粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

安倍自民党の行方を握る二人の議員

2012-09-28 14:16:10 | 国内政治

疑問符がついた自民党総裁選挙、早速新総裁を揶揄する身内からのつぶやきで一騒ぎあった。徳島の自民党県議が「今度はいつ投げ出すんですか」と安倍新総裁の健康状態をツイッターで皮肉っていた。このアカウントはすぐ封鎖されたようだが、正直なところ党員でなくても、これは多くの国民の偽らざる心境だろう。

まさに安倍氏の唯一にして最大の弱点といえる。石破氏の怖い目と比べて、どちらが自民党の今後にハンディになるだろうか。ただ安倍氏は以前の首相時代にそれなりの実績は残している。教育基本法改正、防衛省昇格、国民投票法など特筆すべき法案を成立させている。安倍氏は持病を解消する画期的新楽が開発されたといっているが、それを信じて今後を期待したい。

持病以上に彼に立ちはだかる敵はなんといっても朝日新聞だろう。既に朝日では新総裁誕生に強い警戒心を社説を通じて示している。首相時代も朝日の反安倍キャンペーンは異常な執念を見せていた。安倍氏と朝日は全く水と油の関係であり、おそらく安倍新政権誕生には会社を挙げて抵抗するだろう。

ところで、幹事長に就任した石破氏は強力な懐刀をもっている。浜田靖一元防衛相と小泉進次郎議員だ。いわずと知れたハマコー、浜田幸一氏と小泉純一郎元首相の息子である。

浜田靖一氏は、防衛相時代をみても、父親とは正反対に「人格者」であり「良識的」に政務をこなした。性格はおふくろさん似だったようだ。その「意外性」は浜田議員の強力な武器ともなっている。小泉議員も父親の優れた発進力を引き継ぎながらも、現在的な洗練されたセンスをもっている。

総裁選挙では浜田議員は石破氏の片腕として行動し、小泉議員もずっと石破氏の政治姿勢には共鳴していたようだ。すでに浜田議員は国会対策委員長に内定しているようだし、小泉議員も青年局長として今後も党内外にアピールしていく方針だ。二人の存在そのものが2世議員のイメージを破壊するほどのパワーをもっている。おそらくこの2世議員の起用如何が今後の安倍自民党の行方に大きく影響すると思う。病気の新薬以上に効き目がある?