福島の「県民管理調査」で18歳以下の子供を対象にした甲状腺検査で1人が甲状腺がんと報告された。しかし甲状腺がんは発症まで4、5年かかるので、これが原発事故由来のものではないと担当の医者が強調している。発症後の生存率は高い。この件に関しては大方のメディアが冷静に報道している。あの東京新聞を含めて。しかし反原発の過激派はまるで鬼の首を取ったような騒ぎよう。
福島の子供で甲状腺がん第一号が出てしまった。非常に悲しい。これはまさしく人災である。犯罪者らが推進した原発のために。そして彼らが汚染地帯に子供を居続けさせたために。私たち大人は皆でこの子に謝らねばならない。この国で犯罪を止めることができなかったことを。(竹野内真理twitter)
今回の話は、政府側がおきている事象みとめたものにすぎませんが(福島由来でないと抗弁している模様、誰が聞くのかそんな話)。皆さん認知をしてください。この状況が始まっているという事は、おいおいさらに状況ははっきりしてきます。(木下黄太ブログ)
まるでこれを待ち望んでいたかにさえ思われる。あのチェルノブイリ事故でさえ4、5年後に甲状腺がんが見つかっているのに。福島での被曝はその10分の1である。チェルノブイリ事故では、汚染された牛乳を児童が事故当時大量に飲んで放射性ヨウ素を甲状腺に多く取り込んで被曝した。しかし日本ではそうした問題は起きていない。
甲状腺がんは通常100万人に4、5人の割合で発症するといわれる。今回の福島の検査では8万人の子供のうち1人であり多少通常より高めだ。おそらくサンプル数の問題で100万人まで調べれれば一般の比率に近づくものと思われる。(実際福島の子供は36万人ほどだが)
木下氏は福島の事故はチェルノブイリ事故以上に被害は酷く、4年を待たずに甲状腺がんが発症してもおかしくない、と主張している。だが先に挙げたように事故の規模と行政の対応を考えたら、彼の主張は根拠が薄い。
もし仮に原発由来の甲状腺がんが見つかるとしたら、これから3年後くらいだろう。しかし福島原発事故の性格から判断して甲状腺がんが増えることはあり得ないと思う。先の紹介した反原発派の最右翼(左翼?)の「賞味期限」は3年がせいぜいだろう。実際は個々で今でも「ボロ」が出てきているようだが。とりあえず彼らの「デマ」「煽り」を今のうちにキチンと証拠として記録しておくべきだろう。