心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

うれしや~初日無事スタート

2008-04-11 | 蘭秀会書展
                         会場風景
                 (沙於里・母・中平先生・沙於里・母)


 
昨日は生憎の雨模様でしたが、作品が濡れることもなく無事搬入もでき、
陳列は、少々手こずりましたが第15回展がスタートしました。

今年は20周年だから!って皆さんにも気合をいれてきたせいか、
なかなかの力作揃いって身びいき?ながらもほっとしています。

出品者のほとんどが参加して下さった初日の作業は、お花係、陳列係に分かれ
みんなで会場を作れたという満足感に、なんだかとてもしあわせな気分です

あ~。20年。
やっとここまでこれた。
この日のために頑張ってこれたっていう一筋の思いが、
目を閉じると、全身を静かに流れています。

一緒に歩んできて下さった皆さんに、心から感謝です


 ← お花も見事でしょ! 


お花は、ほとんどが皆さんのお宅のお花だったり、持ち寄りにもかかわらず
この迫力!この存在感! Fさんはじめ、お花組の方々に拍手!
父も、梅の実のついた大きな枝を切って持参、報われた~と喜んでいました。

陳列組は、作品のそれぞれの個性が強く、額装のマットの色との兼ね合いは
もちろん、隣同士になってお互いを引き立てあう作品を選ぶのに、
少々苦労しましたが、なかなか見ごたえのある展覧会になったと思います

今年は一部、このブログをゆっくり座ってご覧頂ける閲覧コーナーも作りました。
いざ、昨年の8月からのをプリントするとなると、すごい枚数で、
全部ではないのですが、書の楽しみ方を感じて頂けたらと思っています。


   
↑故)中平先生の作品          母の作品「遊心」
  「茶能散悶」


中平先生の独特の空間は、一生かかっても到底真似できない。。
この力の抜けた、でも一本筋の通った凛とした世界は、やはり書は人なり、
中平先生そのものなのだと思います。

蘭秀会の原点はそこにあります。
いわゆる手習い=お手本通りの字を書き写す、のではなく、
基本を学びつつ、書を通して自分を知り、それを書という形で表現し
確認していくということを、探していきたいと思っています。

名前が書いていなくても、あ、これは誰さんの作品ねってわかるような、
個性を出せる展覧会でありたいなぁ・・と。


 ←1階ロビーの「それぞれの夢」


ここ最近、1階ロビーでの作品は、皆で同じ文字を書いたのものを展示しています。
今年は「夢」。
それぞれに表情が違って、なかなか楽しめます!





 ←「夢」の反対側は母の仮名作品


ちなみに、この陳列ボードは父の手作り!で、毎年使っています。
(がんばった父にも感謝しとかないとね


陳列はいつもより遅く11時前に終了、その後近くの和食屋さんで懇親会。
39名の参加で、幹事さんのNさんはじめ、司会のKさんのお蔭で、盛り上がり 
ありがとうございました~!

いつになく楽しく和やかなひと時を過ごし、そのなんとなく温かい気持ちのままで
またみんなで会場に戻り、ゆっくり作品鑑賞。


雨にもかかわらず、お越し下さったお客様からうれしいおことばを頂きました。

「自由でのびのびとした展覧会ですね」
「なんだか、楽しい気分になりました」
「私も書を始めたくなりました」
「書ってこんなに表現方法があったなんて、知りませんでした」


一人一人が主人公って感じられる展覧会になったと思います

明日は私は仕事で会場には行けませんが、母はいます!
まだ体験教室の準備が・・・

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それぞれに主人公

2008-04-10 | つれづれ
                        (半紙)


今日から13日まで、年に一度の蘭秀会展始まりま~す
朝9時に会場に集合で、作品搬入、陳列。
でも天候が悪いようで、搬入作業がちょっと心配。

ジェットコースターの走り始めのような、緊張感が漂ってきました。

週末の体験教室の準備がまだ終わらず  ですが、
まずは初日を無事迎えたいです。。

展覧会は、それぞれが主人公。
表具してお化粧をすると、我ながら~って思うもの。

それぞれに、作品を前にすると見えてくる自分の姿に
目をそらすことなく、感激と反省とを楽しめたらいいなって思います。

さてと。
これを書いているのは深夜。

朝起きたら、晴れていますように。。。
ちょっと早いけど、行ってきま~す 
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明日から第15回蘭秀会展!

2008-04-09 | 蘭秀会書展
                    昨年の会場風景



去年の秋頃から、作品作りに取り組んできましたが、
愈々明日から13日迄、書道教室の年に一度の合同展覧会が始まります 

今年で会ができて20年、展覧会は15回目になりました。
母と二人、悩み迷いながらも、やっとここまで来れたという感慨ひとしおです

当初より、基本を学びつつ、その人らしい書が書けるようになることを目標に、
書を通して対話をしつつ、それぞれの個性を探しながらの20年でした。

最初の頃は、こちらが一生懸命になると「そこまでしなくていいのよ」なんて
言われて、それならばこちらは、いっそやめた方が気が楽だなんて思ったり。

でも。
ただ、書が楽しい、書を通して人と関わっていたい、それだけの想いで
頑張ってこれた・・のかな 
    

   
↑昨年の母の作品        ↑07年の会場風景


今年の出品は42名、作品は約50点。
最高齢者は93歳のYさん。今年も力作です

期間中の週末には、「インテリアとして楽しむ書」~石に文字を書く
の、体験教室も開催、簡単に作れる灯りや、タペストリーもご紹介します

でも、その準備がまだ終わらず 昨日は仕事をお休みしてしもたです。
こうやって、毎年初日はクマ顔で始まるのでした~


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どんな人にも草しげる

2008-04-08 | つれづれ
              「うれしいこともかなしいことも草しげる」 (半紙・参考)




   久々に山頭火の句。

   生きるってことに疑問を持った日
   死ってものに何の恐怖も感じなかった日

   どちらが哀しいかと聞かれたら
   たぶん前者

   死は必ずやってくるもの
   生まれたからには

   どうせ死ぬんだから この程度で
   どうせ死ぬんだから 思う存分

   どちらを選ぶかは その人次第
   どちらもひとつのいのち

   うれしいこともかなしいことも草しげる

   あんな人こんな人にも草しげる
   春が来るたびに

   今年の春からでも 
   また生まれ変われる
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人間なんて

2008-04-07 | つれづれ
                  「水清ければ魚棲まず」 (はがき)




原文は後漢書の「水至清則無魚 人至察則無徒」 
水に至って清ければ即ち魚無し。人至って察しなければ則ち徒なし。

つまり、あんまりきれいな水には、餌となるプランクトンもいないし、
危険な時の身を隠す場所もなくて魚は棲めないし、人もあんまり潔白すぎて
正しいことを求めすぎると仲間もいなくなりますよ~という意味。

またまた、御誕生寺の和尚さんのことばにも、同じようなことばをみっけ


 ← 「正義をかざすと争いになる」


人間なんて、きっとだいたい同じようなもの 

多少の違いと言えば、たとえば几帳面な人もいれば、大雑把な人もいて。
強く前向きな人もいれば、弱く控えめな人もいて。
けれど、どちらが正しいなんてないわけで。

それなのに人は、時には「正しいこと」のサンプルをかざして
どんな場合にも当てはめようとしてしまったり。

正しいことも、相手や時と場合によって違ってくるのに。。

その人、その時、その場面で、何となくちょうどいいっていう感覚を
みんなで共有できたらなぁ・・とふと思う。


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浄化の日

2008-04-06 | つれづれ
          
         

昨日はとてもいい一日でした。
常福寺でのライブのお手伝いをさせて頂けたお蔭で、
からだと心が浄化されるような、本当に気持ちのいい時間を過ごす事ができました。

自分の家の掃除は、面倒だなって思うのに、なぜかお寺のお掃除は楽しい
箒で掃いて、雑巾で広い廊下を拭いて、そんな単純なことがなぜだか有難いって思う。
最初に座禅会に参加した日も、そう思った。

なんでかな・・不思議 

昨日は昼間は温かく、境内の桜も見事に満開。絶好のお花見日和。
第一部の講演は、本堂も庭の桜の下の席も満席。



残念ながら、講演はあれこれ準備で聴けなかったけれど
DJとしても著名なロバート・ハリス氏は、声もよくてやっぱりかっこよく。


 ←客殿の前の枯山水の向こうにはしだれ桜


準備の合間に眺めるこの景色は、ちっぽけな自分と、ここに存在している
森羅万象がどこかで続いているような安心感を与えてくれて 

はらはらと舞い散る桜の花びらは、
あなたはあなたでいいんだよと、風に乗って伝えに来てくれているようで。


そして第二部は、おおたか静流(しずる)さん(ヴォーカル)、
佐藤芳明さん(アコーディオン)、沢田穣治さん(ベース)のライブ。


 ←竹薮をバックに神秘的


失礼ながらお名前も知らなかったけれど、声を聴いた瞬間カキーンと
惹きつけられた。
一瞬たりとも、目も耳も脳もからだも余所見をできずに、釘付けになった。

なんと表現したらいいのか。。。
プロフィールには、七色の声を自由に操る、無国籍、ノン・ジャンルの
シンガー&ボイス・アーティストと。。

その声はいろんな楽器のように変幻自在で、美しくやさしくあたたかく。
ことばも時として、私たちのまわりにあるあらゆる「音」に変化して、
魂と魂の響きあいをいとおしんでいるようで。

アコーディオンの佐藤さんは、おかあさんといっしょのノッポさんのようで
なんでもない顔をして、淡々と、でもドラマチックで。
沢田さんのベースは、哲学的で繊細かつ大胆なリズムで、静流さんの声を抱擁し。

箱に小豆を入れて上下左右に揺らし、波のような音を作ったり
鈴やバードコール、大きなタンバリンのような(写真)もので、
歌、アコーディオン、ベースとも溶け合うような世界を演出され。

経験したことのない、吸い込まれるような世界でした。


You Tube (←クリックで聴けます)でも見つけたので、
静流さんの声を聴いてみてくださいね。

静流さんは、今NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」にも出演中らしいです。
月~金の朝8:00~8:10(再放送同日16:50~17:00)


 ←CD 「I remember you」


あの有名なAmazing Graceも収録。
ライブでも歌われていましたが、いい・・ ほんとにいいです。


  ♪わたしは迷い子
   ただ長い道を
   歩きつづけ求めつづけ
   ここまで来た
   まばゆい光の中
   あなたを見た
   それは希望 それは夢
   永遠の まこと


深夜に帰宅後、感激は止まらず、けれど浄化されたような幸せな気持ちで
今夜はそろそろ眠りにつきます。

感謝しながら。。
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本日 常福寺ライブあります!

2008-04-05 | つれづれ


あ。。
ご紹介が遅くなってしまいましたが、本日4/5、常福寺でライブがあります。
私も(年に何回かしか参加してないけど)座禅会にお邪魔しているお寺です。

こういう時位は・・と思って、今日は朝から夜までお手伝いに行ってきます。
もし、お近くの方で行ってみようかなと思われたら、是非お出かけくださいませ。
要予約ってなってますが、たぶん大丈夫です(お弁当は無理かも)
一応お電話してから、お出かけくださいね。   TEL:046-251-5530 


開催日  4月5日(土)

場 所  常福寺本堂(←クリックでHPへ) 
      神奈川県相模原市新戸2516

時 間   第1部 講演会 13:00より
       第2部 演奏会 18:00より

出 演   第1部 講演会 (Memento mori)   13:00~
         13:00~  ロバート・ハリス (DJ・作家)
         14:00~ 土地邦彦 (日本ペインクリニック評議員)
         15:00~ 野田正彰(精神科医・評論家・ノンフィクション作家)
         16:00~ 三氏パネルディスカッション
       第2部 演奏会    18:30~
         出演 おおたか静流 (ヴォーカル)
             佐藤芳明   (アコーディオン)
             沢田穣治   (ベース)

料 金   (要予約)
      講演会 無料
      演奏会  3,000円
      公演終了後お弁当あり  1,000円

JR相模線 相武台下駅下車 徒歩12分
小田急線 相武台前駅下車 → 磯部行バス  常福寺下車 徒歩1分
                又は 当麻駅行バス 武井橋下車 徒歩5分



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春だもの 

2008-04-04 | つれづれ
                    (ハガキ 割り箸筆で)



     春だもの

     晴れ晴れとした 
     桜の舞い散る空を 見上げ
     歩いて行こう

     春は
     みんなが もぞもぞっと動き始める季節
     春は
     みんなが 夢中になる季節

     いつの間にか 野菜BOXの中で 
     芽を出した 里芋も
     にょきにょきっと 歩き出しそう

     春だもの
     そろそろデトックスも完了
   
     人間いくつになっても
     生まれ変われる

     変わりたいと強く思うならば
     なりたい自分を信じることができたなら

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道に迷って道をおぼえる

2008-04-03 | 


ニャンともありがたいおことば。。。
生きていれば迷うことも悩むこともあるわけで。

そんな時にこのことばを頂いたら、自分を許せる気がする。

昨日の記事でご紹介した、福井県越前市の 御誕生寺 の和尚さんが
書かれたことばと、お寺で暮らす猫たちの、自由で気ままな姿の写真とが
よく合っていてなかなか楽しいカレンダー 

  
  お地蔵さまの頭の上にちょこんと。
 

スケッチする和尚さんをかじる猫(HPより)


ちなみにカレンダーの1日目は「猫は悩まない」
かじってる猫もかじられてる和尚さんも、なんだか楽しそう。

和むなぁ。。

2日は「好奇心こそやる気の源泉」
3日は「小さな努力で人は変わっていく」
「ごめんなさい この一言で心がほどける」
「わる口 かげ口 わが身に返る」
「批判されて 伸びる」

どれも響いてなんだか救われました。。


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疑えば目に鬼をみる

2008-04-02 | つれづれ



人が言うと書いて「信」。

信じることから始めよう。。。
人も自分も。

何かを誰かを疑い始めると、苦しくなるのは自分。

母の知人で、私が生まれた頃からお世話になっているTさんから、先日、
福井県御誕生寺の和尚さんが書かれた、「和尚 ニャンコと語る」という
日めくりカレンダーを頂いた。

これがニャンとも和むのです
お寺に住むニャンコ達の日常の姿を写した写真に、筆文字で一言書かれていて。

時々ここでもご紹介したいと思いますが、今日はその中からひとつ。


  正直者がバカをみる 
  そんなバカ者になりたい

なんだか最近、そういう気持ちを忘れていたなぁ・・と


  疑えば 目に 鬼をみる


まったく・・その通り。。。


年を重ねると、疑うことも覚えてしまったり・・。
けれど、もう一度、疑わない心を取り戻したいです 

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