旅する小林亜星

小林亜星情報満載

こんな夜にはこんな読書「ジョゼと虎と魚たち」

2007-01-19 00:37:25 | こんな夜にはこんな読書
大好きな邦画「ジョゼと虎と魚たち」の原作「ジョゼと虎と魚たち」を
田辺聖子が書いてると知って読んでみる。

この原作からあの映画が生まれたと思うと奇跡。
原作より映画の出来がいいと思ったのは初めてかもしれない。

田辺聖子の文章は嫌いじゃないけれど。

映画ではひっかからなかったけれど
本では心にひっかかった言葉。

「魚のような恒夫とジョゼの姿に、ジョゼは深いためいきを洩らす。
 恒夫はいつジョゼから去るかわからないが、傍にいる限りは幸福で、
 それでいいとジョゼは思う。
 そしてジョゼは幸福を考えるとき、それは死と同義語に思える。
 完全無欠な幸福は、死そのものだった。」

まさにクンニの挿絵に赤面。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Z | トップ | こんな夜にはこんな映画「愛... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そうそう! (kumi)
2007-01-19 23:36:30
田辺聖子さんの本、私、これだけ読んだことがあって、それは映画「ジョゼと虎と魚たち」を観て良かったから、読んでみたの。

で、アキ男さん、田辺さんの本読んだことがないと書いていたから、オススメしようとして書き忘れてた。
あんな短編から、あの映画が出来るってすごい想像力だね。
返信する
Unknown (アキ男。)
2007-01-20 22:00:24
おー、そうでしたか。
うん、作品の中の世界感を大切にしたまま
あの映画は飛躍したんですね・・・

次は「感傷旅行」を読もうかと思ってます。
返信する

コメントを投稿

こんな夜にはこんな読書」カテゴリの最新記事