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旅する小林亜星

小林亜星情報満載

3P

2006-10-26 01:28:23 | 流れ星
4Pの事の顛末を
彼女から聞いてしまった。

この日いっしょに飲んだ陽男と陽男の先輩は
どちらも彼女を気に入ったらしく
激しくアタックしてたらしい。

陽男は酔っ払ってたからではなく
翌日も彼女を真剣に口説いてた話を聞いたら
なんだかあまりの格好悪さに笑ってしまった。

これで陽男のことはすっきり忘れられた。
男を見る目、なかった・・・

これでやっと本当に友達になれる気がする。
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2006-10-21 23:08:12 | 流れ星
「鬢に白髪が混じると
 男は決断するときなんだって」
とそのひとは言った。

次元の言葉らしい。

そのひとがこれからどう決断しようとも
鬢の一本一本が白髪に変わっていく様を
近くで見ていたいとこっそり思った。
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ピンク記念日

2006-10-17 00:30:29 | 流れ星
貪るよに性交したあと
そのひとの部屋でピンクローター登場。

挿入行為では昇天しないあたしは
そのひとの挿入行為でも充分気持ちいいのだけれど

昇天にこだわったそのひとが
ピンクローターで3回昇天させてくれた。

そのひとの身体の一部ではなかったけれど
そのひとはあたしの身体の声ひとつひとつに耳を傾け
ローターの位置を絶妙に調節してくれた。

愛しいひとに昇天させられる瞬間を
愛しいひとに見られるのは
最高に幸せなことだという感情が
2回目と3回目の間に
煙のよに天に昇っていった。
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あしあと

2006-09-14 00:18:25 | 流れ星
mixiのあしあとを辿って
彼の日記を盗み見る昼休み。

あたしが日記の存在をしらなかった、彼の一年。

その日記の中にはときどきあたしの影が
行間に顔を出し
何も主張せずに消えていった。

このひと月、
あたしは彼と話して
彼の何を見てたんだろう。

彼はあたしのブログを読んで
あたしのことを小陰唇の裏までお見通しなのに

あたしは彼のことを何も知らないことに
初めて気づいた。

彼が好きなお酒、
彼が好きな食べもの、
回転寿司を3枚の倍数で食べること・・・

公開されている彼の少し奥のほうを垣間見た。
お昼に買ったお弁当はほとんど喉を通らなくなった。

あたしがこれから彼と過ごす時間はそう長くないと思う。
それでも彼のことをもっと知りたいと思った。

彼の文字からではなく
彼の口から発せられる言葉で。

あたしが見ようとしてなかった、彼の一念。
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記念撮影

2006-09-04 01:51:34 | 流れ星
ハンカチ男のマンションを訪れたのは
今夜で5回目を数えた。

生理前の週末をセックスに勤しんだ。

しばらく会わないだろう誰かに会ったときや
もう一生行かないだろう場所に行ったときや
そのひととはもう来ないだろう場所に行ったときは
できる限りの犠牲を払ってでも
そのひととその場所と自分をいっしょにして写真を撮るよにしてる。

誰かと出会った、
どこかに行った、
自分の生きてきた1分1秒をすべて
何らかの形で記録に残したいと思うから。

今日はハンカチ男の部屋でハンカチ男と写真を撮ろうとカメラを持参したが
いっしょに過ごすセックス以外の時間も楽しくて
写真を撮ることを忘れていた。

帰りの家までのドライヴでそれを思い出した。

彼にはまた会うからいいや、とか
彼のマンションにはまた行くからいいや、と思う反面
名のないあたしたちの関係はいつどうなるかわからない危惧も
実は常に抱えてる。

関係に名や法的契約があったとしても
男女の関係はいつどうなるかわからないものだけど。

いつどうなるかわからない危惧が
あたしの彼への気持ちをいつも新鮮にしていることも事実だ。

逆に写真を撮ろうとすると今度は
彼がもう会わないひとになったり
彼のマンションがもう行かない場所になったりするのかと杞憂して
ハンカチ男と写真を撮るのに臆病だ。

そいう側面で考えると
恥ずかしいけどハメ撮りという方法が一番自然なのかもしれない。
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観覧車

2006-08-30 01:49:14 | 流れ星
こんな夜にはこんな映画「やわらかい生活」
いっしょに見に行けなかったハンカチ男と
蒲田ツアーをする日曜15時。

恥ずかしくて遊べなかったタイヤ公園

蚊にさされまくり緑の象

確かアパートの2軒隣だったはず、福の湯

一周3分半東急プラザ観覧車

安っ、大衆酒場鳥万

蒲田MAP片手にちゃんとした地図と見比べて右往左往。
下町育ちのあたしには居心地のいい街並み。
迷うのもまた一興。

いつしか手をそっとつなぐ夕暮れ。

一周3分半の観覧車を見ながら
背中によっかかった彼の背中。

隣にいるひとが好き

エッチもするし、デートもする

彼女になりたい?

こんなひとと家庭を築いたらきっと幸せだ

だけど激しく恋してまたいつか飽きるんだろか

このまま名もない関係で充分?

隣にいるひとが好き

あたしの思考回路も観覧車のよに
ゆっくりゆっくり堂々巡り。
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冷静と錦糸町のあいだ

2006-07-30 15:16:06 | 流れ星
両国と錦糸町の間、
緑二丁目にマンションを所有してる
ちょっといいなと思っていた38歳の職場の独身男が

来週帰国するマレーシアンのお別れ会も兼ねて
隅田川花火鑑賞用にマンションを開放してくれた。

28歳のときに買ったというマンションは3LDKで35年払い。
集まったのは会社の同僚男3人、女3人。
まるであいのり。
全員独身、平均年齢32歳。

陳健一の麻婆豆腐を携えて到着すると
マレーシアンによるマレーシア料理はすっかりできていた。

マンションは10階で
第一会場と第二会場の花火が両方バランスよく見える好位置。

でも花火はどこか遠くで起ってることのよで
あたしは真下で心臓に音を感じる花火のほうが好きだと思った。

あたし以外の女のひと2人は年上でてきぱき働いてた。
氷を入れたり、お皿を洗ったり。

食器洗いを奪い合うくらいの勢いは
女アピールが出すぎているようで
あたしはひいてしまうから何もしなかった。
だから気がきかないと評価されるのかもしれない。

23時をすぎて皆が帰り支度を始め
独身男は相当酔っ払っていたので
「ほんとに帰っちゃうの?」と明らかに寂しそうだった。
マレーシアンの足元にすがりついたが
全員が呆れたよに日曜に予定があるので、とあっさり撤退。

皆とさよならしてからしばらく経ち
ひとりで帰り道を歩きながら
そういえば彼は部屋の鍵を閉めただろかと電話してみると
彼は寂しさのあまり千鳥足で外に出たようだった。

今どこにいるかわからないと言うので
不安になり迎えに行くことにした。
いや、下心がなかったといえば嘘になる。
爆笑問題の太田光と嫁のなれそめを思い出した。

彼のマンションの下に戻ると
彼のお気に入りの女性が帰ってしまった方向、
遠くのほうで彼がよれよれしていた。
脇を抱え、部屋まで連れ戻す。
徘徊症の老人の世話をする錯覚。

再び彼の部屋の居間で
向かい合って烏龍茶をすする。

彼は脈略のない言葉を繰り返す。
ちょっとした駆け引き、
前に進むのかどうかという駆け引きがあったよな気がした。

寂しさに心を占領された彼の性欲に応じるのは
赤子の手を捻るくらい容易だったけれど
それをするのはフェアじゃないと思った。

彼があたしを好きかどうかではなく
本当にしたいと思ってるのかどうかわからなかったから。

駆け引きに気付かないふりをして巧みにかわしていると
彼はその場で眠り始めたので
布団をかけて眼鏡をはずした。

あまりの無防備さにキスくらいしてもいいだろかという考えが
一瞬頭をよぎったがムードに欠けていたので断念。

彼のマンションを再び後にして家路につく。

あたしと二人で過ごしたあの時間が
彼の記憶に残ることはないのだけれど
据え膳を食わない選択もできるようになった自分は
ちょっと大人になれた気がする。
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鳴門の渦笑

2006-07-27 23:22:40 | 流れ星
前の職場の同僚が今月末で退職するとのことで

今日は代休が取れたし
前の職場の近くの図書館に半年延滞してた、
川端康成の「片腕」を返すがてら
いつもの定食屋、「福屋」でランチを共にした。

肝心の退職する予定の同僚は
相変わらずの下痢で午前休だったらしく会えなかった。
これといってすごく彼に会いたかったわけではないのでよしとする。

久々に行った福屋の今日のランチはビーフカレーだった。
おじさんとおばさんが
帰省した娘を迎えるよに歓迎してくれた。

お座敷に座って
見知らぬ顔2人に挨拶する。

今の職場では毎日mixi相手にコンビニランチなので
自分の話に突っ込みをいれてくれる笑いの渦が快感だった。

あたしはこのランチの時間で心のバランスをとり
それで何度も救われたよなと思い出した。

同僚にさよならして
図書館に本を返し
2つの銀行で通帳記帳するとやることがなくなった。

しばらくこの街、田町には来ないだろうから
思いつく限りの用事を済ませたかったのに
どんなに考えても用事は見つからなかった。

熱さと陽射しに耐えられなくなり
田町をあとにした。

あたしはもう田町の住人ではなくなってしまった。
ノスタルジー。
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昔の鍵

2006-07-25 00:42:06 | 流れ星
8年前に好きだったひと、
今は音信不通のひとが
昨日テレビに出ていた。

深夜サービスをドキュメンタリーしたもので
彼は24時間いつでも鍵をあけてくれる生活救急車という
サービスを提供するひととして仕事っぷりと
愛する妻と子どもが映っていた。

淳というひと。
彼は32歳になっていたけれど
相変わらずあたし好みの甘い顔をしてた。

彼は自分の浮気が原因なバツイチで
きっと今も慰謝料を払ってるに違いない。

どうしようもない男なのに
なぜか懐かしさがこみ上げて無性に会いたくなってしまった。

「昨日テレビに出てるのを見たよ。
 元気そだね。」
とメールしてみたけれど
きっと返事はこない。

あたしにとっては過去の恋だから会いたいのだけれど
彼にとっては過去の出来事だから会う必要はないのだろう。

あたしの鍵をもう一度だけ開けにきてほしいのだけど。
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喪失

2006-07-20 23:02:31 | 流れ星
眩しいライトが顔に当たる。
整った顔の医師が上から作り笑顔で微笑みかける。

麻酔をかけられると
身体の一部が自分から乖離した。

自分の身体の中なのに
自分の身体から離れたところで
「メリメリっ」と筋肉が裂ける音が聞こえたよな気がした。

気がつくと血の味がした。
鉄が喉を滴り落ちる。

そこにあったものが
今はすっかりなくなって

なくなってほしかったものが
今はすっかりなくなって

喪失感さえ覚えた。

皺々の大理石のよう、
そっと匂いをかいだ。

あたしの欠片、親知らず。
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