粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

俵万智と千葉麗子

2012-09-04 14:57:40 | 過剰不安の先

経済ジャーナリストの石井孝明氏が二人の有名女性について批評している。俵万智女史と千葉麗子女史、ふたりともいわゆる「放射脳」というべき存在で、その言動が世間の物議をかもしている。ただ、二人の立ち位置はかなり違う。

まず俵万智女史、原発事故当時は宮城県仙台市に住んでいてシングルマザーであった。放射能の過剰な不安から沖縄の石垣島に「避難」した。歌人である彼女の近況を歌った短歌を石井氏が皮肉っている。

子を連れて西へ西へと逃げて行く愚かな母と言うならば言え(俵万智)

はい、愚かです。それから始まる放射能パニックの清算を(石井孝明)

福島県ならともかく宮城県から「避難」なんて、事故当時はさておいて今は尋常ではない。これも武田邦彦中部大学教授や市民活動家木下黄太氏らの「西へ逃げろ」と煽る人々に感化されたものだろう。

ただ同じ西でも木下氏が「愛知以西」なのに対し、今や武田氏は「奈良以西」となる。何しろ、武田教授は「三重は3年後に住めなくなる」という珍説の持ち主なのだから。もしかして「くにひこの」とか「きのしたの」が「移住」や「避難」の「枕詞」だったりして。

しかし石井氏が指摘するように、これは「愚か」といわざるを得ない。事故直後の放射能パニックが落ち着いて、今や冷静に見直す時期になって、その健康被害が微弱のものだということが明らかになりつつある。石井氏が伝えるように福島で普通に生活していても問題ないレベルとなっている。

俵万智女史は先の短歌を「もののあわれ」で詠んだかもしれないが、これでは「いとおかしい」になってしまう。本人は悲劇のつもりでも、周りからすると喜劇そのものだ。以前東京のイベント会社の女性社長白井由佳さんが放射能パニックから生還した経緯を告白して話題になったが、俵女史も早くこのパニックから生還してほしいと願う。

若い頃のヒット歌集「サラダ記念日」はその新緑のような瑞々しさで世間の話題をさらった。『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」はその代表作だ。

いずれ「生還記念日」なる歌集をだしてもらいたい。『これこそがふつう』と皆が言ったから○月○日は生還記念日」なんてなるのかも。○にどんな数字がはいるやら。

俵万智女史は、放射能の恐怖から自分の子供を守りたいということで少し同情すべき点もある。しかし、もう一人の千葉麗子女史は、避難もせず放射能の毒々しい危険情報をツイッターで垂れ流したという点で罪が重いといえる。石井氏の印象では多少反省の気配もあるようだが、基本的には「反原発」に凝り固まっていることは否めない。

茨城県常陸太田市~に行ってた息子っち「どうよ、ベクレた(笑)?」「ベクレル(笑)!たぶん、ビミョーに(笑)…」とか

ベクレルいやレベルの低い稚拙な表現力。こんなつぶやきをみると、仲間の山本太郎君以上に反原発にどっぷりつかっている感じで、ある種哀れみさえ覚える。

目指すは先日野田首相と官邸前デモの代表として面会したミサオ・レッドウルフなる女性闘士か。この活動家のようにストリッパーとして浅草の劇場あたりで一肌脱ぐかもしれない。同じアイドルから既に転身した小向美奈子と濃厚なレズショーを共演したりして。失礼!

花の命は短し、こんな和歌があった。…花の色は移りにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせしまに<小野小町>

(桜の花があっけなくしぼんでしまうように、わたしの容色もむなしく衰えてしまった。日々の暮らしの中で物思いしていた間に)

才色兼備にも見える千葉女史、しかし先のツイッターのように、今時の女子高校生並の痴性では老け込みも早い?余計なお世話?またまた失礼!


追記:詩歌に暗い小生なので当初「生還記念日」の一歌も定型を無視してしまいました。本文に出ているのがとりあえず修正でおさまった歌です。「詩情」のなさを感じる次第です。歌号(筆名)は「俵無知」がいいかも。