旅する小林亜星

小林亜星情報満載

詩人

2008-05-02 00:04:29 | 大宮サンセット
そんなたまにがたまたま連れてってくれた、
高田馬場の「Ben's Cafe」。

オープンマイクなポエトリーリーディングの夕べに迷い込む。
その名も「Prize, Price the Words」。

ちょっとカフェラテを飲むだけのつもりが
おっと詩の世界にはまり込む。

意味のわからないリズミックな言葉の羅列。
尋常でない感情の垂れ流し。

ふつうのひとが、とある瞬間に何かに憑かれたかのよにパフォーマーになり
芝居がかった声色でマイ詩の朗読をする。

制限時間の5分後にはちょっと照れ笑いしてから
またふつうのひとに戻る。

そのオン・オフの瞬間がひとによって異なるのがおもしろくておもしろくて
虜になる。

りんごを貪りながら
汁をぽたぽたと垂らしつつ

呪いのよな絞り声で
だけどけっこうな頻度で噛んでしまった、いけてない女の子は特に。

出力の仕方が違うだけで
彼らの痛々しさとあたしの痛々しさには共通点がある気がした。

自分の中の膿を公衆の面前で出そう出そうと徒労してるところ。

あたしには「恋する小林亜星」を
人前で朗読するほどの勇気がないだけで。

いやきっと、あちらの世界を一度でも覗いてしまったら
もう戻ってこれない気がして臆病だ。
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5 コメント

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Unknown (たまに)
2008-05-04 00:06:36
リンゴを食べた人の姿と
10年前くらいの自分を見ているようで
苦しかったな・・・

彼女がもっと楽になれることを祈るよ

おかまさんはHedwig and the angry inch
を見たんだろうか・・・

わたしはあの映画、好きだけど。
返信する
Unknown (たまに)
2008-05-04 00:08:06
あ、まちがえた

10年前くらいの自分を見ているようで

10年前くらいの自分が重なって
返信する
あたしもあの映画好きだわ。けれど彼?彼女は彼?彼女?とは違うわ。かなり。 (アキ男。)
2008-05-04 01:28:39
「10年前くらいの自分を見ているようで」と
「10年前くらいの自分が重なって」て違うの?
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Unknown (たまに)
2008-05-04 12:19:55
彼だか、彼女だかを見て、
思い出したのよ、映画を。
早稲田松竹でも観たし、
DVDまで買ったのに、貸したら返ってこない。

えーと、
前の文との繋がりが
前者ではまずかったかな、と。
返信する
Unknown (アキ男。)
2008-05-05 00:30:25
そうかー、あたしはサントラ買ったよ。
あの映画はよかった。

特にすごく好きだったひとにフラれた直後に
飯田橋のギンレイホールで見たから
リアルにハートに入ってきた。

フラれた相手は片割れじゃなかったんだと思えた。

あたしは彼だか、彼女を見ても思い出さなかったけどなー。

なるほどね、同じ内容だけど
文のつながりね、了解了解。
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