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こんな夜にはこんな読書「夜のピクニック」

2010-08-20 21:23:58 | こんな夜にはこんな読書
恩田陸という作家は知らなかったけれど
「夜のピクニック」という本の存在は知っていた。

そんな、
第2回本屋大賞を受賞したという「名作」を読んでみたかったけれど

読み終わったら
もう恩田陸はこの本で最後にしようと思ってしまうほど名作ではなかった。

彼女の本には名前だけ異なる、いつも同じキャラクターが登場していて
同じような物語を繰り広げるんだと3冊目でわかってしまった。

有川浩の陳腐さと同じだ。

作家なんてみんなそうなのかもしれないし

大好きな伊坂幸太郎もそうなのかもしれないけれど
なぜか彼の場合はそれが鼻につかない。

さらに彼女の本には見てくれのいいひとしか存在しない。
外見はそこそこよくて、勉強もできて、みたいな。

登場人物は「自分たちの顛末はメロドラマ」と揶揄してたけれど
この薄っぺらい、ご都合主義の本こそがメロドラマだとあたしは叫びたい。

さらに彼女の本には華がないのだ。

ブックオフに言ってたたき売りされていれば
時間つぶしに読むけれど

お金を払って
現実の生活も後回しにしてしまいたくなるよな華がない。

でも心にひっかかった言葉。

「こんなふうに、高低差がなくて景色のよい場所をのんびり歩いているのは気持ちがいい。
 頭が空っぽになって、いろいろな記憶や感情が浮かんでくるのを繋ぎとめず
 ほったらかしにしていると、心が解放されてどこまでも拡散していくような気がする。」

長距離徒歩中の思考回路をまったくそのとおりに表現してるところだけ
上から目線で評価しよう。

さよなら、恩田陸。
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