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こんな夜にはこんな落語「桂吉弥のお仕事です。」

2008-01-26 13:45:59 | こんな夜にはこんな芸術
「ちりとてちん」のおもしろさが目に余るので
登場人物である徒然亭草原の、桂吉弥の、生落語を見てみたいと思った。

「ちりとてちん」効果のせいか、なかなか取れないチケットをやっとゲットで

「桂吉弥のお仕事です。」を
落語見物の師匠、牛にひかれて氏と内幸町ホールにて。

古今亭志ん坊「元犬」
桂吉弥「立ち切れ線香」
桂まん我「ちりとてちん」
桂吉弥「風邪うどん」

生桂吉弥は落語に入る前の前振りも寒ブリより油が乗ってて
甘くておいしかった。

場をひとつにまとめてあっためるというのは
彼にとっては朝飯前なのだろう。

思ったよりよく噛んでたので
徒然亭草原風にやってくれたのかと意地悪な想像もした。

笑うという動作は尊くて尊くて
彼らはまた笑いの伝統後継者でもあり
それを仕事に選んだ彼らはまた尊いのだとも、

そんなことを笑いながら思った。

例えば所作ひとつとっても
白い犬だったらソフトバンクのお父さん役な白い犬が頭に浮かんだり

言葉でしかない茶碗蒸しやうどんも目に見えるし
扇子に至っては手紙にも割り箸にも見えてくるから大興奮で。

そういえば江波杏子と松重豊が客席に来てた。
ほんとうは隠れてほかにも誰か来てたのかもと。

かくしてあたしの落語世界への二歩目はこんな感じだった。

思えば笑うことにお金を払えるというのはとても幸せなことで
これからもぎょうさん笑ろうて生きていきたい。
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