粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

華のある横綱

2012-09-27 12:12:43 | スポーツ

日馬富士が晴れて70代横綱に!う~ん、ちょっと地味かな。せっかく白鵬との東西横綱が実現したのに今イチ今後の盛り上がりが気にかかる。破天荒で問題も多かった朝青龍だが、反面茶目っ気やサービス精神があり、土俵内外で話題を提供した。その点で朝青龍には華があり、自分自身大好きだった。だからその不本意な引退には割り切れないものを感じた。

今日朝のNHKでデーモン閣下が日馬富士について、その技量、人格を評価しながらも「華が足りない」ことを強調していた。あのサイケ顔で華といわれてもどんな華なのかわからないが、確かに彩りが欲しい。

そこで、自分自身相撲には門外漢ながら、日馬富士に全く勝手な提案をしたい。ともかく決め技で彼の代名詞になるようなものが欲しい。相撲とは全く関係ないがスケートなら、荒川静香のイナバウアー、浅田真央のトリプルアクセルが彼女たちの得意技とすぐ頭に浮かぶ。日馬富士も投げや倒しに磨きをかけて欲しい。そして命名は、出身国の英雄にちなんで「ジンギスカン投げ」とか「フビライ落とし」なんてどうだろう。早くテレビで「ジンギスカン投げが決まりました」といったアナウンサーの絶叫が聞きたい。

また古い話だが、かつて横綱輪島は「黄金の左腕」といわれ、それが彼の代名詞になっていた。モンゴルは希少金属の宝庫といわれている。日馬富士は左の指し手が決め手になると今朝デーモンがいっていたが、故国風にその左腕を「レアメタルアーム」なんて呼んではどうか。たぶん相撲ファンは花道からもどる彼の「レアメタルアーム」をご利益に触ろうとするかもしれない。

また相撲前の仕切りもひと工夫欲しい。これもまた少し古いが、水戸泉が塩を大量に土俵にまくパフォーマンスで場内を沸かせたことがあった。日馬富士もこれまた故国の移動式住居「パオ」にちなんで、塩まきもその屋根のごとく放物線を描く「パオまき」なんてどうか。まあ少し日本人にはピンとこないかもしれない。あの鍋のように単純に「ジンギスカンまき」でもいいだろう。

日馬富士は横綱の推挙に「全身全霊で相撲道に打ち込む」と答えた。しかしこれも少しありきたりの感じがする。ここは騎馬民族らしく「疾風怒濤で打ち込む」ぐらいの言葉が欲しい。「一騎当千のジンギスカン投げで疾風怒濤の連勝街道」なんてスポーツ記事が踊るだろう。

とはいっても、返す返す日本人横綱誕生が待たれる。いったい誰が?稀勢の里、琴奨菊…、早く朗報を聞きたい。その時の口上には「大和魂で相撲道に打ち込む」とか答えたりして。塩は「なでしこまき」、決まり技は「侍投げ」なんてね。悪ノリはこれくらいにしておきます。