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こんな夜にはこんな読書「人のセックスを笑うな」

2008-02-15 00:29:12 | こんな夜にはこんな読書
ドキドキしたまんま見たかったので
映画「人のセックスを笑うな」を見るまで我慢に我慢した原作、

山崎ナオコーラの「人のセックスを笑うな」を読んでみる。

若いくせに小骨の多い文章だな。
頭からボリボリいける。

映画の中ではただただ頼りないだけにしか見えなかった磯貝みるめが

原作ではとてもしたたかで
感情の襞をひらひらさせてたことが
一読者としてはうれしかった。

心にひっかかった言葉。

「木の枝と枝の、間の空。あれは存在しているのだろうか。
 巨大な空と、枝に囲まれた小さな空は、別物だ。
 囲んだ途端に、風景は切り取られる。
 そう思うと、自分のことも、どこまでが自分なのかわからなくなる。」

「夕日のあまりのきれいさにびっくりする。
 まるで透き通るマグロの切り身のよう。」
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