こんな夜にはこんな読書「しがみつかない生き方」

心の中に衝動を抱えてたころのあたしに

牛氏が読んだことがないけれどと手渡してくれた
超自己啓発本ぽい、

香山リカの
「しがみつかない生き方
　『ふつうの幸せ』を手に入れる10のルール」。

自己啓発本なんか読みたくないので
絶対読むまいかと思ってた先日

半身浴を始めて
お風呂の中で本を読むことが多くて

手持ちの本がなくなったので読んでみたら
けっこう鱗だった。

自己啓発本というか
自己啓発しない本。

世の中に対して穿ち過ぎな見方と思われるところもあったけれど
こんなふうに社会的地位を築いてるひとが

肩の力を抜いて
自分もたいしたことないとおおっぴらにしてくれると

あたしも肩の力を抜いていいんだと思えた。

心にひっかかった言葉。

「その結果として、新しい工夫や冒険をする余裕もないまま、
　これまでＦ１層で当たった番組をより中身を薄くしながら反復して
　提供していくしかない、ということになるのだ。
　だからどんなチャンネルを見ても、ごく一部の若い人たち以外には
　とても受け入れられないような浅薄なお笑いや
　いわゆる”おばかキャラ”の登場するバラエティ、目まぐるしく変わる
　ヒットチャートだけを追った音楽番組などが並ぶことになる。」

「『好きなことを仕事にしていない』『仕事で夢を追いかけていない』という人も、
　自己嫌悪に陥ったりその仕事をやめたりする必要はないのだ。
　『私は何のために働いてるのか』と深く意味をつきつめないほうがよい。
　どうしても意味がほしければ、『生きるため、パンのために働いている』というのでも、
　十分なのではないだろうか。」

読んだこともないのに
ぱぱっと適当にこの本選んでくれた牛氏を改めてすごいと思う。

と同時に本があたしの前にやってくるということに
偶然はないのかもしれないと思った。