかというと、少々停滞気味です。
他の成長要因がない状態です。
つまり、
AKB48 → ソロ・ユニット活動 → 他グループ → ?
という状態なのです
普通に考えれば、「海外グループ」ということになるのでしょう。
AKB48 → ソロ・ユニット活動 → 他グループ → 海外グループ
本当にそれしか手がないのでしょうか。
果たして今後どうなっていくのか、楽しみです。
(書いていたが、時間がなくなったので、ここでいったん終了します。続きがあるのかは・・わかりません。情熱次第です。)
【追記】
これまでの成長期に必ず関わっていると思われるのが「選抜総選挙」です。
(あっ、今日は寝て起きたら衆議院の総選挙ですね。)
まず、注目を集めることができるので、AKB48を拡散するマーケティング効果があります。
それと、ファンやメンバー、関係者にとっての共通の目標点になり得るので、様々な活動を選抜総選挙に向けて行くことで、あらゆるエネルギーを効果的に高めていくことができると思います。
たぶん、全体戦略としては、選抜総選挙のタイミングにその年のピークを持ってくるように、前述したタイムラインにアプリを乗せていく形になろうかと思います。
(選抜総選挙のタイミングで花を咲かせるように、1年のタイムラインに従ってネタを植えて育てていくということ。)
(そういう意味で、今、来年の選抜総選挙の時にセンター争いを盛り上げるために、一生懸命ネタを仕込んでいるところだと思います。例えば島崎遥香をゴリ推しして候補に押し上げるなど。)
ただ、上で説明したように、これまで成長要因としてAKB48以外の要素をうまく取り込んできたことを考えると、やはり次は海外グループの需要を取り込むというのが考えつきます。
来年の選抜総選挙に向けて海外グループを巻き込んでいくという形にするのではないかと、なんとなく思ったりします。
まぁ、きりがないのですが・・。
【再追記】
「アルバムが入っていないのですが?」
全くもってその通り。
これは意図的にそうしてます。
わかってたのですが、だってアルバムやDVDやBDとシングルじゃ額も違うしめんどくさい・・www
それにあんまり重要じゃないです。
なぜシングルにフォーカスするかっていえば、それが握手会や総選挙を包括した指標だから。
それもリアルタイムの。
そういう意味では、売上や利益は遅れた値だからそれよりも優れた指標かもしれない。
あくまで参考値ですね。
これまで誰も論じてこなかった事が不思議なくらい当たり前な内容ですが、それゆえに説得力がすごいあります。
ありがとうございます。
コメントありがとうございます。
こちらこそ、読んで頂いて、しかもコメントまでありがとうございます。
ただ、CD売上枚数だけで全てを説明することはできないと思っています。
グッズや権利収入もありますので、本来なら売上や利益でみたいところですが、いかんせん公開企業ではありませんからね。
細かい時系列で見るにはCD売上の方が細かくていいかもですが。
それと、AKB48には様々なレコード会社や芸能プロダクションが関わっていることもあって、グループ全体を俯瞰する立場にいる人って一部しかいないと思うのですね。
やすす先生と一部の人たちだけかなと。
あっ、あと総監督がいたか(笑)