粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

太陽光発電は環境破壊?

2014-01-28 12:00:34 | エネルギー政策

布院温泉の町大分県由布市が大規模太陽光発電の設置を規制する条例を議会で可決し、1月下旬の施行を目指すという。いわゆるメガソーラーの建設が、町の景観を損なうと、住民の反対運動が起きていることを受けての対応だ。

実際、原発一基分のエネルギーを賄うためには東京山手線の内側分の敷地が必要だといわれている。それだけエネルギー効率が悪いわけだ。だから建設の投資も膨大にもなり、決して原発の即代替にはなりえない。そして、こうした景観破壊の問題がある。

さらに、これは単に景観だけに留まらないともいえる。広大な敷地を人工のソーラーで埋め尽くすわけだから、当然そこを根城にしていた生物の生息を脅かすことになる。結果的に生態系を脅かし自然破壊に繋がる。

あるいは、風力発電も最近はその回転により多くの鳥が巻き込まれて犠牲になっているという話を聞く。再生エネルギーとはいっても所詮、人工的な機械であり、どうしても自然への影響は避けられない。

もちろん、これをもって太陽光が駄目だとか、風力発電がいけないとかいうつもりはない。再生エネルギーとしての可能性は認める。ただ、原発の代替エネルギーとして誇大に評価し万能であるがごとく、喧伝することは間違っていると思う。一つの選択肢と考えるべきだ。

同時に原発も決して排除すべきではないと思う。将来的に、放射能被害の危険性を一層除去し廃炉もより無害なシステムに構築出来ないか。さらも原発に代わる安定的に供給出来るエネルギー機器はできないか。様々な可能性を追求していくことが必要だと思う。