粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

反原発報道の宝庫「文化放送」

2012-09-22 14:19:57 | 反原発反日メディア

関東地方以外の人にはピンとこないだろうが、原発事故で1年半たっても相も変わらず「反原発煽り情報」を垂れ流している放送局がある。その「純度」ではあのテレビ朝日も真っ青なラジオ局「文化放送」である。

自分はこの放送局が好きで30年以上前からよく聞きつづけていた。それも暇さえあれば終日聞くほどのヘビーリスナーだった。しかし、原発事故での偏向報道にはうんざりして最近ではあまり聞く気になれない。朝から夕方まで番組のパーソナリティが揃いも揃って反原発派の人物だ。朝は吉田照美アナ(フリー)、昼は大竹まこと氏、夕方は寺島尚正アナ(文化放送)だが、特に吉田アナは完全にその色に染まっている。

今レギュラーではないが、つい最近まであの上杉隆氏が吉田アナの番組に毎週出てきてデマ情報を流してきた。おそらく吉田アナは「上杉教」に完全に洗脳されているようで、リスナーの投稿も率先して反原発の声ばかりを紹介しつつ持論も展開する。またゲストにもあの小出裕章京大助教らを生出演させるなど、その突出ぶりが際立つ。

昼間の大竹氏は煽るような過激さはなく自制はきいているが、完全に反原発的思考だ。番組の冒頭で当日の話題を取り上げて大竹氏が論じるコーナーがある。情報を提供する役目のアシスタント太田英明アナ(文化放送)の立ち位置も特徴的だ。情報源は全て朝日、毎日、東京新聞の記事で、内容も事故以来原発関連ばかりだ。特に太田アナは東京新聞がお気に入りで、他の新聞が取り上げない記事を珍重している。話の方向性は自ずと見えているといってよい。毎日入れ替わる女性アシスタントでも特に金曜日の室井祐月女史が加わると反原発談義はより過激になる。

夕方の番組は寺島アナこそさほどではないが、レギュラーのコメンテーターやゲスト出演者は「反原発千客万来」というところだ。レギュラーにあの岩上安身氏がいるだけでも想像がつくだろう。週刊誌の編集長が今週の特集を紹介するコーナーがあるが、発売日に登場するのはアエラ、サピオ、週刊文春、週刊金曜日などでよくも集めたと感心する。今でこそアエラや週刊文春は編集長が替わり、だいぶ落ち着いたが一時はかまびすしかった。

おまけにゲストも武田邦彦教授を筆頭に豪華反原発論人が勢揃いだ。なかには週刊文春のデマ記事で汚名を馳せた「おしどりマコ」なるタレントもちゃっかり出演しているのには、呆れてしまう。

さすがにこの放送局には、木下黄太氏や竹野内真理女史といった超過激反原発派は出演していないので、かろうじて公的メディアの最後の一線に踏みとどまっているというべきか。しかし、反原発派の宝庫といってよく、その存在は特異だ。宝庫といっても奈良の正倉院なら国宝ともなるが、これでは「酷放」になりかねない。

以前これらの番組に「思い余って」抗議のメールを送ったことがあるが、もちろん一介のリスナーの意見など相手にするはずもない。それにしてもこんな一方的な放送を聞き続けると人間はどうなるのか。どっぷり文化放送温泉に浸かる。地獄谷温泉は信州だけでいい。


追記1、岩上安身氏の発言で最初に驚いたのが、原発事故から3日後に出演した時であった。震災後の余震が激しい最中「これから起こるのは余震ではありません。本震です。東海地震がそれです。」と連動して今にも東海地震が起こるような煽りぶりだった。そして「東海で起これば浜岡原発が福島以上に危険だ」ということをさかんに吹聴していた。余震の恐怖に怯えていたラジオの聴取者にはひどく刺激的だったのを記憶している。

追記2、大竹氏の昼の番組で、太田アナが琉球大学矢ケ崎克馬教授の内部被曝危険説を取り上げていた。「内部被曝は外部被曝の100倍危険だと教授は主張しています」と指摘していたが、よく「勉強」しているなと感じた。同番組の別の時間で室井祐月女史が自宅近くの線量が「なんと(毎時)0.1マイクロシーベルトを超えていた」とその日の「驚いたこと」を語っていた。山口市の通常の線量であるし、都心の銀座へ行けば花崗岩を含む建造物近くでそんな数字はざらだと思うが。

追記3、まあ少し文化放送について悪く書きすぎた点は反省している。各番組がずっと反原発の話題ばかりに終始しているわけでない。実際ほんの一部といってよいだろう。先の3番組以外で、午前中8時半から1時までの「くにまるジャパン」はレギュラーコメンテーターが充実している。吉崎達彦氏(エコノミスト)伊藤惇夫氏(政治評論家)佐藤優氏(外交評論家)などおおいに傾聴すべき内容だ。また野村邦丸アナ(文化放送)も語りは軽妙ながら、見識の高さには感心させられる