思い出のノーサイド

カメラがつなぐパス ラグビーを撮り続けて

色とりどりの早慶戦

2006-11-25 23:14:14 | ラグビー・思い出話

スタンドもイチョウ色

 

11月23日。前日夕方からの雪に、一時は青ざめたものの無事秩父宮に行って来ました。

いつも通り関東協会の方にご挨拶をして入場。

4年ぶりに見る関東協会のビブスは、色が赤。前面にエンブレム付き、

背面にJERFUの文字。脇にはゴムが渡されていて、厚着する取材の方に

優しい作りになっていました。4年前はブルーのヒモ付だったのが

私の知らない間に新しくなっていました。このビブスは着るのも楽。動いても楽。

思わず記念写真を撮ってしまいました。

 

タッチラインとゴールライン裏に並ぶ赤ビブス。バックスタンド後方には黄色のイチョウ。

小旗。横断幕。両校のスクールカラーがなびいてカラフルな早慶戦は・・・。

前半接戦。ハーフタイム、掲示板のスコアにざわめきが起きて後半、早稲田さんの逆転。

15点差が開いたけれど、頑張り続けた慶応さんに拍手。

リザーブの選手が駆け寄って大きくなった円陣にジーン。

感動の熱戦ありがとうございます。

 

試合写真は両チームの広報の方が、素晴らしい写真を

公開されていることと思いますし、私は整理が追いつかず

お伺いを立てていないので、掲載をパスします。

試合後は2002年札幌で開催された「春の早明戦」にいらっしゃった

早稲田OBの方より懇親会に招かれました。

会場では慶応OBの方からも、昭和35年の早慶戦について

お話をうかがい、楽しませていただきました。

泥だらけの秩父宮。蹴ったボールがクロスバーに当たり

バーに泥の後が残ったという・・・。それからは止まることなく

次から次へと話が展開していきました。

OBの方達は思い出話の中でも、軽やかなステップを踏んで走っているかのようです。

老若男女問わずラグビーで生き生きとする方達の中に入るのは

本当に楽しいことです。試合前は写真展がきっかけでお知り合いになれたお母様たちに、

ランチや差入れのお心遣いまでしていただいて・・・。幸せです。

多くの方々のおもてなしを受け、撮影できたことを深く感謝して、来年の撮影も頑張ります。

大学選手権・・・。楽しみになってきました。


アマチュア・ガイド第1条 定義

2006-11-22 00:23:07 | ラグビー・思い出話

アマチュア・ガイドの掲載を続け、昔のラグビーの背景について

ご紹介させていただいています。思い出して読み返したものに

しつこい分析をつけて申し訳ありません。

2000年に名簿から削除されていたものの、私としては

何年にどのような経過で廃止されたか見届けたかったです。

実は専門誌では発表されていて、気がつかなかったのは自分だけ

だったかもしれません。ただ協会の方が提案し、理事会にて

決定した事と想像されます。廃止を提案した方達は

どのような方達だったでしょうね。

委員会の方との摩擦はなかったものかと、今さらながら思います。

ラグビーの入門書に必ず出てきたアマチュア精神。

アマチュアであることは美しく尊くても、この文章を良しとするのは・・・。すごすぎる。

結語にはラグビーの無償性こそ魅力の根源とあるし・・・。

魅力の根源は、努力を重ねた選手が一生懸命試合をして、

感動を与えてくれるところにあるのに・・・。

殺伐とした表現の繰り返し。そして第1条定義C。

ラグビーに携わっていることに違いない協会を

「加盟団体」にしてしまうのは・・・・?

現在のように都道府県協会イコール支部協会とするのが

正解と思いますが、当時は正しい解釈ができなかったのでしょう。

スクール、中学、高校、大学。選手の育成の分野に最初に

かかわる都道府県協会の方達は、どのような心情だったかと思います。

思いやりのない文章は、なくして正解です。

2015年ワールドカップ誘致が決まりました。

過去のことは過去として、誘致が成功するためには

日本協会だけではなく、関東・関西・九州協会、都道府県協会に加え

様々な団体の協力を含めた力が必要になるでしょう。

末端に近いようなポジションにいる方達にも、暖かな言葉で話しかけて、

協力をお願いする姿勢が大事になってくると思います。

多くの方達と、よりハッピーなラグビーを共有できると良いですね。

今回は一方的な感想ばかり、ごめんなさい。

23日撮影から戻ったら、秩父宮の様子をご紹介します。

飛行機が無事飛んでくれますように・・・。


早慶戦・撮影に向けて

2006-11-21 09:28:41 | ラグビー・思い出話

11月23日、秩父宮に早慶戦を撮りに行く事になりました。

以前からブログにも書いていましたが、あと2日後となり

喜びと少しの緊張を持っています。札幌は雪の予報も出て

当日交通機関に影響が出ないよう祈るばかりです。

スタジアム通りのダフ屋さん。

早稲田スポーツ、慶応スポーツの配布合戦。4年前とお変わりないですか。

私はカメラがデジタルになっただけ。レンズは同じ物を使い続けています。

この伝統の一戦が今年最後の撮影になります。

選手、スタッフ、OB、応援。競技場が一つになる熱戦で締めくくられれば

本当に幸せです。是非頑張ってください。

アマチュア・ガイドは第1条、第2条、第3条、第4条

ご紹介します。

 

平成5年9月1日

日本ラグビーフットボール協会 アマチュア問題検討委員会

第1条 定義

 本規定においては、下記の語はそれぞれ本条に定める意味を有するものとする。

a.「協会」とは、財団法人日本ラグビーフットボール協会をいう。

b.「地域協会」とは、関東ラグビーフットボール協会、関西ラグビーフットボール協会、九州ラグビーフットボール協会をいう。

c.「加盟団体」とは、地域協会並びに都道府県協会をいう。

d.「チーム」とは、各都道府県協会に加盟し、地域協会を経由して協会に登録されているラグビーフットボールのチームをいう。

e.「競技者」とは、チームに所属するラグビーフットボールのプレヤーをいう。

f.「役員」とは、協会の寄附行為もしくは加盟団体の規約等に基づく定義に拘らず、協会又は加盟団体の理事、監事、評議員、顧問、参与、委員、レフリー、その他これ等の団体において何等かの地位職責を有する者、並びにチームの部長、顧問、監督、コーチその他の役員(上記に準ずる)を総称するものとし、競技の都度任命される者を含む。

第2条 アマチュアリズムの原則

 ラグビーフットボールにおいてはいかなる形に於いてもラグビーフットボールのアマチュアでない団体又は個人の関与を許さない。チーム、競技者又は役員は、ラグビーフットボールのアマチュアでない団体又は個人によるラグビーフットボールの関与を認めることとなる如何なる行為も行ってはならない。但し、協会理事会に於いて認めた場合はこの限りではない。

第3条 利得の収受

 チーム、競技者又は役員は、ラグビーフットボールを競技し又はラグビーフットボールに関して金銭的価値を有する何等かの報酬或は利得を得てはならない。但し、協会がチーム(若しくはその所属する団体)に対して支払う競技収入の配分は利得とはみなされず、又協会の業務に従事するもので、あらかじめ協会理事会の許可を得ている場合を除く。

第4条 商業宣伝

 競技者又は役員は、ラグビーフットボールで得た名声を利用して如何なる形式に於いても商業目的の宣伝にたずさわってはならない。チームが団体として行為する場合も同様とする。


JAPAN香港に勝つ

2006-11-19 23:39:01 | ラグビー・思い出話

11月19日午前0時過ぎ、スポーツ新聞のWEB記事トップに

アジア予選・香港戦のニュースが掲載されていました。

52対3。勝利おめでとうございます。

香港チームについて、鮮烈な記憶に残っているのが

月寒ラグビー場で行なわれたテストマッチ。

1994年6月、日本代表VS香港代表が札幌で開催され私はCanonF-1に、

二科会の先輩から借りた旧式のワインダーをつけ撮影にのぞみました。

 

ワインダーとは秒間2コマシャッターが進む自動巻き上げです。

今のカメラの巻き上げはほとんどが自動。

本体に標準装備され1コマ、低速、高速と選択できるものもあります。

私が使用しているデジカメでは高速時、1秒に8.5コマまで進みます。

F-1の自動巻上げは、ボディに別途取り付けなければならない上

当時中古市場を探さないと出てこないもの。

高校時代からのカメラとは別に、新機種が視野に入り

連写するための物を中古市場で購入することに、

二の足を踏む状態だったので、ご厚意は嬉しかったです。

借りたワインダーはカメラに装着する本体とバッテリーが別々。

巻きコードでつながる旧式でしたが、私にとっては秒間2コマでも

シャッターを押している間中、フィルムが送られることは夢のよう。

たくさんの観客と取材陣、厳粛な雰囲気の中、芝生に立ち撮影できたのは、

大きな収穫でした。22対10のスコアで日本代表は勝ちましたが、

日本の大型FWファーガソンさん、シオネ・ラトゥーさん、シナリ・ラトゥーさんを

止めた香港代表も強かったです。

後半フッカーの薫田さんが、密集で香港の選手に顔を踏まれ

頬から血が吹き出た瞬間に、ビックリしたのも覚えています。

今と比べてラグビー人気が高く、試合後は正面玄関前に人垣ができて

協会の方がロープを引っ張り、コンサートの警備員並みに

ファンの整理をしていた・・・。撮影後の私でさえ出るのに一苦労した

思い出深い試合でした。

 

アマチュア・ガイドは(5)アマチュア規定および関連規定

A.アマチュア規定

ご紹介します。私は読み進むほど、もっと文章に奥ゆかしさがあればと感じています。

アマチュアで誇りを持つことは尊いことでも

「断固抵抗して」「許さない」というような表現が続くのは

いかがなものかと思いました。委員会として作った文章なのに

書きグセがあるような気もしています。

 

平成5年9月1日

日本ラグビーフットボール協会 アマチュア問題検討委員会

(5)アマチュア規定及び関連規定

A.アマチュア規定

 アマチュアとは運動競技を愛好する故に競技するものを意味し、ラグビーフットボールでは、特に各人がアマチュアであることを誇りとしなければならない。

 アマチュアスポーツはこれを愛好するために行われる。他から強いられることなく、自分自身が好むために行うものである。したがってスポーツが他の目的、たとえば特に金銭、営利、社会的名声等のために利用されたり、商業主義に影響されたりすることはアマチュアスポーツの本質に違背する。

 日本ラグビーフットボール協会が制定したこの規定は、少なくとも現状においてアマチュアスポーツとしての最低線を示したものであって、協会所属の団体及び個人はいやしくも本規定から逸脱することがあってはならない。


イルミネーションの季節

2006-11-17 23:54:01 | ラグビー・思い出話

私がまだ20代始めの頃、被写体として大好きだったのが

冬の札幌を彩るホワイトイルミネーション。

今年もはじまりました。23回目になるそうです。

はじめた頃は電力の無駄遣いと言われたこともある行事が、

今では市民や観光客の方に広く喜ばれています。

私は11月に試験点灯され、12月クリスマスの時期最高潮となるオブジェを撮りに、

氷点下の街へ何度か出かけていました。三脚をかかえた重装備のアマチュアも

多い中、私はCanonF-1と一緒に大通公園の光を楽しむのがモットー。

ツリー状のもの、スズランやヒヤシンスなどお花の形をしたもの。

ライラックの木々にかけた数え切れない電球を楽しみ、光ある所、公園のはじまで

歩いたものです。ささやかな自慢になりますがフォトコンテストで準特選になり、

北海道新聞社から表彰式とレセプションに招かれ、

作品は地下街オーロラタウンに展示された事もあります。

その後、スキーメーカーに勤務し冬場のきつい残業を背負わされると、状況は一転。

イルミネーション=残業の季節に変わり、それ以来見に行く事はなくなりました。

今でもイルミネーションを見ると残業を思い出してしまいます(笑)。

当時は本当にきつかったですね。ラグビーとは全く関係ないお話ですが、

札幌の冬は深まっています。夕方から夜にかけ

美しい大通公園を歩いてみてはいかがでしょうか。

来年4日まで点灯されます。

アマチュア・ガイドはC.マスコミ出演および講演、

D.アマチュア規定細則の新設

ご紹介します。

 

平成5年9月1日

日本ラグビーフットボール協会 アマチュア問題検討委員会

C.マスコミ出演および講演

 マスコミ出演および講演の取扱いにつき、旧アマチュア規定第5条は、報酬を得てそれを行うことを一律に禁止した上、報酬を協会の認める団体に寄付する場合、および体育指導者がその研究テーマ中においてラグビーフットボールを引用する場合を例外として許容していた。しかし、報酬を得てマスコミ出演および講演がアマチュアリズム上問題をはらむのは、本来ラグビーフットボールで得た名声を利用してそれを行う場合、言い換えればラグビーフットボールで得た名声がなければ依頼を受け、あるいは機会の与えられなかったであろうマスコミ出演または講演を報酬を得て行う場合に限られるのであるから、それ以外の場合にまで一律に禁止の網をかぶせるのはやや行き過ぎであった。

 このような見地から、今回の改正は名声利用に当たる場合のみを禁止する点を明確にするとともに、念のため確認の意味で、高度に専門性のある講演、原稿等については同条に基づく禁止が及ばないことを規定した。また問題の発生を未然に防止するため、名声利用に該当しない場合については事前届け出制を採用した。

 「ラグビーフットボールで得た名声を利用」する行為であるか否かを判断する上において、「高度の専門性」の有無の判断は重要な手がかりである。しかしその判断には当然その方面での専門的知識が要求され、また他方ある程度機動的な対抗が必要である。したがって定型的な届出に関しては協会事務局にその取扱を委任すると共に、非定型な届出を取扱うため、協会内に少人数から成る特別の委員会を常設することとした。

D.アマチュア規定細則の新設

 上述したとおり、ラグビープレヤー、役員らに対しアマチュア規定の解釈について明確かつ具体的な規範を与えるため、新規にアマチュア規定細則を設け、個別の問題に関する具体的ルールを規定することとした。