旅する小林亜星

小林亜星情報満載

折伏

2007-12-20 12:36:07 | 青春生き残りゲーム
自分の心は今、木枯しなんだと思っていたけれど

対面座位をした後任さんを男としていいなぁと思いつつ
彼はあたしを恋愛対象として認識するだろうかと不安になりつつ
恋愛モードに入る前にそれだけ確認しとこうかと作戦を練っていたところ
ハっとした。

あたしがここ数年繰り返してきたのは
傷つきたくないが故の、
恋愛ではなく恋愛ゲームだったのだと。

いいなと思うひとに出会ったら
相手が自分をいいなと思う可能性があるかどうかを確認してから
自分を恋に落していくという過程。

それを恋愛だと勘違いしてた。

だからちゃんと好きにならないうちに
恋の媚薬に嗅覚をすっかりやられ

首尾よく彼女になれた暁には
それを最上の喜びとしてた。

ちゃんと好きにならないうちに
恋人という関係になってしまったことで
想像と現実のギャップにやきもきしてたのだ。

今ここで気付いたのは
手に入りそな恋だから恋をするのではなく
ほんとうに好きになった相手に自分を好きになってもらいたいということで。

だからこれはほんとうに恋なのだろうかと臆病になってるみたいだ。
しばらく恋はできそにない。

そして件のカイロプラクターのことをもっと知りたいと思った。
傷ついてもいい覚悟で。
コメント (2)
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焼却

2007-12-20 12:17:40 | 野生のチューリップ
別々の部屋で人で迎えた翌日の朝。

近くにおいしいパン屋があるとのことで
朝ごはんを買いにいこうとしたら
ドイツ人とアルゼンチン人がついてきた。

それぞれにパンを買って宿に戻る途中
アルゼンチン人は個々に入ったパンのビニールを裸で持っていた。

あたしとドイツ人は
個々にビニールに入ったパンをさらに白い買い物袋に入れられたものを持っていた。

やられた、と思った。

アルゼンチン人に「買い物袋いらないて言ったの?」と聞くと
彼は肯いた。

オーストラリアでも温暖化対策で
不要なゴミを出さない動きは始まってるそうで。

前から薄々気付いてはいたけれど
自分が生きる度にゴミが発生する。

道を聞けば紙地図を渡される。
そばクレープを食べれば紙で巻かれてくる。
美術館に入ればチケットが切られ、読まないパンフレットを貰う。
お土産を買えば袋に入れられる。

いっそ美術館に行かなければ
いっそそばクレープを食べなければ
いっそ長野に来なければ
このゴミは出なくて済んだのにと思うと居た堪れなくなった。

一度そう思い始めると
いかにゴミを出さずに生きれるかと突き詰めるほどに気が狂いそになった。

自分にできることからやろう、と思いつつ
好物な朝マックを持ち帰りにするのは矛盾だと、また気が狂いそになった。

スパイラル。
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